多図法星座早見盤ソフトです。 5つの方位図法(正距、正積、正角、心射、正射影)、 メルカトル図法(縦横)、ミラー図法、正距円筒図法、 ランバート正積円筒図法、モルワイデ図法、サンソン図法、 ハンマー図法、アイトフ図法の14図法と ユーザー定義の方位図法を用意しています。 簡易星図としても使えます。 BITMAPとして保存してプリントアウトも出来ます。 なぜか世界地図も表示します。 ================================= 注意:version-6.より.pltファイルの形式を変更いたしました。 従来の設定のままではエラーで停止します。 "Sun,Moon and Tech"->"Planets"で指定しているファイルを 変更してください。 全て"prm***.plt"から"prm***2.plt"へ変更です。 ================================= 目次(概要) ◎解凍後の内容物 (メインウィンドウによる操作) ◎使い方1(日本国内だけで使う初心者向け/メインウィンドウ左半分) ◎使い方2(メインウィンドウ右半分の使い方) ◎使い方1の補足(国外逃亡等をお考えの方&技術情報) ◎星図モード&地図モード (以下メニューの沿って説明) ◎Projectionメニュー ◎太陽・月・惑星・技術情報表示メニュー ◎表示メニュー ◎ファイルメニュー ◎誤動作などについて ◎技術的事項 Reference 履歴 --------------------------------- 目次(詳細) ◎解凍後の内容物 (メインウィンドウによる操作) ◎使い方1(日本国内だけで使う初心者向け/メインウィンドウ左半分) 1)画像サイズ指定 2)倍率指定[1倍のみ説明] 3)モード[3-a)時刻指定モードのみ説明] 4)観測点経緯度・TIME ZONEの指定 5)日時指定 6)描画ボタン 7)クリック点の情報 8)終了 ◎使い方2(メインウィンドウ右半分の使い方) 9)Comment欄 10)図法中心指定 11)星座選択による着色及び図法中心指定 12)星表のキーワード検索及び図法中心指定 ◎使い方1の補足(国外逃亡等をお考えの方&技術情報) 1)画像全体の形状[Normal / Half-Height / Dual-Box] 2)倍率の意味と指定の方法 4)TIME ZONEに関して 6)OverDrawボタン 7)クリック点情報ウィンドウ 7a)座標表示 7b)クリック点による図法中心指定 7c)クリック点周辺の星の検索 7d)クリック検索の範囲の変更 7e)クリック検索のコメント内容変更 7f)「DRAW using FILE」のクリック検索 7g)クリックによる角距離測定 7h)クリック点へのコメント記入 ◎星図モード&地図モード 3b)星図モード 3c)地図モード (以下メニューの沿って説明) ◎Projectionメニュー 13)図法選択 13a-n)図法説明 13o)ユーザー定義方位図法 13p)各図法表示に関する注意点 14)画像の上下平行移動 15)地平線下表示 16)「真上」方向の指定 ◎太陽・月・惑星・技術情報表示メニュー 17)太陽・月の画像上での表示 18)太陽対蹠点・地球の影の画像上での表示 19)惑星の画像上での表示 20)座標指定による星の表示 21)軌道指定による天体の表示 22)太陽・月・惑星等のコメント欄での座標表示 23)歳差・章動等に関するコメント欄での表示 24)コメント欄表示における単位指定 注)コメント欄全体についての注意 ◎表示メニュー 25)星・背景の色 26)恒星の表示等級指定 26a)恒星の等級による大きさ指定 27)星座線の表示・非表示 28)座標の経緯線表示の指定 29)白道表示 30)地球の経緯度線表示 31)直交座標目盛 32)大気差補正の有無 33)日周光行差補正の有無 34)星座選択による図法中心設定の計算方法指定 35)DRAW using FILE 36)クリックウィンドウ設定・詳細設定 ◎ファイルメニュー 37)観測地データの保存・読み出し 38)ビットマップ画像としての保存 39)星表等ファイル指定 40)終了 ◎誤動作などについて ◎技術的事項 Reference 履歴 ================================= ◎解凍後の内容物 READMEmj.txt:hayami.exeに関する説明(日本語) READMEme.txt:hayami.exeに関する説明(英語) READMEsd.txt:strdrt.exeに関する説明 READMplt.txt:.pltファイルに関する説明 ○必ず必要なもの hayami.exe:星座早見盤本体 ○必ず必要だけど自分で書き換えたり差し替えたり出来るもの ET-UTC.txt:世界時(UTC)と暦表時(ET)・力学時(TD)の差に関するデータ ALLSTAR5.txt:星表データ(5.5等級より明るい星,星座所属等の情報付) ALLSTAR7.txt:星表データ(5.5〜7.5等級,第2星表のデフォルト指定) ALLSTAR9.txt:星表データ(5.5〜9.5等級,第2星表の差し替え用) zentend.txt:星表データ(ダミーファイル,中身はありません) seiza.txt:星座一覧(日本語版) seiza-e.txt:星座一覧(英語版) seiza-l.txt:星座一覧(ラテン語版) seiza-d.txt:星座一覧(ドイツ語ウムラウト文字を使わない版) seiza-du.txt:星座一覧(ドイツ語ウムラウト文字使用版,環境によっては正しく表示出来ません) seiza-n.txt:星座一覧(オランダ語版) seiza-f.txt:星座一覧(フランス語版,環境により正しく表示出来ません) seiza-i.txt:星座一覧(イタリア語版) senzanet.net:星座線データ(赤経赤緯表示) seizacpx.net:星座線データ(赤経赤緯表示,複雑版) prmprc.txt:歳差パラメータファイル nutation.txt:章動パラメータファイル prmmean2.plt:太陽位置等の計算に使う惑星平均黄経等の係数ファイル(J2000.0版) prmsun2.plt:太陽位置概算のためのパラメータファイル(J2000.0基準) prmmon2.plt:月位置概算のためのパラメータファイル(J2000.0基準) prm***2.plt:惑星位置概算のためのパラメータファイル(J2000.0基準) (水星prmmrc2.plt,金星prmvns2.plt,火星prmmrs2.plt, 木星prmjpt2.plt,天王星prmurn2.plt,海王星prmnpt2.plt) ○とりあえずとっておいた方がいいもの seizanet.txt:星座線を星表データの星番号で記述したファイル seizacpx.txt:星座線を星表データの星番号で記述したファイル(複雑版) cnstlnet.exe:星表データと星座線記述ファイルから 星座線データ(赤経赤緯表示)を生成するソフト ngc2000.frm:NGC2000.0のデータファイルをDRAW using File機能で 読み取るための書式データ on_ngc.txt:ngc2000.frmを使う上での注意書き circle.txt:図法の歪みを見るために小円を描くためのデータ circle.frm:circle.txt用書式データ oncircle.txt:circle.txt,circle.frmを使う上での注意書き ○どうでもいいもの (地名).ini:その土地の経緯度,TIME ZONE,コメントを記録したファイル ******.str:追加表示の星のデータ。 大マゼラン星雲と小マゼラン星雲だけ入れてます。 ******.crd:星図の座標設定用データ。黄道座標と銀河座標を用意してます。 ******.orb:軌道データ。テスト用に geostatio.orb(静止軌道,Mean Anomalyを東経にすると、 その上空の静止衛星の軌道になります), tuttle.orb(8P/Tuttle彗星,楕円軌道), boethin.orb(85P/Boethin彗星,楕円軌道), sidingsp.orb(C/2007 K3,Siding Spring,双曲線軌道) を添付しています。 tokyo10828.txt:DRAW using File の動作確認用データファイル (平成19年8月28日の月の天頂座標データ) form_1.frm:tokyo10828.txt用の書式データ ================================= ◎使い方1(日本国内だけで使う初心者向け/メインウィンドウ左半分) hayami.exeを起動すると、 無茶苦茶に詰め込んだコントロールウィンドウが開きます。 とりあえず必要なのは上四分の一と左半分です。 1)自分のパソコンのモニターに合わせたサイズを入力します。 Size of Image に入れたピクセル数の正方形が 早見盤の基本の大きさですが、上下それぞれ20pixel分, 左右それぞれ20pixel分の余裕と、右240pixel分のコメント欄があり、 ウィンドウのタイトルバー等もあるので、実際はもう少し大きく なります。VGAでの利用も考えて,初期値は320pixelとなっています。 (この時のウィンドウサイズは横622pix,縦408pix) 2)倍率を決めます。1倍で通常の星座早見盤的使い方になるように してあります。拡大縮小することも出来ますが (描画サイズは Size of Image での設定のまま)、 その際に画像中心の位置設定方法が複雑なので、後で詳述します。 3)表示モードは3種類あります。 3a)指定時刻モード 指定した時刻で、指定した観測点から見た空を計算します。 3b)星図モード 気にしないでください(^^;;) 3c)地球の地図モード これも面倒なので後回し。 4)観測点の経緯度を度単位,観測点の標高をメートル単位, 2種類のTime Zone を時分単位で入力します。 経緯度は、特にこだわりがなければ小数点以下四捨五入で十分です。 小さな地図からでも適当に読み取って入力してください。 標高は0でも問題ありません。 高い山から海の方向を見た場合に、水平よりももう少し下まで 見えるので、そういう場合に具体的な数値を入れてください。 Time Zone は、観測点のTime Zone とパソコンのTime Zoneを入れます。 日本で買ったパソで観測点が日本なら、どちらも9h00mです。 日本以外に行くのでなければ気にしなくて結構です。 5)年月日時分を入力します(月は選択式)。 「the Now」を押すと現在の時刻をパソコンから読み取って 自動的に入れます。(観測点のTime ZoneがパソコンのTime Zone と 異なる場合は、観測点の現地時間に計算し直して入れます。) また、「before」「after」ボタンの前の欄に時間を入れて (単位はm(分),h(時),d(日),w(週),y(年)。単位省略時は分とみなす)、 「before」「after」を押すと、設定済みの時刻からその時間分だけ 前後に動かせます。「月」単位はありません:-)。 6)真ん中にでかでかとある「DRAW」を押せば、 別のウィンドウが開いて星座早見盤が表示されます。 初期設定ではウィンドウサイズを小さめに設定しているので、 適当に広げてください。設定サイズ以上には大きくなりません。 スクロールバーの位置が通常のMS-Windowsのソフトと違います。 申し訳ありません。 7)画像上をクリックすると、さらにウィンドウが開いて、 その点の方位角仰角、赤経赤緯、光行差、大気差、 その点に一番近い5.5等星の星が所属する星座の名前が出ます。 (境界線で区切られた星座の領域とは違う場合があります) さらに、クリックした点から半径1度以内に星があれば、 近い順に最大9個表示します。 この個数に応じてウィンドウの縦の長さが変わります。 普通の使い方をしている分には、星のある場所をクリックすれば その星の赤経赤緯、クリックした点からの角距離、明るさの情報、 所属する星座、明るい星なら名前などが出ます。 二重星なら2個くらいでるかもしれません。 が、7.5等星まで表示して昴やオリオン星雲の辺りをクリックすると いきなりウィンドウが大きくなります。 また、暗い星まで検索すると表示までに時間がかかる事があります。 (注意:コントロールウィンドウの数字を途中で変えても、 原則として描画時の設定での座標で表示します。 Overwrite機能で時刻等を変えて重ね描きした場合は、 最新の描画の設定を元に計算します。 数字を変えた後に再描画すれば、それに合わせた表示をします。) 8)コントロール画面の右上の×を押せば、 画像ウィンドウ共々終了します。 この際に上四分の一と左半分に入力した数字、3つのウィンドウの位置、 大きさなどが保存され(hayami.ini, Draw using File 部分は hayami.frm)、次に起動した時には同じ状態になります。 ========================================== ◎使い方2(メインウィンドウ右半分の使い方) 9)Comment欄に入れた文字は、右側コメントエリアの「観測点・時刻」 情報の下に書き込まれます。BITMAPとして保存してプリントアウトを する際などに必要なメモを書いてください。 半角60文字分入力出来て、32文字を越える場合には空白やカンマ など適当な所で切って2行にしますが、切れ目が悪い場合は 入りきらない事もあります。 10)どの図法でも、中央部分は本来の形とほぼ同じに見えますが、 端の方になるとゆがんでしまいます。 そこで図法の中央になる方向を変える事が出来ます。 Direction of the projection に、図法の中心とする方向を 方位角(真北0度,真西90度,真南180度,真東270度)と 仰角(地平線0度,天頂90度)で入力して描写します。 図法の中心点(通常は画像中央)に水色の×印が描かれます。 または赤道座標系や黄道座標系を選択して、 それらの座標系による方向を指定する事が出来ます。 もしも地平線下など表示外の方向を指定した場合は、 その旨警告がでます。 (でもその方向で表示します。他の設定次第で真っ黒かも。) 通常は天頂(星図モードでは指定した極)を真上にする形で表示しますが (真上を天の北極方向などに変える事も出来ます[16)])、 「Rotation」を変えると、図法中心を中心として、 時計周りに指定した角度だけ回転する事も出来ます。 斜めに撮った写真と比較する時などに使います。 通常の早見盤として使う場合の初期設定値(仰角+90度(天頂),回転角0度) の時は、方位角で示される方角(北:0度,南:180度)が真下に来るように 表示しますが、方位角と回転角の両方をいじるとややこしい事に なります:-) 便利なように8方位、仰角9段階、初期化はボタンで設定出来る ようにしました。8方位は「図法中心の座標系」でボタンの表示が 変わりますが、「天頂座標系の場合は東西南北で表示」というだけです。 「初期化」ボタンでは、図法中心(天頂方向)の他に 表示等級(<4.5),星座線(有),図法中心の画像での位置(画像中心), 倍率(1倍),地平線下表示(無),標準描画サイズモード(Normal Size) を設定します。 11)Selecting A Constellation 右半分中央付近のリストに星座一覧(+α)があります。 星座を選択してColoring にチェックを入れて描画すると、 その星座だけ色を変えられます。 標準88星座は星の色も変わりますが、他は線だけ変わります。 惑星等は変わりません。 ただし地平線下の星座の場合は警告を表示した後,そのまま描画します。 Centralizing にチェックを入れると,その星座が図法の中心になります。 時刻モードの場合は地平線上にある5.5等星以上の星の平均位置とします。 完全に地平線下にある場合は、その旨の警告が出て、 その前に設定した図法中心で描画します。 星図モードでは5.5等星以上の星全部の平均位置とします。 惑星等でも図法中心設定が出来ますが、事前に惑星ファイルを 設定しておく必要があります[19)]。 描画後、Centralizingのチェックは自動的に外れます。 具体的な座標数値は、図法中心で選択している座標系に変換し、 その値が図法中心の入力枠に入ります。 天頂座標系を選択している状態で時刻を変更した場合、 再度チェックを入れないと、同じ方角を向き続けるので星座が動きます。 一方、赤道座標系などを選択している場合は、一度星座を選択して 中心化すれば、以降は時刻を変えるなどしてもその星座を 「追い続けます」。地平線下になったら真っ黒ですが。 惑星等は赤道座標、黄道座標も常に変化するので、惑星等を追い続ける場合は 描画ごとに「Centralizing」にチェックを入れる必要があります。 なお Centralizing の平均位置計算の際は、星座線データを読み込み、 星座線上にある星に重みを付けて計算しますが、 Display Option の 「Weighting for Centralizing Constell.」の選択で、 星座線上の星の重み付けをやめて(星座線データの読み込みをやめて)、 5.5等星以上の星の位置の単純平均、または等級による重み付けにする ことができます。[34)参照] 12)キーワード検索 第一星表内のデータを、星の名称等で検索する事が出来ます。 箱の中に文字を入れて「Search」を押せば、別ウィンドウが現れて、 検索にかかった星について、クリック検索と同様に表示します。 最大9件までです(順序はファイルの中の順番)。 検索にかかったのが1件だけの場合は「Centralize」ボタンが有効に なり、それを押すと座標値が「図法中心」の部分に入ります。 そのままDRAWを押せば、その星が中心になるように描画します。 座標の値は「図法中心」の座標系選択に合わせて座標を変換されます。 描画後に位置・時刻等を変更した場合、検索を始めた時点で設定されて いる位置・時刻に基づき天頂座標等を計算します。 数値を変更した後で検索をかけてCentralizeを押し、DRAWを押せば、 そのまま検索結果が中心にきます。 =========================================== ◎使い方1の補足 (国外逃亡等をお考えの方&技術情報) 1)描画サイズモード[Size of Image の右側] 1a)Normal Size 指定したpixel数四方の正方形に描写します。 通常の星座早見盤の使い方のためのモードです。 他からこのモードに写った場合は自動的に 「図法中心を画像中心にする」に設定します。 1b)half Heightモード 名前の通り、縦が指定サイズの半分になるモードです。 地平線付近を描写した場合、14)の機能で地平線を 下の辺に持ってくるよう設定すれば画面いっぱいに表示しますが、 上半分は図法の端にあたり、極端にゆがみます。 また、モルワイデ図法のように、全天表示をすると 縦が横の半分になる図法もあります。 そこで縦を半分にするモードを設けました。 このモードを選べば、自動的に「図法中心を下の辺にする」に 設定します。モルワイデ図法等で全天表示の場合は 「図法中心を画像中心にする」に設定し直してください。 「図法中心を画像中心にする」を設定した場合、 半分になった縦のそのまた中央に図法中心が来ます。 1c)Dual Box モード 2つの星図で全天を見るモードです。 横幅が指定サイズの2倍になります。 1つの図で全天を見るよりは見やすいんじゃないかなー、 とかなんとか。他人に言われて付けてみただけなんでなんとも。 このモードを選ぶと「倍率1倍」、「図法中心を画像中心」、 「地平線下を全て表示」に自動的に設定します。 でないとまともに見れないんです。 横メルカトル図法と心射図法を選択すると無茶苦茶になります。 2)倍率を設定すると、図法中心を中心点として、その倍率で拡大します。 (画像上での図法中心の位置を変えた場合は、図法中心が指定した点に きます。) 設定方法は次の3通りです。 2a)直接入力する。 小数点込みで7桁まで入力できます。 2b)「Up」「Down」ボタンで増減させる。 10以上の時は1刻み(999まで)、10未満の時は0.5刻み(0.5以上)で増減します。 2c)Scope Radius指定 画像の中心から端まで(Size of Image で指定した画像サイズの半分の長さ) を使って表示したい角度を入力して「<Minute Optionで現れる別ウィンドウの下半分で設定します。 また、クリック点の赤道座標値を視位置、真位置、平均位置、J2000.0から選べます。 (J2000.0赤道座標は必ず表示します。J2000.0を選択した場合は二重に表示します) 星の検索をやめて、黄道座標を含む全ての座標値を表示する事も出来ます。 [クリック点での中心化] 7b)画像をクリックして現れる、その点の赤緯赤経等を表示する 小さなウィンドウの「Centralize」を押すと、 その点の数値が図法中心点の欄に入力されます。 「DRAW」を押すと、クリックした点を中心として描画します。 座標値は、その時にメインウィンドウの図法中心で選択している 座標系に変換します。図法中心の座標系を赤道座標・黄道座標にした上で、 時刻モードでクリックして「Centralize」を押し、 時刻変更や星図モードに変更して「DRAW」を押すと、 それぞれの時刻・モードにおいてクリックした点の星を中心にした 表示を行います。 (時刻モードで地平線下になったら真っ黒ですが。) [クリック検索関連] 7c)クリックした点から半径1度以内の星は、 表示されている星の中から近い順に9個まで表示します。 表示事項は、恒星に対して 1行目:5.5等星より明るい星は所属星座3文字略号、 一部はバイエル記号[星座略号と合わせてUMa-alpha,UMa-cなど]、 フラムスティード番号[()内の数字]、その他の名称、所属星団等。 (境界線で区切られた星座領域での所属とバイエル記号・フラム スティード番号での所属星座に食い違いがある場合があります) 暗い星に関しては(a dark star)と表示。 2行目:赤経赤緯[6a)と同じ座標系・単位、固有運動補正]、 クリックした点からの角距離 3行目:初期設定では詳細な等級情報 (USNO B1.0のBmag1,Rmag1,Imag,およびこの3つの平均) 太陽、月、惑星に対しては 1行目:名称 2行目:赤経赤緯[6a)と同じ座標系・単位、地心視差補正]、 クリックした点からの角距離 3行目:観測点からの距離,視半径 角距離を見れば、クリックで複数の星が表示された場合に、 見分けられないくらい近い二重星があるのか、半径1度の範囲に たまたま2つ入っただけなのかの区別がつきます。 なお、クリック点からの角距離の測り方は、 光行差込みの場合と光行差無しの場合が混在しています。 両者の間で最大1万分の1の差(角距離1度に対して0.36秒, 地球の進行方向の場合)が出ます。 7d)「Display Option」中の「Minute Option」で現れるウィンドウの右下にある 「Radius of Searching」でクリック検索の半径を変えられます[36)-e]。 ただし表示の都合で1度未満とします。1度以上または0以下を指定した場合は 0.99999度として扱います。 