アイアン用シャフトの番手ずらし設定と先端カット

現在アイアン用スチールシャフトの種類は、最軽量の70g台から120g台まで20種類以上あります。

ただし、その中からご自身の使ってみたいシャフトを選んでみると、フレックスが、R・Sの2種類しかなかったり、R・S・Xの3種類しかないモデルがほとんどです。

(トゥルー・テンパー社のダイナミックゴールドは、サブコードで重量管理をしている関係で、8種類に分かれていますが、フレックスの種類は、3種類です。)

その為、よりお客様に合ったフレックスを提供できるよう、番手別設計のスチールシャフトを使って、当店でリシャフト及び組立をさせて頂くに当たりシャフト設定方法をお客様に説明し、お客様に選択して頂くようにしています。

それによりお客様の満足するクラブにより近づくクラブになるという考えで行っています。

まず、プレシジョンのフレックスが少ないライフル90HLを参考にして説明します。

シャフト設定方法(プレシジョンの設定方法)

プレシジョン ライフル 90HLの一般的な設定は、

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

          3番アイアンヘッド  3−S

          4番アイアンヘッド  4−S

          5番アイアンヘッド  5−S

          6番アイアンヘッド  6−S

          7番アイアンヘッド  7−S

          8番アイアンヘッド  8−S

          9番アイアンヘッド  9−S

          PWアイアンヘッド  W−S

          SWアイアンヘッド  S−S

少し軟らかい設定1番手ずらしの設定

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

          3番アイアンヘッド  2−S

          4番アイアンヘッド  3−S

          5番アイアンヘッド  4−S

          6番アイアンヘッド  5−S

          7番アイアンヘッド  6−S

          8番アイアンヘッド  7−S

          9番アイアンヘッド  8−S

          PWアイアンヘッド  9−S

          SWアイアンヘッド  W−S

少し硬い設定1番手ずらしの設定

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

          3番アイアンヘッド  4−S

          4番アイアンヘッド  5−S

          5番アイアンヘッド  6−S

          6番アイアンヘッド  7−S

          7番アイアンヘッド  8−S

          8番アイアンヘッド  9−S

          9番アイアンヘッド  W−S

          PWアイアンヘッド  S−S

          SWアイアンヘッド  S−S

この設定の場合、9番からSWまでが同じシャフトを装着する為、振動数が同じか2ポイント程度PWとSWの方が少ない数値になります。

ウェッジの場合は、相当硬くなっているため、振動数が同じになっていても使用感いついては違和感は有りませんが、少し硬い設定にしたい場合は、ウェッジに装着するシャフトの先端を0.25インチから0.5インチカットする事で可能です。

以上がプレシジョンの1番手ずらしの設定方法です。

次にトゥルーテンパーシャフトについて説明します。

トゥルーテンパーシャフトの現在市販のアイアンセットは、日本のスタンダードと、世界のスタンダードの、2通りの設定が有ります。

トゥルーテンパーの番手別テーパーチップシャフトの種類

41.0インチ

40.5インチ

40.0インチ

39.5インチ

39.0インチ

38.5インチ

38.0インチ

37.5インチ

37.0インチ

の9種類有ります。この9種類の長さの違うシャフトをどの番手のアイアンヘッドに装着するかで日本のスタンダードと世界のスタンダードと2種類の方法があります。

日本のスタンダードとは、3番アイアンに40.5インチの番手別テーパーチップのシャフトを装着して、それから半インチ刻みで下の番手へ装着してバットカットで長さを決める設定です。

        ヘッドの種類  番手別シャフトの種類

3番ヘッド   40.5インチのシャフト

4番ヘッド   40.0インチのシャフト

5番ヘッド   39.5インチのシャフト

6番ヘッド   39.0インチのシャフト

7番ヘッド   38.5インチのシャフト

8番ヘッド   38.0インチのシャフト

9番ヘッド   37.5インチのシャフト

W ヘッド   37.0インチのシャフト

以上が日本のスタンダードです。

日本のクラブメーカーの殆どが採用しています。

当方の基本設定も日本のスタンダード設定としています。

世界のスタンダード

        ヘッドの種類  番手別シャフトの種類

3番ヘッド  40.0インチのシャフト

4番ヘッド  39.5インチのシャフト

5番ヘッド  39.0インチのシャフト

6番ヘッド  38.5インチのシャフト

7番ヘッド  38.0インチのシャフト

8番ヘッド  37.5インチのシャフト

9番ヘッド  37.0インチのシャフト

W ヘッド  37.0インチのシャフト

欧米のメーカーが採用している世界のスタンダードです。日本のメーカーでもミズノ 日本テーラーメイド などが採用しています。

特にミズノのアイアンセットは、ウェッジに装着するシャフトの先端を0.5インチカットして装着しています。それにより、9番アイアンとウェッジの振動数の差を大きくしています。(他の番手間の差とほぼ同じになるようにしています)

ミズノと同じように世界のスタンダード設定(少し硬い設定)にしたい場合は、ウェッジに装着するシャフトの先端を0.25インチから0.5インチカットする事も可能です。

日本のスタンダードと世界のスタンダードの違いは、世界のスタンダードの方が、第一ステップが短くなるためキックポイントの位置のシャフト外径が少し大きくなり、そのため振動数が2から3ポイント多くなります。(これにより若干ですが

