ガーデニングQ&A
674.2005.10.15. 京都市 荒木 さん の Question
ガーデニングミニ講座でご指導いただき ありがとうございます。
いつも待ち遠しく、楽しみにしています。
今年も 芍薬と牡丹が見事に咲いてくれました。
その後、花を切り落としてからは 何もせずにほうっています。
葉はまだ付いたまま、黄色く枯れてきました。
毎年 このようにしているのですが、
正しい管理とは、どのようにすればいいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Answer
<シャクヤク>
シャクヤクは、中国原産の耐寒性多年草でボタン科の植物です。
耐寒性はありますが、今頃からだんだんと葉は枯れ出し、冬には地上部はなくなってしまいす。
根は残っていますので、春にまた伸びだし、5月に立派な花を咲かせます。
花壇や庭で植えた方が、鉢作りよりも立派に咲きます。1本の茎に一つ花を咲かせるのが
普通ですので、枝が出て、つぼみがいくつもあるときは摘み取ります。咲き終わったら、
花がらを早い目に取り除きます。残しておくと、灰色カビ病の元になり、他の花にも写ります。
株もとからの芽は毎年増えていきますので、あまり混みすぎてきたら、株分けを行います。
株分けは今頃が適期です。3−5芽がつくように分けて植えます。細かく分けすぎると、
花が咲きません。植え替えた翌年は花数や大きさは劣ります。
花後は、特に何もしないで、自然に葉が枯れるまで、大事に葉を育てればよいです。
肥料は、春先の新芽の出る前と花後です。日当たりは良いところが一番です。
なお、ヤマシャクヤクは、キンポウゲ科で、山に生えていますが、別のグループです。
<ボタン>
ボタンも中国原産でボタン科ですが、こちらは木本(落葉低木)です。
地植えする場合は、排水の悪い湿り気の多いところは避けます。植え付けは今頃が適期です。
植え替えは嫌いますので、場所の選定は気を付け、何本も植えるときは、間隔も注意します。
ボタンは、鉢植えでも楽しめます。
ボタンも一枝に一つの花が基本です。こういう状態にするには、10−11月の剪定が大事です。
弱い枝、中側に伸びている枝などを切り落とします。残した充実した枝の先の数個が花芽ですから、
先端の大きい花芽を残し、余分な芽は摘み取ります。このとき、予備にもう一つ伸びる枝の分の芽を
残しておきます。内側に伸びるような芽よりも外側に伸びる芽を残します。
ボタンは、接ぎ木苗がほとんどですから、台木から出た芽は取り除いておかないと、肝心のボタンが
負けてしまいます。また、株元から出てくるボタンの枝は、2本仕立てや3本仕立てにしたいときは
残しますが、そうでないときは全部取り除きます。
咲き終わったら、葉を2枚ほど付けて切ります。花だけ切ると、細い枝が出てきます。
咲いた後に花を置いておくと、種がのる場合があります。こうなると来年花着きが悪くなりますので、
採種以外は早めに取り除きます。肥料は、冬に芽の出る前、春の新芽後、花後にやります。
過湿は嫌いますが、乾燥しすぎも弱りますので、夏には株元に敷きわらや水苔でマルチングします。
冬の乾燥にも注意が必要です。
皆さんのアドバイスもよろしく!!