7e)同じく「Display Option」中の「Minute Option」で現れるウィンドウ内にある 「Comment in Searching stars」の選択により、 クリック検索時に表示する情報を「詳細な等級情報」に替えて 「5.5等星より明るい場合は星表番号(星座略号3文字+数字4桁の7文字)と等級(平均値)」 にする事が出来ます。 星表番号はこのソフト用星表のオリジナルで、数字部4桁の順番には 全くなんの意味がありません。:-) 最初は3.5等星で星表を分けようと作業を始めたしたものの、 星座によっては全く星がなかったり、星座線を構成するのに 必要な星を確保出来なかったので、段々増やしていって 「もうこれ以上作業できねー」の切れ目が5.5等星だっただけです。 明るめの星の番号が小さいのはそのせいです。 北斗七星やエリダヌス座などは形に沿って作業をしたのですが、 5等星作業時は天の北極と天の南極から挟み撃ちで作業したので、 そういう順番です:-) そういう全くオリジナルな番号なのですが、添付のcnstlnet.exeを 使って星座線データを作ったり、phtdtmでレンズ歪み検出や画像処理を する際に、この番号でファイルを記述し、ソフト側で星表を読み取り 赤経赤緯情報を取得した方が楽なので、星表番号を表示する機能を 付けた訳です。はい。 7f)後述の「DRAW using FILE」[35)]で描画した天体も検索対象に する事が出来ます。この場合の表示事項は設定によって変わりますが、 位置情報(赤経赤緯等)と角距離は必ず表示します。 ただし位置情報は、指定したファイルのデータから文字列としてそのまま 切り抜いて表示するので、座標系や単位はそのファイルに依存します。 [クリックによる角距離測定] 7g)クリックした後に「Measure Angle」にチェックを入れると、 次にクリックした時に前のクリック点との間の角距離を計測します。 (この時には近くの星の検索は行いません。) J2000.0での角度(平均位置,真位置での角度と同じですが)と、 年周光行差・日周行光差・大気差(後者2つは選択時)を計算に入れた 角度を表示します。 [クリック点へのコメント記入] 7h)クリックした後にエディットボックスにコメントを入れて 「Comment」を押すと、クリック点を左上としてそのコメントを 画像上に記入します。 ======================================= ◎星図モード&地図モード 3b)星図モード 時刻指定モードから星図モードに切り替えると、 経緯度欄が「極の方向の赤経赤緯」に、日時欄が「元期欄」に変更されます。 「図法中心」はそのまま図法中心になります。 また「赤道・黄道座標系の種類のドロップダウン選択」と 「方位角のシフト量」の欄も有効になります。 普通に星図して使う分には、右側の「図法中心」において、 座標系を選択した上で赤経赤緯・黄経黄緯を入力して描画すれば、 その方向を中心とした星図が描かれます(デフォルトでは北極方向が上)。 ただし赤経は度単位で、時分単位ではありません。 星座選択による中心化を使っても同じ事が出来ます。 左半分を操作しなければ、「頂点座標=赤道座標」なので、 どちらかの経緯度線を非表示にした方が良いです。 この時の「図法中心」は、天頂座標と赤道座標のどちらを 選んでも結局同じになります。 (ただし、星図モードで選択した点を時刻モードへ移行して そのまま中心にしたい時、またはその逆の時は、 赤道座標系のいずれかを選びます。) 左半分にある「極の方向の赤経赤緯」欄を入力すると、 天頂座標の軸として、その赤経赤緯が設定されます。 天頂座標系はこれを基準として設定されます。 たとえば黄道座標の極(赤経270度,赤緯66.6度)をここに設定し、 天頂座標の経緯度線を描けば、黄道座標系による経緯度線が 出来上がります。ただし、そのままでは「通常の意味の北極」 の方向(黄経90度)を方位角0度として設定するので、 これを補正するために「方位角のシフト量」を設けました。 これらを使えば、たとえば銀河座標系を使った表示も出来ます。 画像の中心を設定する方法は、上で述べた通り 「天頂座標系による表示」「赤道座標系による表示」「黄道座標系による表示」 が出来ます。 「極方向=(赤経270度,赤緯66.6度),シフト90度」とした場合であれば、 「天頂座標系による表示」が「J2000.0黄道座標系による表示」と一致します。 銀河座標系に設定すれば、「天頂座標系=銀河座標系」として 経緯度を入力出来ますし、赤道座標系を選べば従来通りの 赤経赤緯でも入力出来ます。星座による方向決定も出来ます。 座標系として、極指定による天頂座標系、赤道座標系と黄道座標系の 視位置、真位置、平均位置、2000年分点がドロップダウンリストで選べます。 (赤道座標でのJ2000.0は厳密にはICRF座標系ですが、春分点方向のズレが 0.1秒未満なので、このソフトでは違いに意味はないです) 日時欄を元期に転用して設定します。 この値は固有運動の計算に用います。J2000.0座標系を指定していても、 指定元期までの固有運動を計算して、J2000.0座標系で表示します。 また、赤経赤緯線・黄経黄緯線を平均位置や真位置で表示する場合、 およびコメント欄に各種データを表示するための元期として用います。 たとえば「極の方向の赤経赤緯」を「+180,+90」にして 「真位置の赤道座標」を選べば、真赤経・真赤緯で星が表示され、 天頂座標系の経緯度線が真位置での経緯度線と一致します。 一方で、通常の赤経赤緯線表示を「J2000.0」での表示にすれば、 真位置(=天頂座標)とJ2000.0、ふたつの座標線を同時に表示出来ます。 逆も出来ます。もっとも100年くらい違わないとぱっと見には分かりませんが。 また、添付している黄道座標設定データでも、これらを上手く設定すれば 視位置、真位置、平均位置、2000年分点いずれも設定出来ます。 ただし地軸傾角が変動するので「極方向の赤緯」を正確に設定する必要があります。 (コメント欄のデータ表示機能で調べる事が出来ます。) 銀河座標は歳差に影響されない座標系なので、J2000.0で使用してください。 全天を描画するために、若干時間がかかります。 経緯度線を細かくしたり表示等級を暗くしたりすると かなり時間がかかります。拡大すれば多少早くなりますが。 なお、当然ですが、日周光行差設定と大気差補正設定は無視します。 また、図法中心を画像中心にする設定にします(後から変更可能です)。 星図モードに移行する際に北緯東経、時刻、コメント欄は初期化されますが, 時刻モードに移れば復帰します。 クリック点検索ウィンドウに関する細かい設定等を星図モードで変更した場合、 それらの一部は復帰しません。 星図モードで終了した場合は赤経赤緯等を自動記録をしませんが、 個別にSAVE,LOADをする事は出来ます。 3c)地図モード 地図モードを利用する前提として、地図データをハードディスクに用意し、 Files->Setting DATA Files で地図に関するファイルを設定する必要があります。 時刻指定モードから地図モードに移った場合、星図モードの場合と同様に 経緯度欄が「極の方向の赤経赤緯」に、日時欄が「元期欄」に変更され、 「赤道・黄道座標系の種類のドロップダウン選択」と 「方位角のシフト量」の欄も有効になります。 「図法中心」はそのまま図法中心です。 星図モードから移った場合、これらはそのままです。 さらに「星座選択」のドロップダウンを国名一覧に変更します。 加えて、経度に関する単位を「0度〜360度」から「-180度〜+180度」に変更します。 その他に、日時をJ2000.0=AD2000年1月1日世界時0時に、基本座標系をICRFに、 倍率を4倍に、等級表示を5.5等級に、図法中心を画像中心に設定します。 またクリック点検索の表示座標系がICRFに設定されます。 これらは後から変更できます。 基本座標系と時刻はいじってもあまり意味がないと思いますが。 操作に関しては基本的に星図モードと同じです。 ただし、経度の符号が「西経が+、東経が−」になります。 星図と地図との関係が表裏反対になるためです。 地図モードから時刻指定・星図モードに移った場合は、 「図法中心」の経度欄の符号を反転させます。 ====================================== ◎Projectionメニュー 13)図法選択 Projectionメニューからどれかひとつ選べばおしまいです。 現在14の図法とユーザー定義の方位図法を設けております。 a)正距方位図法 図法中心からの角距離が正しい方位図法です。 b)正積方位図法(ランバート正積方位図法) 名前の通り、面積が正しくなる方位図法です。 c)正角方位図法(平射図法) 「局所的に」角度が正しい(図形の形が正しい)方位図法です。 全体と比べて十分小さな図形であれば形がほぼ正確に 表示されますが、大きな図形では当然ゆがみます。 メルカトル図法同様に、中心から離れれば大きくなります。 d)心射図法 観察点(中心点)から天球を平面に射影した図法です。 大円(大圏)コースがかならず直線になる図法で、 流星観察に使われます。 e)正射影図法 名前のまんまです。地球の投影であれば 「無限遠点から見た時の云々」と説明出来ますが、 星図の投影法としてはそんな説明出来ませんし:-)。 主に図法中心付近の拡大時の利用が目的です。 f)メルカトル図法(正角円筒図法) 経線と緯線がそれぞれ平行直線になって、経線と緯線が 直交している正角図法です。横一線上は尺度が等しく、 正角図法なのでほぼ正しい形になりますが、 上下と比較するとゆがみが出てきます。 たとえば地平線を広く観察したい時には、図法中心を 地平線上のどこかに置けば、地平線上をほぼ正しく 見渡す事が出来ます。 g)縦メルカトル図法 尺度が等しくなる線を横一線ではなく縦一線にした メルカトル図法です。子午線上を広く観察したい場合に使います。 h)ミラー図法 メルカトル図法に、全天球表示出来るよう修正を加えた図法です。 基準大円(普通は赤道)上は正角(したがって図法中心でも正角) ですが、他は正角ではありません。 i)正距円筒図法 経線と緯線がそれぞれ等間隔の平行直線となって、 経線と緯線が直交している図法です。 南北方向が等間隔でうまく収まる円筒図法です。 j)ランバート正積円筒図法 正積な円筒図法で図法中心(standard parallel)で正角になる図法です。 としか言えないんですけど。 k)モルワイデ図法 等積図法です。主に全天表示に用います。 図法中心において正角ではないので、拡大して使うのには向きません。 l)サンソン図法 等積図法です。 地平線を図法中心にした場合に仰角線が平行直線になる点で モルワイデ図法と似てますが、こちらは仰角線が等間隔で、 (その結果として)図法中心において正角になるので、 図法中心を拡大して使う場合に便利です。 m)ハンマー図法 正積方位図法を基にした、モルワイデ図法のような形状の等積図法です。 図法中心は正角ですが、モルワイデ図法・サンソン図法とは違い、 地平線を図法中心とした場合に仰角線が直線になりません。 n)アイトフ図法 正距方位図法を基にした、モルワイデ図法のような形状の図法です。 正距方位図法を基にしているので、赤道と中心経線上は正距になります。 したがって図法中心では正角です。 (半球表示を見れば分かりますが、中心から全方位正距ではありません) o)ユーザー定義の方位図法 名前の通りユーザー定義の図法なのですが、 主目的は写真の歪みをそのまま再現する事にあります。 多くのカメラのレンズが点対称に近いだろうと思われるので、 点対称な図法である方位図法を採用しております。 