機関誌だより

3年2組  高島 竜生
       池田 萌乃
       西村 楽人

今回は夏休みに行われた近畿学校農業クラブ連盟大会についてご紹介します。

~プロジェクト発表の部門について~

区分:食料・生産 最優秀賞 「エコで笑顔研究班」
「京の伝統野菜 山科ナス~守るだけの伝統からの脱却」




原種の山科ナス栽培農家が3件まで減少しているいう現状を聞いて山科ナスの栽培の改善、保護、普及活動の取り組みについて発表しました。山科ナスは緻密で種が少ないという特徴がありますが果皮が薄く傷がつきやすいため秀品がとれにくいという問題点があります。そこで、支柱のかわりにネットを利用したV字仕立てにすることで、高品質な山科ナスの収量を大幅に向上させることができました。また現在私たちが栽培した山科ナスは市場へ出荷、レストラン・食堂への提供を行なっています。

苦労した点
山科ナスは水がたくさん必要なため、日々の灌水・管理が大変でした。



区分:環境 最優秀賞 「地球を守る新技術の開発研究班」
「被災地を緑に!~津波堆積土を緑化する~」



東日本大震災によって発生した津波により、農地に大量に運ばれた津波堆積土をノシバで緑化するというプロジェクトについて発表を行なった。その際、単に緑化するだけでなく地域固有のノシバ種を発見し、生物多様性も考えた緑地帯の創出をできるように考えたプロジェクトである。

苦労した点
画面に動画を入れるのに苦労した。

区分:文化・生活 最優秀賞 「京の伝統野菜を守る研究班」
「京の伝統野菜を未来へ繋げたい~「桂うり」を活用した地域交流と普及活動について~




1620年、瓜を見るために建立された桂離宮。その以前から瓜の名産地として、品質の良い大型の品種を選んで栽培されていたのが桂うりです。品質が良く、漬物には最適とされていた。かつては多く栽培されていましたが、用途が漬物に限られている事や食生活の変化、栽培・加工のしやすい品種の流通などにより需要が減少しています。桂うりを普及させるため、新たにスイーツを考案し販売したが、様々な課題も浮かんできました。そこで地域の伝統野菜を更なる普及と新たな可能性を求めて活動を開始した。

苦労した点
相手に思いが伝わる発表方法に苦労した。

~意見発表の部門について~


区分:食料・生産 

「キノアの可能性~安全とおいしさを沢山の人へ~」

ボリビア原産のキノア。雨が少ない土地でも栽培可能で、米や小麦よりはるかに栄養価が高い穀物です。上記にもあるように、優れた機能を持つキノアですが、世界では、全く普及しておらず、日本での生産もゼロという状態です。そこで、私は、すばらしいキノアを世界に広めようと、活動を開始しました。キノアは、グルテンフリー食品(小麦アレルギーの方でも食べられる転かん食)で、それを利用し、ドーナツをつくることによって、私は沢山の人にキノアを届けようと考えました。小学校の管理栄養士さんや、地域の方々に協力いただき、苦労と失敗を重ね、ついに、キノアドーナツを完成させることが出来、さらに、そのキノアドーナツを保育園に出すという大きな、第一歩を踏み出すことができました。さらに、今までの活動の成果により、滋賀や熊本でもキノア栽培が始まりました。

苦労した点
・キノアドーナツを作る時に、あまりにもまずくて食べられないものばかりが続いた時は、絶望的でそれを改善するため、苦労しました。
・キノアの生産の中で、脱穀作業など、全般が細かい作業だったので大変でした。


区分:文化・生活

「風評被害に挑む~被災地福島の農業支援から学んだこと~」


福島県会津若松市で直売所「会津活・活自然村」を運営されている高橋千鶴子さんは、有機ミネラル発酵肥料にこだわり、遠方からも買いに来るほどの評判の野菜を栽培されていました。しかし、震災後は放射能汚染がないにもかかわらず売れなくなってしまったそうです。JAが主催する「全国高校生みんなDE笑顔プロジェクト」被災地コラボレーション部門に参加し、高橋さんとコラボすることになった私は実際に会津を訪問し、会津の伝統野菜である「金山赤かぼちゃ」に注目しました。商品開発と会津野菜の安全性をPRすることを会津の企業に提案し共同でプロジェクトを立ちあげることにしました。

苦労した点
想像以上に根強い風評被害に苦労しました。

以上で近畿学校農業クラブ連盟大会の紹介を終わります。