ここは参考文献、及びギリシア神話をモチーフとした小説、漫画、アニメ、ゲームを書いていきたいと思います。ここは特に情報を募集しています。データも随時追加予定。
参考文献
ギリシア神話:呉茂一著:新潮文庫刊
ギリシア神話が好きならこの本だけは絶対読んでください。私はこの文庫版を読んでギリシア神話にはまりました。最近本屋ではハードカバーしかみかけません。基本はすべてこの本にあると言っても過言ではないでしょう。
ギリシア神話(神々の時代・英雄の時代):カール・ケレーニイ著:植田義訳:中公文庫刊
上記のギリシア神話をよりディープにしたような感じ。最初に読もうとすると挫折するかも。けれど他で扱っていないようなマイナーな伝説が載っている。このホームページもだいぶお世話になっている。
ギリシア神話:F・ギラン:中島健訳:青土社刊
もともと他の神話と合わせてひとつの本だったせいもあって、詳細さの点では上の二冊に譲るものの、なかなか興味深い本。
ギリシア・ローマ神話:トマス・ブルフィンチ著:大久保博訳:角川文庫刊
一般にギリシア神話として知られているレベルの内容ならばこの本で十分。けれどもっと深く知りたい人には物足りないかも。ギリシア神話以外の伝説も少し紹介されている。私は角川文庫版を持っているが、角川文庫以外からも出ている。
小説作品
ナイトハンター:ロバート・フォールコン著:嶋田洋一訳:創元ノヴェルズ刊
この作品の5「月光の魔女」でヘカテーの三位一体が「ディアナ・ペルセポネー・ヘカテー」として出てくるのだが、ギリシア神話の本でこう扱われる例を私は知らない。「アルテミス(ディアナ)・セレネー・ヘカテー」の三柱の女神で月を表すか、「デーメテール・ペルセポネー(コレー)・ヘカテー」でデーメテールへの賛歌での繋がりを連想させるかのどちらかである。もし、この作品の通りの組み合わせの書かれている本があればぜひ教えてください。
作品自体は、日本の伝奇アクションを期待するとがっかりするかもしれない。むしろ昔の怪奇大作戦とかの雰囲気に近いと思う。
バーサーカー・星のオルフェ:フレッド・セイバーヘーゲン著:朝倉久志・岡部宏之訳:早川文庫刊(’04.07.18修正)
これは短編集で、表題作が該当。オルフェウスの神話をそのまんまバーサーカーの世界に置き換えている。個人的には、この手のアイデア勝負の一発ネタが大好きです。
ファイアーブランド・太陽神の乙女、アフロディーテーの贈物、、ポセイドーンの審判:マリオン・ジマー・ブラッドリー:岩原明子訳:早川文庫刊(’04.07.18追加)
トロイア戦争をかなり独自の神話観に基づいて描いた作品。カッサンドラーを主人公として、トロイア=小アジアの女神信仰を大胆に解釈しているので、既存のギリシア神話フリークには違和感があるかも。でも、私のように女神信仰に思い入れがある人間には「よくぞやってくれた」という印象も持つ。
へリック・わが名はへリック。魔海のへリック、怒りのへリック、へリック最後の冒険:田中光二著:光文社文庫刊 (’04.07.18追加)
SFでギリシア神話、まさにその一言に過ぎぬ。そういう感じです。ネタバレになりかねないのでコメントが難しいのですが、ヘラクレスの冒険をそのままに神話のリメークとして楽しめ、最後にSFチックな結末もなかなかのもの。
聖魔伝:菊地秀行著:日本出版社刊(’04..1.4追加)
基本的には、いつもの菊地秀行ワールド。しかし、主人公が女神ヘラともうひとり(ネタバレを避けるため表記は自粛します。)。あまりギリシア神話らしさを期待するとがっかりすると思うが、なかなか面白い使い方をしていると個人的には思っています。
漫画作品
アリーズ:冬木るりか著:秋田書店プリンセスコミック刊
輪廻転生ものとしてはオーソドックスかも。少女漫画のお約束に抵抗がなければ素直に楽しめる。個人的にはアルテミスが結構いい役だったので思わず買ってしまった本。サンリオの星のオルフェウスはオープニングでいきなり彼女のイメージを崩されて最後まで見られなかったくらいだから、それだけで結構嬉しい。
特攻アルテミス:森左智著:少年画報社ヤングキングコミック刊
ヤンキー系の漫画にはとっても抵抗があったがタイトルにつられて買ってしまった。今では好きな作品です。アルテミスのクーロトロポス(青年を養育するもの)という称号が正しいとするなら、この漫画の「アルテミス」という名の族が名前のとおり少女たちの成長を促してくれることを期待しています。