「Display Option」の一番下にある「Minute Option」を選ぶと、 別ウィンドウが開きます。この真ん中付近にユーザー定義の方位図法の 定義式を決める部分があります。方位図法なので、図法中心からの向きは 図法中心からの天球上での向きと同じです。残るは 「図法中心点から目的の点までの天球上での角距離 R(rad) から、 星図上での図法中心から目的の点までの距離 R' を決める式」 が必要です。図法中心付近ではほぼ正距・正角になるように、 R(rad) の1次項が必ずあります。係数は1に固定してますが、 これは他の図法での関数との比較をしやすくするためです。 たとえば 正距方位図法は R , 心射図法は tan R=R+R^3/3+R^5*2/15+ … , 正射影では sin R=R-R^3/6+R^5/120- … , 平射(正角方位)図法では 2tan(R/2)=R+R^3/12+R^5/120+ … 正積方位図法では 2sin(R/2)=R-R^3/24+R^5/1920- … など。 実際の係数は「1倍時の表示角半径」に入れた数字と、 実際に表示する時の倍率で決まります。「1倍時の表示角半径」は、 1倍表示の時に「Size of Image」の半分の長さで表示する 天球上の角度です。通常の星座早見盤的な使い方ならば90度です。 あとは2次〜9次の項の係数を入れていくのですが、 9次多項式なので無限級数のように収束半径を気にする必要はないものの、 単調増加関数になるとは限りません。「正射影では半球しか表示出来ない」 と同様の事も起こりえます。そこで定義域として使える、単調増加な範囲を 確認します。係数を入力した後に「Domain Checker」を押すと、 「1倍時の表示角半径」の所に単調増加となる角度の上限を表示します。 それ以上先は、1枚の星図としては表示出来ません。 したがって「1倍時の表示角半径」はその値以下である必要があります。 (今日は疲れがひどくて、思いっきり手抜きのルーチンで計算してるので、 極端な係数を入れると誤動作するかもしれませんが) で、係数ですが、自分で決めてください:-)。 一応phtdtmというレンズ歪み検出県画像処理ソフトの中の、 歪みの多項式近似を吐き出すphtply.exeからの出力テキストを 読み込む機能はつけました(「Read Coefficients」ボタン)。 が、この歪み係数ファイルまでにたどり着くのが大変です:-)。 なお、印象としては奇数次項だけで構成した方が良いようです。 上に挙げた5つの代表的な方位図法が実際そうなってますし、 偶数次の係数があると、何度か微分した場合に図法中心で 不連続になるので、カメラの歪みとしてはちょっと考えにくい。 実際に最小二乗法で手持ちのカメラの歪みを検出すると、 偶数次も含めて計算するよりも、奇数次だけで計算した方が 良くフィットしました。 ちなみに、もう1項目「縦横比」というのがあります。 方位図法なので1でいいんですが、うちのデジカメの歪みを 調べていたら、どうも1.2%くらい縦横比が歪んでいるようなので、 念のためにいれておきました。 注意:ズームアップした写真を近似する式を指定した状態で 1倍など小さな倍率で描画を始めると、異様に時間がかかる ケースがあります。10度以内でうまく近似するよう係数を 設定したために、1倍(半径90度表示)において過剰な計算を してしまうようです。遅いパソコンだと数分間凍ってしまいます。 注意しましょう。 p)各図法表示に関する注意点 視点中心を天頂とした時に、 方位図法のうち4種とミラー図法、正距円筒図法、ランバート正積円筒図法、 モルワイデ図法、サンソン図法、ハンマー図法、アイトフ図法は、 その時の空の半球全てを表示出来ますが、 縦横メルカトル図法と心射図法は半球が無限遠に広がる図法ですので、 半球全てを表示出来ません。 また、星図モードにおいて、正角図法(方位正角、縦横メルカトル)と 心射図法は無限に広がるので全天表示は出来ません。正射影図法は元々 半球しか表示しない図法なので、Dual-modeでなければ全天表示出来ません。 ユーザー定義の方位図法は、式次第では半球も表示できない可能性 があるのでなんとも。 14)画像の上下平行移動 視点中心を地平線などに置いた場合には、 下半分が「地平線下」という事で真っ暗(真っ白)になります。 もったいないので、図法の中心を移動する事も出来るようにしました。 Projectionメニューの下にある「Set the Position of Direction」から、 「the Holizon touchs the Bottom」か「the Center of Bottom」 を選んでください。 いずれの場合でも図法の中心に水色の×が描かれます。 「the Holizon touchs the Bottom」の場合は、 地平線が下の辺に触れるように来ます。 ただし図法の中心点が枠の上にはみ出るような設定をした場合は、 図法の中心点が上の辺の中心に来るように移動します。 「the Center of Bottom」の場合は、 図法の中心が下辺の中心になるようにします。 その他に、「the Center of the Top」では図法中心が上の辺に来ます。 他の星図と比較するために、メルカトル図法などで図法中心を 赤道上に置きつつ一部を拡大したい時に利用するために設けました。 なお、高い標高から見た場合の水平(仰角0度)以下の部分は 考慮していません。ここで「地平線」といっているのは仰角0度線です。 四辺の余裕内に入りきれるとは思いますが。 15)地平線下表示 通常は地平線より下の星は、星図モードを除いて表示しませんが、 1度下まで、または2度下までを表示する事も出来ます。 なぜ2度下までかというと、大気差補正の都合です。 低空の大気差補正の近似式が地平線下4度で発散する式なんです。 加えて「全天表示」という選択肢もありますが、 これはDual Boxモード専用と思ってください。 それ以外に存在意義はありません。 (星図モードではこれらと無関係に全天表示します) 16)図法中心の指定で回転角度0度とした場合の真上を、 「天頂方向,天の北極方向(真,平均,J2000),黄道座標の極(真,平均,J2000)」 の7つの中から選べます。通常の経緯儀台的な観測であれば天頂方向ですが、 赤道儀台的な観測をするのであれば天の北極方向が良いかもしれません。 ==================================== ◎太陽・月・技術情報表示メニュー 時刻指定モードでは、その日時の太陽、月、惑星の位置を計算して 表示することが出来ます。 17)画像上に太陽と月を表示するかしないかをそれぞれ選択できます。 表示する場合は、 強調表示,実半径表示(円内塗りつぶし),実半径表示(枠線のみ),×印表示 があります。 実半径表示を1倍表示かつ黄道表示で使用すると、 黄道に埋もれてしまいます。3倍以上の拡大時で使用してください。 太陽が黄色、月が白です。 18)太陽の対蹠点を×印または「地球の影」で表示出来ます。 対日照や月食観測の際にご利用ください。 ×印(単純)の場合は距離による光行差・地心視差を計算せず、 単純に地心からの見かけの太陽位置の正反対の場所に×を付けます。 (日周光行差、大気差は別計算です。) ×印(見かけ)または「地球の影」の場合は、地球公転による光行差と、 影を作る点までの距離による地心視差を計算に入れます。 地心視差計算のための距離を、「Planet」を選択すると現れる 惑星設定ウィンドウ[19)]で、地球の中心からの距離を設定します (デフォルトは月までの距離の自動設定、地球の半径以下を指定した 場合は地球の半径)。 「地球の影」の場合は、地球の中心からその半径の半球面 (太陽と反対側)に出来る影の本影と半影の縁(つまり丸2つ)を、 地心視差を含めて計算します。本影が出来ない距離の場合は 半影の縁のみ(つまり丸ひとつ)表示します。 月くらいの距離になると「地球の影」は半影でも月の5倍程度の直径で、 1倍表示では分かりにくいので、×印表示で位置を確認してから 拡大した方が無難です。 地球の影の大きさは、大気の影響で、固体地球の影よりもやや大きくなります。 この係数は「Planet」ウィンドウ[19)]で設定できます。デフォルトは1.018です。 ただし大気差補正をした時の低空においては、地球の影は大気差や 図法の歪みを含めて形状を正しく計算しているのに対し、 月の形状は真円近似している関係で、この係数の関係が狂います (大気差で月は縦方向に潰される)。 それ以外に、「地球の影」は地球が球であると仮定して計算しているので、 最大で扁平率相当(1/300)のずれがあります。 19)惑星の表示を設定します。 パラメータファイルを設定後、「無表示」「×表示」「丸表示」から 選びます。パラメータファイルを正しく設定してない状態 (存在しない状態,旧フォーマットファイルを設定した場合)では エラーで止まります。 また、太陽対蹠点-「地球の影」表示[18)]における、基準距離はここで 設定をおこないます。 20)Star by the Location で座標入力により、その点に星(点)を 表示出来ます。 Adding a Star にチェックを入れると入力枠が有効になるので、 そこに赤経赤緯を入力して、惑星や彗星、星表に入ってないけど 位置を確認したい星や星団星雲を表示出来ます。 (赤経は時分がデフォルトですが度分も選択可能です)。 プルダウンリストは赤道座標系・黄道座標系の種類選択で、 恒星や星雲等J2000.0分点データならば「J2000.0」を選択して ください。惑星等は一般的に視位置で掲載されているので 「Apparent」を選択してください。 人工衛星や飛行機のように地球の経緯度と高さまたは地心距離で 表示されるものは、「Lng. and Lat. of Earth」を選択し、 後に述べる距離指定をしてください。 地表物を「Lng. and Lat. of Earth」で記述する事も出来ますが、 観測点と対象物の間の距離が短い場合、双方を高精度で指定する 必要があります(数キロメートル程度ならば秒(千分の一度)精度以上)。 Mag(等級)は、実際の等級ではなく、明るめの数字を入れておけば 目立つので良いでしょう。半径(度単位)で入力することも出来ます。 さらに「Distance」にチェックを入れると距離を入力出来ます。 この数字を地球中心または地表からの距離として、 地球上の観測点の違いに基づく見える方向のずれ(視差)を含めて 計算します。月では月出没時に1度程度の視差が生じます。 月、近地球天体、人工衛星程度の距離の天体に利用してください。 地表物の場合は「地表から」指定で、観測点指定と同じ測地系 による高さを指定してください。 距離設定で「中心から」を選択した場合は、地球中心から指定座標系 による経緯度・距離にその星があるとして計算します。 22)の座標表示機能で同じ座標系を選べば、設定値がそのまま現れます (ただし天頂座標系の場合は大気差・日周光行差を補正する前で一致)。 距離設定で「地表から」を選択した場合、「地球経緯度指定」以外では、 観測点からの経緯度・距離にその星があるとして計算します。 22)の座標表示機能で「視差込」を選んだ場合に設定値がそのまま現れます (天頂座標系では大気差・日周光行差込(指定時)で一致)。 「地球経緯度指定・地表から」に限り、地球上の指定経緯度から 設定距離だけ上空の点として計算します。したがって、設定値と 「Greenwich赤道座標・視差込」座標表示は一致しません。 (「地球経緯度指定・中心から(または距離指定なし)」であれば、 「Greenwich赤道座標・見かけ」と一致します。) 名前欄に何か書いておけば、右の方に記載されます。 (時刻指定モードでは星が地平線より上にある場合のみ。 表示されていない場合は地平線下にあると思ってください) 一旦描画した後、値を変えていくつも上書き出来ます。 ただし全体描画で描くのはひとつだけです。 Adding a Star のデータは保存・読み込みすることができます。 ファイルの拡張子は".str"です。 21)軌道要素を指定して天体位置を概算し表示します。 a)まず「Object Defined by Orbit->Orbital elements」で軌道要素入力 ウィンドウを表示します。 b)「太陽中心か地球中心か」を選択します。距離の単位が前者で天文単位、 後者でkm単位になります。 次に「近日点通過時刻か、指定日の平均近点離角か」を選択します。 前者を選べば平均近点離角の枠が入力不可になって、0に固定されます。 そして「近日点引数か、近日点黄経か」を選択します。 c)距離に関する項目は「近日点距離」「離心率」「長半径」「周期」 の4項目ありますが、離心率が1未満の場合は 「近日点距離」「離心率」「長半径か周期」の3つのうち2つを入力して、 「Calculate」ボタンを押せば、残りの空白を計算します。 空白にせず、無関係な数値を4枠ともに入れた場合には、 近日点距離と離心率から長半径を計算し、さらに周期を計算します。 離心率1以上の場合は、長半径と周期に「***.***」が入ります。 d)残りの項目を全て埋めます。コメントは覚書として使ってください。 e)これらのデータは保存・読み出しする事が出来ます。 f)「OK」を押してウィンドウを閉じます。 g)表示形式(丸ベタか×か)を選択します。 以上で「DRAW」を押せば、指定日時の位置を計算して表示します。 単純な2体軌道計算なので、それほど精度は良くありません。 彗星や小惑星等の小天体の軌道要素の場合、 注目度が高く地球等の大型惑星に近づく天体の場合は 短期間で何度も軌道要素を更新するので、 元期の近いものを使ってください。 22)画像の表示とは別に、右側コメント欄に 太陽と月の方位角、仰角、空の状態(昼、薄明、天文薄明、夜) を表示しますが(時刻モードでは必ず表示します)、 これとは別に、各種座標系での位置表示できます。 この際、 座標表示する天体:太陽、月、惑星、位置指定天体、軌道指定天体 観測点の条件:"地心"(デフォルト),"地心視差込" 光行差の条件:見かけ(年周光行差込の位置), 年周光行差無し(年周光行差を除去),       "光速度無限"(年周・惑星光行差を除去) 座標系:赤道座標系(J2000.0、平均位置、真位置、Greenwich、Local)、     黄道座標系(J2000.0、平均位置、真位置)、天頂座標系 から選べます。 通常の本で「見かけの赤道座標(黄道座標)」と言う場合は 「地心からの見かけの真の赤道座標(黄道座標)」を指します。 一方、単に「真(平均,J2000)の赤道座標(黄道座標)」と言う場合は 「地心からの年周光行差無しの真(平均,J2000)の赤道座標(黄道座標)」 を指します。 地心視差込かつ見かけ位置かつ天頂座標系においては、 大気差・日周光行差を計算にいれます(それぞれ選択時)。 天頂座標系を選択した場合は自動的に地心視差込・見かけ位置に 設定しますが、その後で変更出来ます。 ただし、どの表示を選んだ場合でも、画像上の表示位置と、 デフォルト表示の太陽・月の方位角・仰角は、 他の星と同じく視位置に地心視差を加えて計算しております。 座標表示の代わりに、太陽と「月・惑星・位置指定天体・軌道指定天体」 いずれかとの離角も表示出来ます。対象天体選択で太陽か月を選択 している場合は、太陽と月の離角を表示します。 表示内容は黄経差、赤経差、実際の離角の3種と、 「北極-対象天体-太陽の角」,「天頂-対象天体-太陽の角」です。 角度の方向は、離角は太陽から赤経・黄経の正の方向へ360deg(24h)まで、 真離角は0度〜180度まで、北極(天頂)-対象天体-太陽では、 対象天体から見て北極(天頂)方向を0度として、反時計周りを正とします。 観測点条件、位置条件は計算に反映されますが、 日周光行差と大気差は算入しません。 23)歳差、章動に関するデータを表示出来ます。 「春分点と天の北極」または「春分点と黄道座標の北極」を 真位置を平均位置またはJ2000.0で、平均位置をJ2000.0で、 合計5種類の組み合わせから選んで表示出来ます。 また、章動、光行差、恒星時に関するデータも表示出来ます。 年周光行差は地球−月重心系の速度を使ったお手軽計算です。 日周光行差はReferenceにあるDT-UTの予測式から 地球自転の変化を一応補正してますが、そんな細かい桁まで表示しません。 恒星時はその定義上、UT1とUTCの誤差を除けば文句無く正確です:-) 24)コメント欄に表示される22),23)の単位を変える事が出来ます。[36)-b] ただし座標中心と太陽・月の方位角仰角は度(10進表示)のままです。 注)コメント欄全体についての注意 「太陽または月の位置情報」「Adding a Starのコメント」「歳差章動情報」 の3つは、選択によって表示・非表示に出来ます。 全て表示すると上記の順番で表示されます。 ただし、画像サイズが小さいと入り切れない事もあります。 248pixel未満だと標準のコメントも入り切れません。 3つのうちひとつの場合、 Adding a Starのコメントだけであれば284pixel, 太陽または月の位置だけであれば354pixel, 歳差章動情報だけであれば372pixelで表示出来ます。 全て表示する場合は516pixel必要です。 ===================================== ◎表示メニュー 25)「背景黒・星が白」か「背景白、星が黒」かを選べます。 26)表示する星の明るさを選べます。星を表示しない事も出来ます。 一応9.5等星までの選択肢がありますが、星表に7.5等星までしか 入ってないため、7.5等星までしか表示しません。 それより暗い星が欲しい方は、どっかから星表を持ってきて、 スクリプトで書式を合わせて使ってください。 ただ、7.5等星で既に1MBを越えて結構時間かかります。 7.5等星までを星図モード0.5倍モルワイデ図法による全天表示をすると、 うちのパソでは16秒ほどかかります。そんな使い方する事はないと思いますが。 拡大すればちょっと早くなります(経緯線を表示しても)。 26a)Scaling 表示する星のデフォルトの直径は,(7.5-等級)*√(SZPX/1000)です。 7.5等級付近から点として表示します。 このうち、点となり始める等級(デフォルト7.5等級)と 拡大倍率(デフォルト1)を変更する事が出来ます。 この数字はhayami.iniに保存します。 27)星座の線を表示するかしないか選べます。 ただし、星座の線を非表示にしても、 選択星座の色付機能が選択されていれば、その星座だけ表示します。 28)天頂座標,赤経赤緯座標,黄道座標それぞれの経緯度線の表示を 無表示、赤道だけ、赤道と方位線、30度ごと,10度ごと,5度ごと から選べます。 天頂座標の「赤道」は「仰角0度」の線です。 標高が低い場合は水色の水平線(観測限界線)が上書きされますが、 標高が高い場合は「仰角0度」線が分かるように表示されます。 星と星座線を無表示にして経緯度線を表示にして、 方眼用紙みたいなものを作る事も出来ます。 星図モードでの「天頂座標の経緯度」は、極指定で指定した点からの 方位角線と離角線になります。 赤道座標系と黄道座標系では、視位置での経緯度線がデフォルトですが、 それぞれ真位置、平均位置、J2000.0での経緯度線を選択する事も出来ます。 「Numbering」をオンにすると、経緯度線にその経緯度の値を付記します。 原則として上下左右の端、時刻モードでは地平線の下にも表示しますが、 極近くの緯線や一部図法での全天表示の場合のように上下左右・地平線に 接触しない場合は真ん中付近に表示します。 多少手抜きしているので、経線の値と緯線の値が重なってしまう事もありますが、 それはそれで:-) 29)白道を表示出来ます。 白道は変動が激しく、地心視差も大きいので a)2次式による平均軌道 b)前後計30日による見かけの位置 c)前後計30日による視差込みの位置その1(指定日時モードのみ) d)前後計30日による視差込みの位置その2(指定日時モードのみ) の4種類を設けました。 a)は2次式による昇交点黄経と軌道傾角に基づき大円を引くだけです。 時間はかかりません。b)との違いは、指定日時付近では10分程度ですが、 反対側ではもう少し大きくなります。 b)は単純に「指定日時の15日前から15日後までの月の位置」 を地心からの赤経赤緯で表示するだけです。合計30日分なので、 その日時での月の位置の反対側では3日分ほど微妙にずれた重複があります。 30日分の月の位置を計算するので、特に倍率が高いと時間がかかります。 c)視差込表示は地心視差を補正した月の位置を30日分表示しますが、 観測上の赤経赤緯(恒星との視位置関係)で言えば、 「視差込1」は 「同じ緯度、同じ地方恒星時の地点から観測した月の位置30日分」、 です。 「視差込1」は、地心から外れてはいるものの、恒星との相互関係でいえば 固定されています。たとえば東京の午後9時に「視差込1」で白道を引き、 それがスバルを通過している場合、午後9時頃に同じ緯度(北緯35.7度)で スバル食を見られる場所がある事になります。 d)「視差込2」は 「指定した経緯度の地点から観測した月の位置30日分」 です。 「視差込2」は地球自転の影響も考慮するので、1日周期でくねくね 曲がります。「視差込2」はある固定した地点から見た位置ですが、 地平線下の部分も含みます。そこで、月が地平線上にある部分を白で、 地平線下にある部分は青で表示します。この白道がスバルを通っていて、 その部分が白であれば、その地点でスバル食が見られます。 (真昼間かもしれませんが。) 30)地球の経緯度線表示 地上部分に経緯度線を入れる事が出来ます。 ただし標高が低い場合、低倍率の場合は見た目には分からないので、 標高2000m越えで3倍拡大程度にしないと意味がありませんが。 また、高度を設定すると(Minute Optionで設定[36)-c])、その高さでの 経緯度線を表示します。雲や飛行機、人工衛星のように、高さと経緯度で 表示される場合の目安に使います。 計算に使っている地球楕円体はGRS80ですが、WGS84との違いはそんなにないです。 ナンバリングはまだしてませんが、必要ならば Adding a Star で 「地球の経緯度」座標にして表示範囲内の適当な経緯度を入れて目印にしてください。 星の場合の Adding a Star では「水平線下」という事で表示しないような条件でも、 この場合に限り、たとえば地表面(標高0m)でも表示します。 ただし水平線ぎりぎりにすると計算誤差が目立つので、出来るだけ手前にしてください。 31)図法中心起点の目盛 図法中心を中心にして目盛を打つことが出来ます。 目盛の間隔は約36pixel以下にならないように適当に決めてます。 主に拡大時用です。 目盛りの打ち方は a)縦横線に目盛りを入れるだけ b)地球儀で言うなら緯度0度・経度0度に相当するような升目 c)b)の90度回転(左右に両極がくる) d)いわゆる極座標 の4通りです。 32)大気差補正モード 大気の屈折率の変化で起こる位置のずれを補正します。 デフォルトは「補正有」です。 