2.覚せい剤




覚せい剤原料エフェドリンを含有する麻黄
結晶状の覚せい剤
(通称ガンコロ)
錠剤型覚せい剤
(通称ヤーバー)



Q. 覚せい剤とは何ですか。
A.
   「覚せい剤取締法」では、一般名メタンフェタミン、アンフェタミン及びその塩類並びにこれらを含有する物を「覚せい剤」として規制の対象としています。 覚せい剤は、麻黄(マオウ)という植物から抽出されたエフェドリン等を原料として、化学的に合成して製造され、形状は白色の粉末又は無色透明の結晶で、無臭でやや苦みがあります。俗に「シャブ」「S(エス)」「スピード」等と呼ばれています。



Q. 覚せい剤を乱用するとどのようになるのですか。
A.
   覚せい剤には神経を興奮させる作用があり、乱用すると眠気や疲労感がなくなり、頭が冴えたような感覚になります。しかし、そのような効果も数時間で切れ、その後は激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。 覚せい剤は、特に依存性が強く、乱用を続けると、壁のシミが人の顔に見える、いつもみんなが自分を見て悪口を言っている、警察に追われている、誰かが自分を殺しにくる、といった幻覚、妄想が現れるなど、「覚せい剤精神病」の状態をきたし、時には錯乱状態になって、発作的に他人に暴行を加えたり、殺害したりすることがあります。 そして、このような精神障害は、乱用をやめても長期間にわたって残る危険性があります。 また、大量に摂取すると、急性中毒により、全身痙攣を起こし、意識を失い、最後には脳出血により死亡する場合もあります。