硬く感じます)

また、世界のスタンダードは、9番アイアンとウェッジが同じステップとなります。

これにより、9番アイアンとウェッジの振動数が、同じか振動数公差分±2ポイントウェッジのほうが少なくなる場合があります。

日本のスタンダードの場合は、世界のスタンダードと比べ振動数が2から3ポイント少なくなります。(これにより若干ですが軟らかく感じます)セットとしては、3番からウェッジまで第1ステップの長さが、半インチづつ短くなります。

日本の場合ほとんどの工房、ゴルフメーカーがこの方法で行っています。

当方の基本設定は、日本のスタンダード設定としています。

その為、少し硬い設定設定は、世界のスタンダード設定としています。

少し軟らかい設定1番手ずらしの設定

        ヘッドの種類  番手別シャフトの種類

3番ヘッド   41.0インチのシャフト

4番ヘッド   40.5インチのシャフト

5番ヘッド   40・0インチのシャフト

6番ヘッド   39.5インチのシャフト

7番ヘッド   39.0インチのシャフト

8番ヘッド   38.5インチのシャフト

9番ヘッド   38.0インチのシャフト

W ヘッド   37.5インチのシャフト

以上がトゥルーテンパーの番手ずらし設定です。

次には、日本シャフトとK’sについて説明します。

最近一番人気のNS PRO1150GH TOURシャフトを例に説明します。

日本シャフト(NS PRO1150GH TOUR)の

番手別設定の種類は、Sフレックス、は下記のように10種類あります。

             番手別シャフトの種類

39.5−S

39.0−S

38.5−S

38.0−S

37.5−S

37.0−S

36.5−S

36.0−S

35.5−S

35.0−S

この10種類のシャフトをどの番手に装着するかと言う事で、Sフレックスの場合

Sフレックスより少し硬め、少し軟らかめのような調整を行なっています。

シャフト設定方法

NS PRO1150GH TOURの一般的な設定は、(38.5−Sと言うのは、番手別設計のシャフトの種類です)

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

3番アイアンヘッド  38.5−S

4番アイアンヘッド  38.0−S

5番アイアンヘッド  37.5−S

6番アイアンヘッド  37.0−S

7番アイアンヘッド  36.5−S

8番アイアンヘッド  36.0−S

9番アイアンヘッド  35.5−S

ウェッジのヘッド    35.0−S

Sフレックスより少し軟らかい設定1番手ずらしの設定

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

          3番アイアンヘッド  39.0−S

          4番アイアンヘッド  38.5−S

          5番アイアンヘッド  38.0−S

          6番アイアンヘッド  37.5−S

          7番アイアンヘッド  37.0−S

          8番アイアンヘッド  36.5−S

          9番アイアンヘッド  36.0−S

          PWのヘッド      35.5−S

          PS SWのヘッド  35.0−S

Sフレックスより少し硬い設定1番手ずらしの設定

          ヘッドの種類     番手別シャフトの種類

          3番アイアンヘッド  38.0−S

          4番アイアンヘッド  37.5−S

          5番アイアンヘッド  37.0−S

          6番アイアンヘッド  36.5−S

          7番アイアンヘッド  36.0−S

          8番アイアンヘッド  35.5−S

          9番アイアンヘッド  35.0−S

          ウェッジのヘッド    35.0−S

この設定の場合、9番とPWとが同じシャフトを装着する為、振動数が同じか2ポイント程度PWの方が少ない数値になります。

また、ファーストステップの位置が同じになります。

シャフト先端の補強長さが短い為、日本シャフトの番手別設計のシャフトは、先端カット用に対応しておりません。

その為、当方では、安全性を考え、日本シャフトのシャフトの先端は、カットしていません。

SYBのK’sの場合は、少し硬い設定にしたい場合、ウェッジに装着するシャフトの先端を0.25インチから0.5インチカットする事で可能です。

他の日本シャフトとSYBのK’sのシャフトについても同じように番手ずらし設定を行っています。

以上日本シャフトとSYBのK’sの1番手ずらしの設定方法です。

番手ずらし設定を選択して頂くのは、より細かくフレックスを設定することでお使いになっていただく方に最適なシャフト設定を使っていただきたいからです。

シャフト製造メイカーや大手ゴルフメーカーは、シャフトフレックスを増やす事で製造コストと在庫のロスが増える事になります。

そのため、人間が感じる体感フレックスは、機械が測定する数値に比べ、わかりにくい為、スチールシャフトは、R・S・Xの3種類にしています。

当方へ注文して頂く方の中に、このシャフトのSフレックスでもう少し硬い設定が欲しいとのがXまでは、硬くしたくないと言うお問い合わせのお客様について番手ずらしという、方法で対応していました。選択肢が多くなる事で、よりお客様に合ったシャフト選択が可能になった反面、迷われる事にもつながりますが、リシャフトを希望される方の殆どは、ゴルフクラブに対しても真摯に取り組んでまた、

扱って頂けていると確信しています。その方々により近づきご納得頂けるクラブを

作る事を考えると、番手ずらしの説明をして設定方法をお客様に選択して頂く事が理想と考えています。