シアン化合物(青酸化合物)とは
< 薬品名 及び 性状 > |
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< 中毒量 ・ 致死量 > |
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< 作用機序 > |
吸収される。 |
< 中毒症状 > |
心停止、瞳孔散大、対光反射消失、痙攣、意識喪失 ※ 大量の場合は数秒あるいは数分以内に死亡する
嘔吐、顔面紅潮、頭痛、血圧降下、頻脈、胃部の不快感 (急性シアン化物中毒では、4時間生存すれば通常回復の見込みがある)
ドとなり尿中に排泄される。 |
処置法 |
< 経口の場合 > |
@ 胃洗浄 ・・・・・ ただし軽症で服用してまもなくの場合のみ有効 A 心肺蘇生 ・・・ 100% 酸素で人工呼吸する B 直ちに ・・・・・ 亜硝酸アミルの吸入を行う。〔 1A(0.2ml)を3分間かけて5分毎に〕 (ヘモグロビンをメトヘモグロビンに変化させ、シアン・メトヘモグロビンを 生成させチトクロームオキシダーゼを回復させる) (注) ヘモグロビンのメトヘモグロビン化は40% を越えてはいけない。 C 続いて ・・・・・ 3% 亜硝酸ナトリウム 10ml を約3分間かけて静注する。 ただし、25s 以下の小児は、亜硝酸ナトリウムとして10r/s を投 与する。(作用は亜硝酸アミルと同様である) D 続いて ・・・・・ 10% チオ硫酸ナトリウム 125m を10分以上かけて静注する。 ただし、25s 以下の小児は、チオ硫酸ナトリウムとして 50r/s を投与する。(ロダナーゼが触媒となり、シアンをチオシアナイドに変換 させ尿中より排泄させる) 以上によって効果がなければC D を初回の半量投与する。 E 持続輸液 (アシドーシスの補正も行う) F 対症療法 |
< 吸入、経皮の場合 > |
状態に応じてA〜Fの処置を行う。 |
※ 備 考 |
参考文献 : 「 急性中毒情報ファイル 第2版 」 (株)廣川書店発行 |