仰角10度以上ならば大気差は0.1度以下なので 目視の場合に気にする事はありませんが、地平線すれすれに 見えるかどうかという時は、一応使ってください。 仰角12.5度以上は天文年鑑に掲載されている近似式を変形したものを、 仰角12.5度以下については、真の仰角 Z に対して,大気差補正後の仰角が arctan{(sinZ+C/(sinZ+A)^B)/cosZ} の形で近似するとして、天文年鑑の大気差の表と5%以下の誤差になるように A,B,Cを決定した式を使っています。 特に見かけの高度が0度の部分はきちんとfittingさせています。 高い標高の場合は、天頂から観測限界までの角度を90度に比例配分して計算します。 「大気の屈折率の変化」という、元々不安定で予測不可能なモノに 細かい事を言っても仕方ないのですが。 33)日周光行差補正モード 日周光行差の補正を行うかどうかを選択します。デフォルトは補正有です。 最大でも観測点が赤道上の場合の子午線上0.3秒程度なので大した問題でもないですが。 34)星座を図法中心にする[11)]ための位置平均計算の際に、 Simple:5.5等級より明るい星の位置を同等に扱って単純平均する lines:星座線に関係する星について2倍または3倍の重みを付けして平均する Magnitude:明るさ(6-(等級))で重み付けして平均する の3通りから選べます。ほとんどの星座では見た目で分からない程度の違いです。 しかしデフォルトの「lines」は星座線データを読み込みます。 仮に将来、地図表示機能に都市データと国名データを付け加えて、 「国名で中心化」を行った場合、星座線データに比べ大きな海岸線国境線データを 毎回読み込む事になるので(読み込むだけで無視なんですが)、 それをしない選択肢を設けました。 35)DRAW using FILE 定幅書式のデータファイルを使って、天球上に印を付けていく機能です。 クリックすればそれに関するデータを見る事が出来ます。 さらにキーワード検索で目的のデータを探して、そこを図法中心にする事が出来ます。 おまけにつけている"tokyo10828.txt"を見てください。 これは天頂座標系での方位角・仰角で表示された月の位置です。 (大気差補正済。観測の都合上、南を0度としていますが) 「DRAW using FILE」を選ぶと、これまたぎゅうぎゅう詰めの 別ウィンドウが開きます。 右上の「Refer Files」ボタンを押して、上記の"tokyo10828.txt"を選びます。 本当はその下の細かい数字を設定するのですが、 面倒なので「LOAD format」ボタンを押すと"*.frm"ファイルを選べます。 ここで"form_1.frm"を選びます。 a) 左上の「DRAW by File」または「Search in File by Click」にチェックを入れます。 その上でOKを押してください。別ウィンドウが閉じます。 その後に、他の設定を行って「DRAW」を押すと、 「DRAW by File」にチェックを入れた場合には、月の動くコースが表示されます。 天頂座標で月を観察するためのデータですから、星、星座線を消し、 天頂座標経緯線表示を細かく設定して、例えば月の出方向を拡大して プリントアウトすれば、当日の観察に使えます。 b) 「Search in File by Click」もチェックを入れた場合、月の真ん中をクリックすると、 月がその位置にくる時刻と視直径などのデータが別ウィンドウで表示されます。 「Search in File by Click」だけにチェックを入れた場合は、 描画をせずにクリック検索だけが有効になります。 (巨大なファイルを使った場合は検索に時間がかかる事があります。) c) 同じ画像上にいくつものファイルのデータを描く事も出来ます。 設定ウィンドウを閉じずに「Overdraw」を押せば、同じ画像の上に ファイルを変えながら何度でも描画できます。 ただし親ウィンドウの設定(特にサイズに関する設定)を変えると おかしくなる事があります。 (注:クリック検索機能、キーワード検索機能は同時に1ファイルだけです) d) 設定ウィンドウを開いたまま、右下の「Keyword Search」欄に時刻などを入れて、 該当するデータのタイトルに対応する「Search」ボタンを押すと別ウィンドウに 検索結果が出てきます。メインファイルのキーワード検索と同様に、 検索結果が1つの場合は「Centralizing」ボタンが有効になり、 検索結果の座標を図法中心に代入出来ます。 ファイル使用モードを抜けるためには、再度「DRAW using FILE」を選択し、 左上のふたつのチェックを外すか、キャンセルを押します。 (キャンセルボタンを押すと、チェックを入れても自動的に外します) 自分でデータを作成して使用する際の注意点は、 「大気差補正」「日周光行差補正」が星座表示と独立して設けられている点です。 自分でデータを作成する際に既に大気差・日周光行差を補正している場合も あるからです。赤経赤緯表示であれば普通大気補正されてないので、 大気補正をオンにしましょう。 その他は、ウィンドウに書いてある通りに、対応するファイルの桁数を 入力して、座標系や単位を選ぶだけです。 「半径に比例して円を描写」モードで「factor 1」(直径表示の場合は0.5) を選ぶと、方位角方向の微分と仰角方向の微分の相乗平均をもって、 (正確には0.1度相当の差分の10倍を計算して) その点の縮尺にあわせた真円の大きさで描きます。 正角図法ならば、かなり現実に合わせた描写になります。 正角図法でなければ「真円」という時点でアレですが、 面積はその位置に合わせたものになっています。 factor を他の数字にすれば、それに合わせて拡大縮小します。 36)クリック設定・詳細設定 a)星の明るさに応じた表示半径を設定できます。[26)-a] b)太陽・技術情報の単位設定が出来ます。[24)] c)地球の経緯度線表示の標高を設定できます。[30)] d)クリックでの方位角仰角と赤経赤緯の表示の単位を 度(10進表示,経度は-180〜+180度と0〜360度の2種類)、 度(60進表示,経度は-180〜+180度と0〜360度の2種類)、 時分秒(赤緯は60進の度表示) から選べます。大気差の数字も10進表示と60進表示から選べます。 ただしクリック点周辺の星検索やファイル検索では、 星表やファイルのデータを文字列のまま表示しているので、 赤経赤緯表示を変更出来ません。 また、クリック点の赤経赤緯を視位置、真位置、平均位置から選べます。 (J2000.0は方位角仰角と共にデフォルトで表示します。) クリック点周辺の星検索をやめて、黄道座標・Greenwich赤道座標・Local赤道座標 を含む全ての種類の座標値を表示する事も出来ます。 e)クリック検索の半径を度単位で指定出来ます。ただし表示スペースの関係上、 1度未満までです。1度以上(または0以下)を入力した場合は0.99999度とします。 また、クリック点周辺の星検索の際の表示情報も変更できます。 (「3スペクトルでの等級とその平均値」か「星表番号と等級(平均値)」) 詳しくは「◎使い方1の補足」の7e)を参照してください。 ===================================== ◎ファイルメニュー 37)観測地の経緯度標高, TIME ZONE,コメントを, 名前を付けて保存・読み込み出来ます。ファイルの拡張子は".ini"です。 星図モードの場合は、極方向の赤経赤緯と方位角シフト量、 コメントを保存出来ます。ファイル拡張子は".crd"です。 38)早見盤画像をBITMAPとして保存出来ます。 他の画像ソフトなどで加工して、プリントアウトする際にご利用ください。 39)Setting Data Files では、2つの星表、星座線データ(赤経赤緯形式)、 星座名のファイルと言語(フォント)を指定・変更します。 加えて、地図表示のためのファイル群(国名一覧、都市データ、 海岸線国境線データ)を指定・変更します。 a)2つの星表ファイルのうち,5.5等星より明るい星の表は、 星座の色付け、星座線の構成などのために星座名を付記した番号を付け、 バイエル記号などを付記しています。星座線記述データと対応しているので、 こちらはあまりいじらない方がよいでしょう。 5.5等星より暗い星の表は、単に赤経赤緯等級だけのデータです。 等級計算はかなりいい加減なので、適当なスクリプトで 書き換えてもらっても結構です。 デフォルトは7.5等星まで書かれた星表(zenten7.txt)ですが、 パソコンの速度に余裕があれば8.5等星までの星表(zenten8.txt)に 差し替えてください。 b)星座線データ(赤経赤緯表示)も差し替えて星座の形を変える事が出来ます。 複雑版としてseizacpx.netを用意しております。 星座線データを作成するための星座線記述ファイルは、 その線の両端にある星2つについて、5.5等星より明るい星の表にある 星表番号を2つ並べたけのものです。 たとえば北斗七星の略号を決め、 星座名ファイルに北斗七星を略号と共に書き加え、 星座線記述ファイルに線データを追加し、 cnstlnet.exeで赤経赤緯形式に変換すれば、 星座の色付け機能を使って北斗七星の色を変える事が出来ます。 (ただし星にはおおぐま座の番号がついてるので、 星の色は変わらず、星座線の色だけが変わります) c)星座名ファイルを他言語に書き換えたものと差し替える事が出来ます。 こちらで用意しているのは 日本語(seiza.txt)、英語(seiza-e.txt)、ラテン語(seiza-l.txt) ドイツ語(ウムラウト文字使用版seiza-du.txt,ASCII標準26文字版seiza-d.txt)、 オランダ語版、フランス語版、イタリア語版 です。 同じフォーマットで自作する事も出来ます。 ただし各行最初の3文字(星座略号)は、選択星座色付・中心化機能と 連動しているので、他のファイルと合わせた略号にしてください。 d)言語選択で使用するフォントをその言語用のものに変更します。 星座名を表示する箇所とコメントに関する箇所について、 欧州諸語では Arial か Courier New、 日本語では MS UI Gothic か MS ゴシック に切り替えます。MS UI Gothic がない場合は、日本語に設定しても Arial,Courier Newを使用します。 (時刻、赤経赤緯など言語と関係しないところではArialかCourier New。) ただしMS-Windows日本語版において、メインウィンドウ上の 星座名ドロップダウンでは、フォントを変えても、 日本語以外の8byteコード(たとえばISO-8859-1)を正しく表示出来ません。 従って、ドイツ語ウムラウト文字使用版とフランス語版は 正しく表示出来ません。 クリック検索ウィンドウではフォントを変えれば正しく表示します。 コメント欄は正しく表示出来たり出来なかったりして、 それが画像にも反映されてしまうようです。 欧州諸語版のMS-Windowsでは逆に日本語がドロップダウン等で 正しく表示されないと思われます。 だから各国語版の星座一覧を作ったと言えなくもないんですが。 起動時については、MS UI Gothic がない場合に星座名ファイルを 英語版に切り替えますが、それ以外では星座名ファイルと言語設定は 独立しています。正しい組み合わせでないと正しく表示しません。 40)End ここからも終わる事が出来ます:-) =================================== ◎誤動作などについて 1)星図モードから終了した場合、星図モード中に行った変更が hayami.iniに保存されません。