記事タイトル:強風の中での黒球温度測定 |
熱輻射を測定するときの基本は、測定時間中、熱源と黒球温度計の間を人又は物体が 遮ることがないようにすることです。 これは、黒球温度とその場の気温の差を実効輻射といって、この差が大きい程、その 室内の温度にむらがあることになり、そこにいる人の足元は寒く感じるのに、頭付近は 熱いといった状態で人体に悪影響を与えないために測定するものなのです。 何のための測定なのか、質問からはよく分かりませんがアクリルケースで覆 った状態での測定は黒球温度を測定しているとはいえないと考えられます。 室内空気の測定は気流等も含め総合的に判断することが大切だと思います。[2000年12月21日 21時13分34秒]
今、高熱熱源が近くでの黒球温度測定を検討しています。 温度計には『石川式グローブサーモメーター』を検討していますが、 その場所には空調による強い風が吹いております。 邪魔板を設けて風を遮ろうとしても、各方向から風が吹きこんでいるので、 黒球自体への曝露を防ぐことが困難です。 そこで黒球自体をアクリル番で作ったケースで覆った上、輻射熱のみを 黒球に通過させるようにして測定した場合、黒球温度を測定していることに なるのでしょうか? 何か、この案において問題となる点はありますでしょうか? (アクリルケースで黒球の曝露風速を遮ることで対流伝熱による黒球からの 熱損失を防ぐというのが目的です。)[2000年8月29日 16時59分11秒]