ガーデニングQ&A

683.2006.02.21. 倉敷市 ひでよし さん の Question
くれないの赤色を出すにはどんな石灰をいつどのように使ったらいいのか教えてください。

Answer
きれいな赤色や青色のアジサイ。 京都府立植物園にて。

アジサイは梅雨の頃になるときれいな色の花を咲かせ、うっとうしい気分を払いのけてくれます。
昔から土が酸性だったら赤とかアルカリだったら青とか、また、その反対であったり色々と
言われていますが、土の酸度だけで決まってしまうというものではありません。同じところに
咲いているアジサイが両方の色で咲いている場合もあります。

アジサイに含まれている色素は、基本的には赤色になりやすいです。これがアルミニウムと結合すると、
青色に変化します。アルミニウムは酸性土壌で溶けやすいので、結果として青色になり、アルミニウムが
溶けにくい弱酸性・中性で赤くなります。

アルカリがきつくなってくると、肥料が吸収できにくくなり、葉色は悪くなってきます。また、
品種独自の色(赤系統、青系統、白系統など)もありますので、同じように反応するとは
限りません。

液肥をやる場合、赤系統にはリン酸の多い目のものを、青系統には反対に少ないものを使います。
肥料としては、赤系統には、アンモニア態窒素を中心にやります。これは、アルミニウムを
溶けないようにするので、リン酸肥料とで鮮明な赤色が出ます。9-10月の花芽分化期頃から、
土に混ぜておけばよいと思います。

挿し木苗などの鉢植えの場合は、秋まで液肥中心に育苗し、秋には肥料をやめ、春先の鉢上げの頃、
用土の酸度を調整したものに植えます。過リン酸石灰、苦土石灰(両方ともアルカリ)などをまきます。

植物園でも地植えのアジサイの場合、1年前から、土壌処理をしているようです。


皆さんのアドバイスもよろしく!!