たとえば、 星座線データを海岸線データに差し替える ->星図モードに切り替える(ここで設定をhayami.iniに保存) ->星図モードのままで星座線データに戻す ->星図モードのままで終了する(設定を保存せず) と行った場合、星座線データに戻した事が保存されません。 他の都合もあるので仕様という事でお願いします。 2)倍率やユーザー設定方位図法などの設定次第ではとんでもない時間が かかる事があります。 3)ごくまれに、ウィンドウ位置の保存を間違えて、 再度起動した時にウィンドウが行方不明になる事があります。 ある程度は対策をとりましたが、仮に起きた場合は「hayami.ini」を 削除するか、テキストエディタで怪しい数字を書き換えるかしてください (1-2行がメインウィンドウの位置、3-4行目が画像ウィンドウの位置、 26-27行目がクリック検索ウィンドウの位置)。 削除した場合は、プログラム内に書かれた初期設定で起動します。 また、終了ボタンを変な押し方をして「hayami.ini」の書き出しを 途中で止めてしまう事があります。この場合は 「ファイルが終了したのに読み取ろうとした」エラーが出ます。 この場合も「hayami.ini」を削除しましょう。 4)星座位置やクリック位置から図法中心を指定した場合、 星の位置の関係でたまに0や0に近い数で割り算をして エラーが出る事があるようです。キリのいい数字の方がエラーが 起きにくいようです。 ◎技術的事項 ○座標に関する各種補正について 恒星は、J2000.0の星表データから固有運動、歳差、章動(振幅0.01秒以上の項)、 年周光行差の補正を行い、天頂座標に変換した後、星図モード以外では 選択されている場合に日周光行差と大気差補正を行います。 (実際の計算順序は他のデータ表示との関連で入れ替えている場合が ありますが、数学的には丸め誤差以外同等です。) 恒星の年周視差、極運動は入ってません。 太陽・月・惑星では地心視差も計算しています。惑星光行差は1回再計算です。 相対性理論を考慮してない事と、計算順序の相違の関係で、 コメント欄での惑星等の位置情報と、クリック検索時の惑星等表示との間に 微妙な差が出る事があります。 Adding A StarとDRAW using Fileでは、指定座標系から視位置まで計算して 選択状況に応じて地心視差、日周光行差、大気差を計算します。 歳差はprmprc.txtでパラメータを記述しています(最高6次式まで)。 ただし、J2000.0赤道座標→平均赤道座標を計算する1-3-1形式(IAU形式)ではなく、 ICRF→平均黄道座標を計算する3-1-3-1形式です。 (Williams,AJ,108(1994),pp711-724 及び Fukushima,AJ(2003),pp494-534) 精度に関しては、星表(USNO B1.0)が0.2秒以下、さらに固有運動の誤差、 補正してない年周視差・極運動などを考えると、 α-Cenやシリウスなど近い星を除けば1秒以内に収まっている、 と思いますけど、どうだか。 ○時刻について 時刻に関しては地球自転で決まる世界時(UT)を暦表時・力学時に 変換しています。 AD1600年以前はReferenceにある論文に基づく2次式を使っています。 AD1600年から1957年までは、同じ論文に基づいたデータをET-UTC.txtに 記述しており、そこから読み取ります。 1958年から現在までは原子時(TAI)+32.184sを暦表時・力学時とし、 うるう秒等を元に計算した値をET-UTC.txtから読み取ります。 現在から2025年くらいまではうるう秒を適当に予想してET-UTC.txtに記述。 それ以降はAD1600年以前と同じ2次式を使用しています。 現在から2025年の予想については、2000年以降現在まで地球の自転が それまでよりやや速くなっていて、いつ元に戻るか予想が難しい状況なので、 日本標準時プロジェクトのサイト(http://jjy.nict.go.jp)辺りを参考に 適当に予想してください。また、うるう秒が更新されたら書き加えてください。 ET-UTC.txtは定幅形式で、左端の数字は 2000年1月1日=1とする通日です。 なお上記の2次式は、日周光行差で必要な地球の自転速度の予想にも 使っています。 =================================== Reference 星表データ:USNO B1.0,the United States Naval Observatory, Flagstaff Station (http://www.nofs.navy.mil/data/fchpix/). 星座所属,星座線データ:野外星図2000,天文年鑑2007(誠文堂新光社) 星座名(日羅),星座略称,大気差データ:天文年鑑2007(誠文堂新光社) 星座名(英):EPWING-CDROM版"研究社リーダース+プラスV2"(研究社) 星座名(独仏伊蘭):Wikipedia各国語版の「星座」または「星座リスト」の項 恒星のバイエル記号,フラムスティード番号,名称等:理科年表平成16年版(国立天文台編,丸善) 野外星図2000,天文年鑑2007及び2008(誠文堂新光社), Wikipedia英語版及びドイツ語版の「各星座の星一覧」の項 投影法:T.G. Feeman, "Portraits of the Earth, A Mathematician Looks at Maps", Mathematical World Volume 18, American Mathematical Society, Wikipedia英語版及び日本語版 地球形状:理科年表平成16年版(国立天文台編,丸善),天体の位置計算(長沢工,地人書館) OhUTCにおけるグリニッジ平均恒星時:天体の位置計算(長沢工,地人書館) UTと暦表時・力学時の関係:L.V.Morrison and F.R.Stephenson, "Historical Value of the Earth's Clock Error dT and the Calculation of Eclipses",JHA2004, 理科年表平成16年版(国立天文台編,丸善) http://jjy.nict.go.jp/mission/page1.html 太陽黄経緯:天体の位置計算(長沢工,地人書館)[海保1978年の計算式]をベースとして JPL-HORIZONS(http://ssd.jpl.nasa.gov, JPL in NASA)の計算値と比較して、 さらに小さな振動成分を検出して、係数の精度を高めたもの 月黄経緯:天体の位置計算(長沢工,地人書館)[海保1980年の計算式] HORIZONS(http://ssd.jpl.nasa.gov, JPL in NASA) 惑星・月の軌道平均要素:J.L.Simon, P.Bretagnon, J.Chapront, M.Chapront-Touze, G.Francou and J.Laskar, "Numerical expressions for precession formulae and mean elements for the Moon and the planets", Astron. Astophys. 282,663-683(1994) 歳差計算:T.Fukushima,"A New Precession Formula",AJ126(2003),pp494-534 章動計算:T.Shirai and T.Fukushima,"Construction of a New Forced Nutation Theory of the Nonrigid Earth",AJ121(2001),pp3270-3283 地球の近日点黄経[年周光行差計算で使用]:天文年鑑2007(誠文堂新光社) 光行差計算:天体の位置計算(長沢工,地人書館) [ただし回転行列ではなくベクトルを足して正規化する方法に変更] 2体計算(軌道要素指定による表示):天体の位置計算(長沢工,地人書館) 各地の経緯度,標高(日本国内):国土地理院20万分の1地勢図画像データ+MAPDSP3.2 各地の経緯度,標高(日本以外):各国測地当局発行の地形図,Wikipedia(空港の経緯度)等 使用言語:F-BASIC V6.3L10 U0003(富士通) あとはそこら辺に転がってる線形代数とか微積とかの教科書を見てはいよ。 =================================== 履歴 H19/07/24:知人に他のPCで動作確認してもらう H19/07/25:とりあえずネット公開 H19/07/26:拡大縮小機能と7.5等星まで対応。それに合わせて星表ファイル分割 H19/07/28:6倍機能,アルゴ座等4つの非標準星座の追加とそれに合わせた機能調整 星座一覧ラテン語版・英語版追加 H19/07/29:Map mode追加,等級・経線間隔・倍率の選択肢追加,ちょっとバグ取り 星表の星座所属情報を一部追加,一部星座の修正 H19/08/04:大気差補正モード,星図モードから時刻2モード移行の際の諸データ復元, 経緯度線表示の微調整,選択星座の中心化,ちょっとバグ取り データファイル使用描画モード H19/08/05:バグ取り,色変更,データファイル使用描画で「半径比例」を追加(暫定版)、 Dual View-Box モード(暫定版) H19/08/07:half Heightモード追加,Dual Box モードと他の機能の調整, 地平線下表示選択追加,星図モードと大気差補正の排他関係の方法の調整, データファイル使用描画での「半径比例」の微調整 H19/08/14:データファイル使用描画でのOverdraw機能追加,Markingに「Dot」を追加, 「半径比例」の微調整,Marking と Comment それぞれの色選択機能, データ読込の一定間隔行飛ばし, Adding A Star用コメント欄,4.5〜5.5等星の分類(一部), 星の等級比例描写での直径変更機能,星図モードの入力形式と機能の変更, 星図モード情報の保存・読出,経緯度線間隔メモ,モルワイデ図法追加, 描画制限の基準変更(特に星座線),バグ取り H19/09/10:ちょっと高速化,ちょっとバグ取り,太陽関連の表示, 4.5〜5.5等星の分類(赤緯+45度以北と-45度以南が終了), 観測地の標高欄追加とそれによる地平線関連及び大気差補正の調整 H19/09/13:クリックで方位角仰角・赤経赤緯・星座データを表示,ちょっとバグ取り H19/09/15:バグ取り,一部恒星名記入,4.5〜5.5等星の分類(赤緯-45〜-40度)と星座線追加 クリックした点を図法中心にする機能 H19/09/16:Overdraw機能とクリックで方位角等を表示する機能がメインウィンドウ変更に 影響されなくするための変更、4.5〜5.5等星の分類(赤緯45〜40度)と星座線追加 H19/09/20:クリックで半径0.5度以内にある表示等級の星を近い順に9個まで表示する機能 4.5〜5.5等星の分類(赤緯+20度以北と-20度以南完了)と星座線追加 H19/09/30:簡易方向設定ボタン,星表データ(5.5等星より明るい分)の星座分類終了, 星座線データとして簡易版と複雑版を作成,バグ取り H19/10/06:cnstlnet.exeの出力を既存ファイル上書き可に変更,太陽の対蹠点表示, 経緯度線描写の高速化(というか手抜き化),拡大率に12倍と18倍追加. H19/10/10:リアルタイムモードで表示される時刻をパソの時刻そのままから現地時間に変更, DRAW using