父母、死亡。
む、いきなり孤児かよ、俺。…グレちゃおっかな。
という訳で。
幼少のみぎりから辛酸を嘗め尽くしたような俺様、すなわち、
姓は桔梗屋、名は与兵衛(無論、日本男児)。
今日が晴れて元服の日である。
朱点童子に「人と交われない」呪いをかけられちまったもんで悶々とした日々を送っていたが、
どうやらその代りに神様を娶る事が出来るらしい。
………らっきー(笑)
ばばーんと現われたるは四柱の女神様。
そう、め・が・み・サ・マ。
うぅん、響きが良いぜ響きが良いぜ響きが良いぜなぁんちゃってうふふふふふふ。
………らっきー(笑)
でも One Night Love Affair。切ないぜベイビー。
いや、さておき。
それぞれ火水風土の属性に従っているとな?
むぅ、大和撫子好きな俺としてはどうしても水神様に心が揺らぐ(笑)のだが、ここは現実世界の愛娘の事を思い、
風神様『飛天ノ舞子』嬢と交わる事に決めた。…って、まだ子供が女かどうか判らんのですが > ヲレ
しかしそこは神様、さすがこちらの希望を理解してくださっている。
珠のように愛らしい可愛い娘を授かったので、速攻で風花と名づける。ん〜ラヴラヴぅ。
どうやら俺様こと与兵衛は剣士、愛娘の風花は薙刀士のようだ。
さて、いっちょバァーンとォ! やったるかい!!
待ってろよ朱点、 貴様に「ぎゃっふ〜〜〜〜ん」と言わせたるさかいな!
俺様一族史のタイトルが表示される。かっちょええ。
が、興亡って事はやっぱ亡びちゃうんですか?うちの系譜は(爆)と思ったんだが、
いや、口にはすまい。縁起悪いし。
さて、と。
「今日から身の回りのお世話をさせていただく”イツ花”です。
よろしく御願いしまーす!!」
を、元気な姉ちゃんだな。うむ、良きに計らえ。
「バァーンとォ!」
なんか色々とコマンドがいっぱい有るなぁ。適当にちゃらちゃらと選択しとくか。
お、街を一望できるコマンドじゃん。
どれどれ………、むぅ、京の街も寂れとんなぁ。
これ、復興するとなんか良い事あんのか?
「都に活気が戻ってくれば、
役立つ機能から馬鹿げたオマケまでさらに充実してくるはずです。
馬鹿げたオマケですよ!!楽しみですネ!ワクワク、ドキドキっ!」
…俺、本当にこんな奴を信頼してて良いんだろうか?
ま、仕方ない。馬鹿ほど可愛いと言うしな。
で? なになに、俺様は0才8ヶ月、娘は0才4ヶ月、か。
パラメータチェックして、所持品を携帯袋と蔵の間で移送して、と。
イツ花、最強装備を選んでくれ。
「バァーンとォ!」
よし、出陣じゃあっ!
む、京の都の周りは鬼の棲処だらけなんだな。大江山も見えるのぉ。ちょちょっと見てくっか。
ん?『大江山は11〜12月の二ヶ月のみ入山可能』とな?
しゃらくせぇ。今に見てろよ朱点め。お前なんかちょちょいのちょーいだ。あかんべー。
「父ちゃん、遠くから吼えてんの、カッコ悪いよ…」
やかましい、娘よ、こういうのは威嚇したもん勝ちなんだぞ。相手がブルっちまえばこっちのもんさ、へへへん。
「でも父ちゃん、ウチら、パラメータめっちゃ低いよ…」
うむ、一理あるな。よし、手ごろなダンジョンに突入だ。ほら、先人も言うだろ? 白鳥は水面の下ではぶくぶくぶーてな。
「言わねぇよ、父ちゃん…」
という訳で、水上宮である所の相翼院、やたらサイケな鳥居千万宮、単なる塔にしか見えん九重楼の中から適当に突撃対象を決定する。
ま、どれを選んでも入口付近には弱っちい鬼どもしか居らんからノープロブレムってな訳だ。
半月後。
むぅ、アイテムを持った奴に一回も出会わんぞ。
どいつもこいつも金か★しか持っとらんじゃないか。シケてんなぁ〜〜〜〜。
もう何でも良いわい、アイテムよこしやがれ〜〜〜〜、とくらぁ!
じょわわわわ〜ん (エンカウント)
きゃふ〜! こいつらアイテム持ってんじゃ〜ん!
………らっきー(笑)
よっしゃ、てめぇら御先祖様の力を思い知れ〜〜〜!
吹けよ風!
呼べよ嵐!
出〜で〜よ〜亡霊!
ウルトラ御先祖様その名も源太アターーーーーーーク!!
またの名を [他]−[当主の指輪]-[使う]!
じゃっきーん (源太の亡霊大暴れの図)
よっしゃ、7戦闘目にして初アイテムゲットだぜ! サンキュー親父!
で、ブツは、と。ブンブン刀? 刀かぁ。…あ、でもこれ薙刀だわ。
…ん?でもこれ風の属性つきじゃん。
………らっきー(笑)
ん〜、コホン。おい、娘よ。
お前、風の属性だったな。装備しなさい。
「がってんだ、父ちゃん」
さ、後二〜三匹退治したら今月の所は引き下がってやっか。
ふふん、俺様の慈悲深い御心に感謝しろよ、鬼どもめ。
「父ちゃん、せめて一匹は中ボス倒してから言おうよ…」
その後、うろうろしながら雑魚鬼どもを少し退治し、
「地鳴り」
の巻物を入手した我々は五月の声が聞こえる頃に意気揚々と都に帰還した。
今月の戦利品:「地鳴り」
(待て次号!)
…多分、そのうち書きます(爆)
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