☆毒性等価換算
毒性についての情報が得られているダイオキシン類としては、2,3,7,8−TCDDが主たる物であり、他の異性体や同族体については、限られた情報しか得られていない。ダイオキシン様物質の毒性は、その分子骨格についた塩素の置換数と置換位置によって支配されており、その毒性のかなりの部分は、受容体との結合アリルヒドロカーボン水酸化酵素(AHH)の誘導と密接に関連していると考えられている。受容体との結合能、誘導能及び毒性影響を勘案して、2,3,7,8−TCDD以外の塩化ダイオキシン異性体、塩化ジベンゾフランの異性体の毒性を2,3,7,8−TCDDの毒性として力価換算する案が提案されている。
塩素数 |
化合物名 |
TEF |
化合物名 |
TEF |
4 |
Tetra CDD
2,3,7,8-
1,3,6,8-
1,3,7,9-
その他 |
1
0
0
0 |
Tetra CDF
2,3,7,8-
1,3,6,8-
その他
|
0.1
0
0
|
5 |
Penta CDD
1,2,3,7,8-
その他
|
0.5
0
|
Penta CDF
1,2,3,7,8-
2,3,4,7,8-
その他 |
0.05
0.5
0 |
6 |
Hexa CDD
1,2,3,4,7,8-
1,2,3,6,7,8-
1,2,3,7,8,9-
その他
|
0.1
0.1
0.1
0
|
Hexa CDF
1,2,3,4,7,8-
1,2,3,6,7,8-
1,2,3,7,8,9-
2,3,4,6,7,8-
その他 |
0.1
0.1
0.1
0.1
0 |
7 |
Hepta CDD
1,2,3,4,6,7,8-
その他
|
0.01
0
|
Hepta CDF
1,2,3,4,6,7,8-
1,2,3,4,7,8,9-
その他 |
0.01
0.01
0 |
8 |
Octa CDD |
0.001 |
Octa CDF |
0.001 |
< ダイオキシン類に対する2,3,7,8-TCDD毒性等価ファクター(TEF) > |
|