Fileにクリック検索機能とキーワード検索機能を追加, NGC2000.0用frmファイルとその注意書き,バグ取り H19/10/10+α:バグ取り H19/10/13:拡大時の恒星表示とクリック検索の高速化, 少し速くなったので8等星までの星表追加, 8等星版を付け加えたのでscalingデータを保存 DRAW using Fileでのクリック検索時のコメントを1枠追加,バグ取り H19/10/17:平均恒星時計算式の変更,図法の歪みを見るためのデータ作成,冗長部分の削除 歳差補正計算と各種表示・読取形式でのJ2000.0対応選択肢の設置 H19/11/02:太陽と「DRAW using File」での半径比例表示の微調整 Adding a Starに半径モード追加,バグ取り H19/11/08:正射影図法追加,図法の英語表記をちょっと変更,倍率に24倍と36倍を追加, 大気差補正の逆算の高精度化,DRAW using File設定ウィンドウの入力形式変更, クリック点の方位角仰角と赤経赤緯の表示形式を選択可能化, 薄明の基準変更(6deg->7deg21arcm40arcs),星座早見モードでの方位表示 地上の経緯度線表示機能 H19/12/01:コメント欄のレイアウト変更,UTから暦表時・力学時への変換, 章動と年周光行差と日周光行差の計算,日周光行差の有無の選択肢設置, 各種表示・読取形式でのJ2000.0・平均位置・真位置・視位置の選択肢設置, 太陽とAdding a Starの地球位置による視差計算, 太陽位置に関するデータと歳差・章動・光行差・恒星時に関するデータを コメント欄に表示,コメント欄での経緯度表示での単位選択肢設置 クリック表示に光行差を追加、章動値など小さな値の表示桁数を増やす サンソン図法追加 H19/12/09:太陽位置概算式と章動を一部補正,コメントの改行部分をちょっと改良 H19/12/23:バグ取り,投影法をコメント欄に表示,時刻増減ボタン設置, 2点間の角距離測定,投影中心簡易設定ボタンの形式変更,経緯度線の数値添記 H19/12/31:図法中心を軸とする回転機能を追加,投影中心簡易設定ボタン追加, メインウィンドウのレイアウト微調整 H20/01/07:Real Time Mode を削除して「the Now」ボタン設置, ユーザー定義方位図法追加,倍率の設定方法変更, これらに合わせたメインウィンドウ左半分のレイアウト変更 H20/01/27:Searching stars by click での付加情報の選択肢追加, ユーザー定義方位図法での多項式係数の読取り(phtply.exe出力ファイルから) H20/02/10:レイアウト微調整,章動計算をFukushima2003にに変更, 歳差計算をIAU1976とShirai and Fukushima2001の選択制に変更 H20/03/06:フォントを Arial 12p に変更(星座名とコメント関連以外)、 星座名とコメント関連の箇所について言語(フォント)選択可能にする、 フォント変更に伴うレイアウト変更 H20/03/13:高度指定の経緯度線,Adding a Star の座標に経緯度・高度指定 H20/03/22:星座名一覧(ドイツ語フランス語イタリア語オランダ語), ドイツ語名が長いのでクリックウィンドウをちょっと伸ばす 星座一覧と星座線データに「Teapot」を追加, 星の名称を一部記入,ET-UTC.txtのデータ増補とその分の配列変数増, 無茶苦茶長い星の名前があるのでクリック検索の表示形式を 1つの星につき2行から3行に変更,クリック検索の範囲を半径1度に変更 ちょっとバグ取り H20/03/24:正距円筒図法とミラー図法とハンマー図法を追加 H20/03/25:バグ取り,経緯度線と星座線描画をちょっと高速化, 星座中心化計算の際の星座線上の星の重み付けを選択制にする H20/03/26:ランバート正積円筒図法とアイトフ図法を追加,バグ取り H20/03/27:クリック検索の方位角・赤経単位設定に-180〜+180度形式を追加,バグ取り H20/04/01:星座中心化計算を「単純平均」「星座線に重み付け」「等級で重み付け」の 選択制に変更,重み付けの選択をhayami.iniに保存, 新規追加図法での Dual mode における外枠線の描画, Dual modeでのクリック検索における「Out of starmap」確認の方法変更, 等級表示のコメントを星表(5.5等星まで)の中から読取って表示, 星表(5.5等級まで)にFlamsteed番号付け(かに座まで)ついでに星表データの訂正. H20/04/08:図法中心の位置選択に「the Center of the Top」を追加, 「歳差と章動」の選択と「星座中心化計算の重み付け」の選択を 「minute option」ウィンドウから「Display Option」メニューへ移動, Adding a Star の地球経緯度座標の場合に限り「水平線下条件」でも表示, Click検索の半径指定,星表(5.5等級まで)にFlamsteed番号付け(ケフェウス座まで) H20/04/13:月の表示(暫定版),太陽座標表示を月の座標表示か月−太陽離角に変更可能, 太陽と月の座標表示の選択方法を変更、星表(5.5等級まで)を一部訂正 H20/04/14:バグ取り,対蹠点表示に「地球の影」選択肢追加 H20/04/16:「太陽−月離角」に地心視差版追加,画像中のコメント欄の位置調整, 星表(5.5等星まで)のとも座データ修正 H20/04/18:太陽と月の表示に「Outline」を追加,白道線表示 H20/04/19:基本画像のOverDraw機能,「DRAW using File」の表示形に「Outline」追加 H20/04/23:「地球の影」を表示する際の距離設定を変更 (「太陽と反対方向地球中心から指定距離の点に垂直な平面を立てて出来る影」から 「地球の中心から指定距離を半径とする球面に出来る影」に変更), 描画速度にあまり関係なさそうな部分のサブルーチン化でサイズ縮小, Numberingの数字表示位置の微調整,星表(5.5等級まで)一部訂正と追加 H20/04/24:レイアウト微調整(暫定版),バグ取り H20/04/27:基本垂直上方の選択制,星表(5.5等級まで)一部訂正と追加 H20/05/03:図法中心設定の座標系選択と Adding a Star の座標系選択に黄道座標を追加, 星表(5.5等級まで)フラムスティード番号付完了とWikipediaとの照合完了と一部訂正, H20/05/04:バグ取り,各種選択で黄経座標を選んだ場合のコメント表示対応, 星図モードでの座標系選択に黄経座標系追加, クリック時の動作優先順位変更(8座標系表示時も角度測定を優先) H20/05/05:バグ取り H20/05/11:軌道指定天体表示機能追加,位置情報表示対象に軌道指定天体を追加 H20/05/14:「離角表示」の対象に太陽−軌道指定天体を追加,「離角表示」において 視差表示やめてを「極-月または天体-太陽」「天頂-月または天体-太陽」を表示, README.txtに目次を追加 H20/05/28:地図表示(都市情報)のため星図データ読取形式の微調整(事前準備), 太陽計算式を独自分析のものに差し替え,一部計算順序やサブルーチン化などの変更 他にも変更したような気がするけど忘れた H20/06/11:地図表示のための対応(関連ファイル指定、簡易切替ボタン) H20/06/14:バグ取りついでに、表示等級選択の拡張(2.5等級から1等級区切りで9.5等級まで) H20/06/22:軌道指定天体における軌道記述座標系に赤道座標系を、時刻にUTを追加。 月位置概算式の精度向上(したはず) H20/08/07:バグ取り(クリック検索部),月位置概算式の精度向上 H20/08/24:惑星表示機能,対蹠点までの距離設定のレイアウト変更と「月まで」設定の追加, 太陽等位置情報表示の選択方法を変更、バグ取り(視差計算) H20/08/25:金星平均黄経計算式の調整、月計算の一部調整、金星用ファイルの微調整 H20/08/27:天王星ファイル(暫定版),海王星ファイル(暫定版) 惑星平均黄経等の係数を外部ファイル化 H20/09/01:位置情報に「天頂座標」を追加,水星ファイル H20/09/03:太陽位置概算の外部ファイル化,惑星概算ファイルのフォーマット拡張 H20/10/08:太陽等データ表示とクリック表示(全座標系表示)に 「Local赤道座標系」「Greenwich赤道座標系」を追加 H20/11/24:ウィンドウ位置保存の際の異常動作を一部抑制, クリック検索等ウィンドウの微調整,グローバル変数の削減・調整 投影中心設定の簡易ボタンの挙動を変更(天頂座標以外にも対応), Adding a Star を別ウィンドウ化でメインウィンドウに空きを作る, メインデータ(星表第一)のキーワード検索,メインウィンドウの配置変更, 描画・クリック検索・キーワード検索の座標系参照に関する調整, その他あちこちで見つけたバグの除去・各種動作の挙動微調整 H20/11/24,22h:応急バグ取り H20/11/28:座標計算表示機能に「位置指定天体」を追加,バグ取り H20/12/19:火星ファイル追加,金星ファイル修正,月位置概算の外部ファイル化 H21/03/14:ちょっとだけ高速化,ET-UTC.txtの更新,木星パラメータファイル, 星表(5.5等星まで)の修正,固有運動計算とそのための各所対応, Add Starのバグ取り,Add Starの(x)とアウトライン表示追加, Add Starのoverdraw機能追加,歳差計算パラメータを外部ファイル化, 歳差をF03に固定(ファイルで変更可能) H21/03/20:バグ取り,英語ドキュメント H21/04/24:メインウィンドウのインターフェース変更, 惑星計算ファイルのフォーマット変更,章動計算の外部ファイル化 H21/05/15:土星ファイル暫定版,".str"ファイルの保存項目増, 観測地緯経度とAdding a Starの赤経赤緯の桁数増, レイアウト微調整 H21/06/05:標準88星座以外の扱いについての微調整,strdrt.exe追加 数値表示を絶対値端数切捨てから四捨五入に変更 H21/06/12:太陽対蹠点の計算と選択肢の変更,クリック点へのコメント記入, クリックウィンドウのレイアウト変更 H21/06/17:白道表示の項目追加,白道計算の高速化, 経緯線表示の調整とバグ取り H21/07/05:地心視差計算の一部順序変更と関連部分の整理,内部変数の整理, 惑星名表示の調整,クリック検索の角距離表示精度調整, 各種数値表示の調整(特に1度以下の数値),目次の調整, 星図モードでのクリック測距のウィンドウサイズ調整, 太陽・月・惑星等の位置情報の選択肢変更と計算条件の調整, クリック検索に太陽・月・惑星を追加,惑星情報での視半径表示, 軌道指定天体の計算に各種光行差を算入 H21/07/24:地球の影の係数,地球の影の線表示の調整,変数整理, 太陽月惑星での中心化,直交座標目盛 H23/01/22:図法中心起点座標系の増設,クリック点を暫定的にマーキング, スクロールバー調整,文字列検索の結果が1つの場合のその点 またはクリック点を原画上でマーキング, クリック点座標表示の座標系をhayami.iniに保存, 地図モード選択時にクリック点座標表示の座標系をICRFに設定, クリック検索とテキスト検索の表示形式の変更 ================================== http://www2s.biglobe.ne.jp/~ftceter ftcenter@mth.biglobe.ne.jp January 22nd, 2011