軽井沢殺人事件・追分殺人事件の舞台


 夏も終わり、涼しくなってきたところで、「軽井沢殺人事件」「追分殺人事件」の舞台となった軽井沢を訪ねてみました。私の住んでいるところからは、本庄児玉インターから関越自動車道に乗り、信越自動車道碓氷軽井沢インターを経て、約2時間の行程でした。

clubhs.jpeg  軽井沢といえば、当然、内田先生の住んでいる町。まずは浅見光彦倶楽部クラブハウスへ行ってみました。塩沢湖の近く、クラブハウスは、この時期はひっそりしていて、私たち(私と家内)の他には2〜3人のお客さんしかいません。先生の奥様、早坂真紀さんの本は私の家の近くではあまり売っていないので、ここで買うことにしました。

soala.jpeg  ご存じ第一号ソアラ。みなさん、ここで記念撮影してますね。私も(二回目ですが)ここで記念撮影。中を覗くとクラブハウスの中同様、小説に出てきたいろいろな品を見つけることができます。

takahara.jpeg  まずクラブハウスから近いので、軽井沢高原文庫へ行ってみました。「軽井沢殺人事件」の中では浅見光彦と竹村警部がここまで重要な人物を追いかけてきます。この中には堀辰雄、室生犀星などの近代作家の遺品、資料などを展示しています。近くにはペイネ美術館、軽井沢絵本の森美術館などもあります。

kagimoto.jpeg  そろそろお昼ということで、中軽井沢へ向かいます。「追分殺人事件」の中で竹村警部が木下刑事と一緒に行った蕎麦屋へ行きましたが、外に行列ができていて断念。そこから国道18号線を越えて北へと向かいます。

sansui.jpeg  星野温泉の方角へ向かうと「軽井沢殺人事件」の中で浅見光彦が岡小夜子と高田薫に鰻定食をご馳走したと思われるお店が右側にあります。私たちもここで昼食をとることにしました。店の中は小説とは違って、すべて座敷になっています。離山の見えるような席もありません。でも鰻定食はありました。

hanare.jpeg  店の外から離山を見ると家や木などが邪魔してはっきり見ることはできません。でもよーく見てみると確かに○○○○○○○の様子が窺われます。ただそのように見えるのは、形だけではなく、細かい部分部分がそんなふうにみられるような感じがするからでしょうか。

hiiragi.jpeg  再び国道18号線に戻り、信濃追分へ向かいます。一旦軽井沢バイパスからの道に合流し、信濃追分駅の看板を見たら左に曲がります。駅の向こう側へ渡っていくと、「追分殺人事件」の中で丸岡一枝のやっているお店のモデルと思われるお店が見つかります。小物やクラフトショップと喫茶店が一緒になったようなところ。コーヒーがとてもおいしいです。

ohashi.jpeg  そこからもう少し先へ行くと、「軽井沢殺人事件」に登場する軽井沢大橋に出ます。

ohashi2.jpeg  下をのぞき込んで見ましたが、高所恐怖症の私はこのくらいが限界です。ほうほうのていで逃げかえってしまいました。結構歩きでうろうろしている人が何人かいました。栗拾いをしているようです。

oiwake3.jpeg  再度国道18号線へ戻り、更に西に向かいます。そこは追分宿。いろいろと見て歩こうと思いましたが、車を止めるところがありません。ずいぶんうろうろしてしまいました。

abura.jpeg  「追分殺人事件」でも紹介されている油屋旅館はこの旧道を入ったところにあります。  すぐ近くの並びには「堀辰雄が愛した石仏」と言われる弥勒菩薩像のある泉洞寺もあります。

wakasare.jpeg  分去れの碑は国道沿いにありますが、気をつけていないと見逃してしまいます。中山道と越後へ通じる北国街道の分岐点。「さらしなは右、みよしのは左にて、月と花とを追分の宿」と刻まれているそうですが、よく分かりませんでした。

homes.jpeg  分去れの碑の少し奥にシャーロックホームズ像があります。

BTN_0496.GIF