セイント聖矢:車田正美著:集英社ジャンプコミック刊
今ではだいぶ過去の作品となってしまった。個人的には「アテナ=正々堂々と闘うことを好む」という漫画の中でのイメージを、神話の中でオデュッセウスをひいきするというイメージと比べて大笑いしました。
アルテミスの館:亜朧麗著:大洋書房ミリオンコミックス刊
18禁です。よいこは見ないように(笑)。これもタイトルにつられて買いました。そんなにイメージ崩されなかったし、体育の授業にまでギリシア神話の本を持っていく女子高生に思い入れがありました。高校受験の時私もギリシア神話の本を持っていきました。なんとなくそれで落ち着けたから不思議なものです。
また、その子に対してアルテミス自身が「アルテミスは本当は月の女神じゃなくて」と言うところがあり、作者も結構勉強してるなと思ってしまって個人的に嬉しかった本。
ゲーム
フェリオス(アーケード):namco
アルテミスを助けにいく。私にとってこれほど燃えるシチュエーションがあるだろうか。アポロンを操るところにちょっとひっかかりがあったけれど、ゲーセンではつぎ込みました。下手なくせにコンティニューが嫌いなのでハーピーまでしかクリアしなかった。いくつかの機種には移植されたようだけれど、私は持ってない。PSに移植希望。
エーゲ海の雫(PC):イリュージョンコア
もとネタがギリシア神話。それだけで買った作品。このゲーム何を狙ったのかよくわからなかった。声優は確かに豪華だったけれど。あんまりコメントもありません。
アポなしギャルズお・り・ん・ぽ・す(PS):HUMAN
ギャルゲーマニア狙いがみえみえの作品。ギリシア神話マニアのコレクターズアイテムと自分に言い聞かせなければ買ったことを後悔してしまう。ただケルベロスのキャラクターは結構好きだったりする。
ゼウス(PC):サイバーフロント(’04.1.4追加)
カルネージハートシリーズではありません。念のため。基本的には建物を建て、街を作っていくゲーム。タイトルのとおりギリシア神話を題材にしており、神話の怪物が襲ってきたり、それを英雄で撃退したりする。神殿を作ったり、もしくはランダムでギリシア神話の神々がが現れ街を闊歩する様は圧巻。
ゲームとしては、街を作るのはかなり面白く、はまると思います。しかし他国との戦争がいまひとつ。とってつけたようで、「なくてもいいのでは?」と思わせるほど。あとこのゲームに限ったことではないが、日本語版のゲームで翻訳ソフトを使ってそのままの日本語を使ってるようなものがある。このゲームもそのひとつで、日本語なのにわけがわからない文章が出てくる。その点は非常に不満だった。
母国ではポセイドンという続編がでていたらしいが、未だに日本語版が出たという話は聞かない。個人的には出たら買います。
エイジ オブ ミソロジー(PC):マイクロソフト(’04.01.04追加)
超おすすめ。ゲームとしてはかなり面白い。ギリシア神話マニアとしていうと、「ゼウス」の神々ほどインパクトはないが、ミノタウロスやキマイラなどの神話ユニットに命令を出せるのはやはり嬉しい。実際のギリシア神話のイメージとの違い(例えば、アルテミスとポセイドンのゴッドパワーは逆の方がすっきりする)はあるが、システム上あるいはゲームバランス上仕方がないとなっとくできる範囲。キャンペーンシナリオも練り上げられていておもしろかったし、エジプト、北欧の神々もそれぞれ個性的。個人的には、やはりギリシア文明で、主審をハデスかポセイドンにしてアルテミスを従神にするのがお気に入り。
エイジ オブ ミソロジー拡張パック(PC):マイクロソフト(’04.01.04追加)
上記のゲームの拡張パック。今度はアトランティス文明としてティターンの神々が選べるようになった。私的にはヘカテーが加わったのがうれしい。凶悪ユニットのティターンも迫力。ただ、キャンペーンシナリオが少し不満で、アトランティスを古代から神話の時代まで通してやるシナリオがなかった。
シルフィア(PCエンジン):トンキンハウス(’04.01.04追加)
フェリオスと似たシューティングゲームだけど、フェリオスほどギリシア神話らしくありません。ただ、ボスキャラのスキュラがなかなかいいです。結構スキュラって、本来の姿とかけ離れた姿で描かれることが多いですから。ゲームとしては標準というところでしょうか。中古の買取広告で妙に高い値段がついてました。
作成日:’98.5.5