Back still growing up

 1999年10月10日(日)14:00キックオフ
於 ヴェルディグラウンド
ヴェルディ川崎ユース 対 アルビレックス新潟ユース
 
とにかく試合会場までが遠い。大原グラウンドも遠かったが、ここヴェルディグラウンドは電車で1時間、バス15分、しかもここから歩きが長い。天気の良さも手伝ってか暑さにかなりバテて、キックオフまでの時間を座って待つ。
今回はアシストプレスのユース選手名鑑のおかげで背番号から名前が分かるので、選手のことも把握しやすい。唯一名鑑に名前の載ってない#23も広報の方から新加入の高橋優気だと教えてもらう。観戦エリアはピッチから2、3Mくらいの近さで間には1Mくらいのサクがあるだけなので非常に見やすい。地面がちょっと傾いていて座ってると疲れてくるのが唯一の難点。観戦場所は真ん中センターラインの延長戦上の場所に決める。
今回アルビユースの応援は顔見知りだけで数えると6人。前回の大原に比べるとちょっと少ない。しかし大原より全然見やすいので来て良かったと思った。背中越しの金網の向うはよみうりランドで絶叫マシーンに乗っている人の叫び声が聞こえてくる。
今回はアウエーながらオレンジユニらしい。アシストプレスのおかげでスタメンも完全把握。フォーメーションは4ー4ー2、中盤は2ボランチのボックス型、GKが#22小林、DFは右から#20佐藤、#3布川、#6竹内(主将)、#19斎藤、ボランチは#8森山、#16山本、攻撃的MFは右が#23高橋、左が#15半間、FWは#12秋田、#24中村。
対するヴェルディユースは言うまでもなく歴史のある名門中の名門。ここ相手にどれだけできるのだろうか。よく見るとヴェルディの#10は外人のようだ。
キックオフ。ヴェルディがパスを4、5本つなぎ、あっというまにアルビゴール前、まだ10秒もたってないのに早くもGKと1対1の場面を作られる。シュートは#22小林の手をすりぬけるものの、ポストの脇へそれる。助かった。
それからももうボール支配率が98:2くらいに押し込まれる。とにかくパスをまわして攻め込むヴェルディにボールに触ることすらできないアルビ。触れる場面といえばゴールキックと直接サイドラインを割るクリアのみ。ひたすら押し込まれ続ける。左SBの#19の斎藤のポジショニングが中途半端なため、マークがひとつづつずれて#23の高橋がDFラインに吸収されてしまっている。ここは#20佐藤が指示を出してポジショニングの修正をしてもらいたいのだが。ただでさえ攻撃の起点となるプレーができる選手が少ないアルビにとって#23高橋がこれだけ下がってしまうのはわざわざ攻撃しにくくしているようなものだ。しかも中盤のコマ不足からさらに中盤を支配されてますます押し込まれる。トップの秋田がそのカバーをしそうでしないところがもどかしい。ボックス型の真ん中に入って一時的にワントップにして中盤を厚くしないと攻撃を止められないと思うが、ユースの選手にそれを望むのは少々酷か。
サイドをどんどん突破されセンタリングを上げられるが相手のシュートミスでかろうじて助かっている。点をとられるのは時間の問題だ。と思った瞬間にやられた。左から攻められ、一瞬チェックが遅くなったところにセンタリングを上げられ、フリーの#11に軽く合わされての失点。開始10分くらいだろうか、この時点でアルビのシュートはゼロ。というより満足にハーフウェイラインを越えられた場面すらなかった。なんとなく、大敗の予感。
数分後、早くも追加点を取られたところで東監督が早くも選手交代。#24中村を下げて#17松永を投入。そして松永が右の攻撃的MFに入り、#23高橋がトップ下、FWは秋田のワントップとなる。これでようやく攻撃の形を作ることができるようになる。#8森山がカット、#23高橋を経由して#12秋田、#17松永を走らせるがパスが長すぎてチャンスに結びつかない。
