Back still growing up

 1999年11月7日(日)14:00キックオフ
於 中条町陸上競技場
アルビレックス新潟ユース 対 モンテディオ山形ユース
 
新潟市から車でクルマで1時間くらい。中条陸上競技場でアルビユース対モンテディオユースの試合が行われる。昨日に引続き、今日も天気は快晴。前回山形での対戦では4ー2でアルビユースが勝利している。そして1週間後にはトップチームが対戦するわけだから、まずはユースで勝ってもらいたい。
これでユース観戦も4試合。選手の顔や名前も覚えてきて愛着もわいてきた。そろそろ勝ち試合を見せてほしい。勝てない相手じゃない。スタメンはGKが#1五味沢、DFが右から#20佐藤、#6竹内、#3布川、#18今井、ボランチに#16山本と#8森山、右に#17松永、左に#15半間、トップ下に#23高橋、ワントップに#14松崎。ときおり高橋がトップに入って松崎と2トップになる。
キックオフ。山形のフォーメーションは4ー4ー2。しかしDFの形が3人のストッパーにスイーパーを置くという最近では滅多に見られない形。スイーパーが非常に深くポジショニングしているので、大きなスペースができているが、これでいいのだろうか?
当然のようにそのスペースをつくアルビユース。森山や高橋が個人技でサイドを突破。その森山をひき倒して早くも山形のDFに警告がでる。
さらに半間、松永が突破でチャンスを作るもののなかなかシュートまで持っていけない。山形は中盤がDFラインに吸収されて、2トップとの距離が広がり過ぎて、ロングボールはことごとくアルビDF陣にカットされる。
波状攻撃を見せるアルビユース。右サイドの松永から高橋を経由して逆サイドの半間へパス。山形のDFの形ではこうやってサイドチャンジされるとついていけず、簡単にGKと1対1になるが、ここはGKに止められる。
山形も何回かいい形で中盤からFWにボールがでるが個人技しか攻め手がなく、すぐに囲まれてボールを奪われる。アルビユースは高橋がキープできる分、中盤が押し上げられ、サイドにうまく展開できる。ただセンタリングの精度が低いので、シュートにまでは至らない。
サイドをふさがれると今度は判断良く中央へドリブル。松永が右サイドから中央までドリブル。そして高橋へスルーパス。ノーマークの高橋、冷静にゴールへ流し込む。アルビユースが先制。1ー0。
サイドラインを割り、山形のスローインとなったが、松永が軽くボールを外に投げたところ、山形の選手が抗議。ボールボーイの近くに投げた上に、そもそも3Mくらい歩けば届くところなのに、なぜか主審が松永に警告。ユース年代にこのプレーで警告を出す必要はないのだが。
最終ラインも竹内、布川がよく指示を出してマークの確認をして、よく守っている。ただ、2人で囲んだときに間を突破されることがあるが、山形ユースのフィニッシュの悪さに助けられる。その後も何回かチャンスを作るが、ゴールは奪えず、前半終了。
後半開始。山形はさすがに監督から指示がでたらしく、前半ほどスイーパーの位置は深くない。むしろフラットに近い4バックになった。しかし、マークがずれるのはかわらない。サイドバックがオーバーラップしなくとも中盤の選手だけで簡単にサイドが突破できる。半間が果敢に突破を狙うがシュートにはもっていけない。
山形もときおり中盤でつなごうという意識を見せるが、ミスパスで自滅するパターンが多い。それより個人技のある選手にあずけてその選手に任せる形でしか攻めてこれない。 全体的には山形ユースの方が個人技に優れる選手の方が多いのかもしれないが、組織力ではアルビユースの方が全然上である。
ただ、トップチームと同じく速攻に弱い。左サイドでスピードに乗った相手FW を倒し、PKを取られる。冷静に左に決められ1ー1。同点に追い付かれる。
しかし、ここで気持ちを切り替え、またもや中盤でつなぎ、左サイドから半間が中央へ切り返し、ミドルシュート。かろうじてGKがフィスティングでCKに逃れる。 CKではあまりDFをゴール前にあげずに、速攻に備える。高さに難があるのであまりCKはシュートまで持っていけないのだ。
山形の攻撃。左サイドから突破してセンタリング。中央に流れてきたボールをボレーシュート。ネットが揺れる。喜ぶ山形の選手。しかし主審はニアサイドでファールがあったとノーゴールのジャッジ。ジャッジに救われた形となったが、今度はゴール前にバックパスを五味沢が手で取ってしまい、ゴールから3Mくらいのところで間接FK 。しかし9人が壁を作り、なんとか体を張ってクリア。ピンチをしのぐ。
今度はアルビユースのチャンス。松永が右サイドをドリブルで突破。センタリングに高橋が合わせる。これで2ー1。そしてその後にまたもや高橋が個人技で中央突破。シュートはGKがかろうじて触ったが森山がプッシュ。3ー1。突き放した。
今度はサイドでボールを軽く投げた半間に向かって笛を吹き、走っていく主審。まさかこれも警告?メインからも大きな声で「え〜?!!」と聞こえる。あきらかにその声に影響をうけたらしく、今回は注意ですませた。
サポーターの声援がジャッジにここまで直接的に影響を与えるのを初めて見た。
ここで松崎に代わって田中が投入される。この後も山形の攻めを防いでいたが、DFラインの裏に出されたロングボールをクリアしようとしてなんと空振り。一度はシュートを防いだものの、こぼれ球を押し込まれる。これで3ー2。
しかし、ここで試合終了。3ー2でアルビユースの勝利。初めてのユースの勝利に立ち上がって拍手。 勝てたことはうれしいけど、毎試合空振りで失点してることが気になるなぁ。
次のユースの試合はトップチームの山形戦と同じ日。さすがに行けない。今年ユースの選手を見るのはこれで最後だろうか。夏に初めてJ ヴィレッジで見たときより、成長していることは間違いない。次はトップチームで見てみたい。

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