そしてまたもや#8森山がカット、すかさず前線に走り込む#17松永にスルーパス。これが通り、#17松永すかさずシュート。コース、威力、とものよかったがここはヴェルディのGKがファインセーブ。CKに逃げる。CKはさすがに体格の差だろうか、空中戦でまったく歯が立たず。逆に相手のカウンターのチャンスとなってしまう。しかし、アルビユースの戻りの早さもなかなかのもので、#6竹内を中心にマークの確認。確認してもやられてしまうのがいけないところ、もう1点追加されて前半を終える。
ハーフタイムに知り合いと談笑。ヴェルディ相手に決定機を1回作っただけでも収穫だと話す。点取ったら勝ったようなものだと。ヴェルディユースを見に来てる人はゆっくりと観戦している人がほとんどだが、ひとりだけコールをくりかえしている人がいる。さすがJ1。
後半が開始。今度は左サイドの#15半間が突破を何回か試みるが体格差なのか、体をよせられるとボールを奪われてしまう。また、目の前で#19の斎藤が抜かれていくのが見える。個人技で劣ってもここは組織で守らないと苦しい。#16の山本のフォローが遅いのと、カバーにくる#3の布川まで抜かれてしまい、こちらサイドは大混乱。結果的に何点か奪われる。
中央では#8森山、#23高橋がかろうじて互角にわたりあっているものの、他のアルビの選手とヴェルディの選手との差はかなり大きい。体格、強さ、個人技などなど。
結果的に右サイドもDFのオーバーラップによって破られることが多くなり、ここで監督が次の交代。今度は2人同時に交代、#20佐藤に代えて#14松崎、#17松永に代えて#10森山。フォーメーションが3ー5ー2になり、3バックは#3布川、#6竹内、#19斎藤、ボランチは#16山本が下がり目で、#8森山はやや上がり目、右WBは#10森山、左WBは#15半間、トップ下に#23高橋、FWは#14松崎、#12秋田の2トップ。
つまり、さっきまで抜かれまくっていた#3布川、#19斎藤がストッパーになるのでかなり不安だったがシステム変更後は体を張ってよく守っている。ただ両WBのポイショニングが中途半端なのが気になる。サイドからのフォローがないので#8森山、#23高橋が持ち込んでも簡単つぶされてしまう。唯一の攻め手は2トップのチェイシングでボールを奪ってからのシュートというかなりつらい状況。
交代で入った#14松崎が何回かボールを奪いかけるがシュートまでは至らず。ここでさらに交代。#12秋田に代え、#13岡田投入。#13岡田はそのまま#12秋田のポジション、FWに入る。交代直後にまたもや#14松崎がDFからボールを奪う。そして相手DFにかこまれながら右から走り込んできた#13岡田にパス。#13岡田は冷静にGKの位置を確認し、左スミへ流し込む。ゴール。
ユースの試合を見るのは3試合目だが、初めての得点シーンにおもわず大きな拍手。すでに7点とられていることも忘れて、ひたすら拍手。まるでVゴールを決めたかのような僕らの反応に何事かとのぞきこむヴェルディユースの観戦者達。
のこり時間も少ないが、もう1点返そうと攻めに入るアルビユース。しかしこの前がかりになったところを見逃さないのがヴェルディユース。左サイドを破られ、誰がカバーにいくか躊躇した瞬間に、センタリング。アクロバティックなボレーシュートを決められ、1ー8。ここで試合終了。1点取ってちょっと集中が切れたように見えた。ここらへんがこれからの大きな課題。

1点取った#13岡田選手のコメント「1点取ったけど、負けてしまってすみません。」

東監督のコメント「両サイドをかなりいびられたが、1点取ったことが何よりも収穫。」

全体的にみてレッズユースのときよりは内容は良くなかったけど、名前や顔を覚えてきて、さらに親近感がわいてきた。これからはホーム新潟(長岡、中条)での試合しかない。かなり迷う。どうしよう。

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