Q1 |
実際に検査を行う場合に注意する点は? |
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学校薬剤師を含む教育委員会関係者が立ち会ったり、信頼できる検査機関の選定に配慮するなど検査の適正確保に努めることとされた。
なお、同時に「学校環境衛生の基準」における化学物質の室内濃度検査を行うに当たって相談等ができる機関として各地域の衛生研究所及び薬剤師会関係試験センターの一覧表が参考として紹介された。
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Q2 |
情報公開については? |
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検査の状況については、保護者に適宜情報提供することとされた。
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Q3 |
試料採取時における換気条件等の扱いは? |
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従来は授業等をおこなっている場合は通常の授業の状態で検査を行ってもよいとされていましたが、今後は外気の影響を受けることなく測定することが必要との判断から、採取の時の換気条件については窓等を閉めた状態で測定を行う
(児童生徒は在室させないこと) こととされた。
また、空き教室、土、日の測定も可能とされた。
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Q4 |
換気扇等の使用については? |
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第1種換気8吸気、排気共に機械によるもの)は稼働した状態でおこない、それ以外のものはOFFとする。したがって、換気扇などはOFFとする。
但し、パッケージ型エアコンはONの状態でよいこととする。
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Q5 |
測定方法については? |
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従来、学校における室内空気中化学物質濃度の測定方法については下記(ア)(イ)によることとしてきました。
このたび、 ホルムアルデヒドの測定については、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則に基づく告示(厚生労働省告示第204号)を踏まえ、今後学校薬剤師の指導助言の下、スクリーニング法として下記の方法を使用できることとしました。
但し、このスクリーニング法での測定で基準の1/2を越えるところについては「学校環境衛生の基準」で示した(※)パッシブ法・アクティブ法によって検査することとされました。
※基準に示した方法とは(参考) |
(ア)
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ホルムアルデヒドは、ジニトロフェニルヒドラジン誘導体固相吸着/溶媒抽出法によって採取し、高速液体クロマトグラフ法によって行う。
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トルエン等の測定については、従来通り「学校環境衛生の基準」で示した下記(イ)の方法のパッシブ法・アクティブ法によって検査する。
(イ)
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揮発性有機化合物は、固相吸着/溶媒抽出法、固相吸着/加熱脱着法、容器採取法の3種の方法のいずれかを用いて採取し、ガスクロマトグラフィーー質量分析法(又はGC法)によって行う。
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○
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スクリーニング法として使用しても差し支えない測定器【ホルムアルデヒド用】 |
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@
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FP−30 (理研計器(株)) |
A
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710 (公明理化学工業(株)) |
B
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XP−308B (新コスモス電機(株)) |
C
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91P及び91PL ((株)ガステック) |
D
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TFBA−A ((株)住化分析センター) |
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Q6 |
定期検査と臨時検査で測定法に違いがありますか? |
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<定期検査>
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アクティブ法 |
午前・午後の2回、30分吸引して空気を捕集 |
スクリーニング法 |
午前・午後の2回、30分吸引して空気を捕集
0.04ppm以上の値を検出した場合はアクティブ法、パッシブ法で再検査をおこなうこと。 |
パッシブ法 |
1日1回、8時間以上空気を捕集 |
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<臨時検査>
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新築・改築・増築・備品等の導入等の場合 |
アクティブ法 |
午後2時〜午後3時を挟んで2回連続して吸引測定する。
(午前と午後の2回吸引ではない)
ただし、午前中当該教室に日射が当たり温度が高くなる場合はにはその時点で吸引測定しても良い。 |
スクリーニング法 |
午後2時〜午後3時を挟んで2回連続して吸引測定する。
(午前と午後の2回吸引ではない)
0.04ppm以上の値を検出した場合はアクティブ法、パッシブ法で再検査をおこなうこと。
ただし、午前中当該教室に日射が当たり温度が高くなる場合はにはその時点で吸引測定しても良い。 |
パッシブ法 |
1日1回、8時間以上空気を捕集 |
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Q7 |
新たにホルムアルデヒド検査で認められた測定器について教えてください。 |
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@
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FP−30 (理研計器(株)) |
http://www.rikenkeiki.co.jp/index.html |
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試験紙光電光度法
<特 長> |
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室内環境基準(0.08ppm)を精度高く測定可能
VOC等の影響をほとんど受けない
見易いデジタル表示で濃度直読
記録不要(データロガ機能付)
検知タブは取扱が安全なプラスチック製
暖機不要 |
<測定方法:アクティブ法>
30分の吸引を2回行いその平均値とする
(例:午前中1回、午後1回)
価格 ¥85,000−
別売品 :検知TAB 20個入り ¥4,500−
コンピュータ用ソフト ¥120,000−
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A
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710 (光明理化学工業(株)) |
http://www.komyokk.co.jp/product/main.html |
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エアーサンプラー
S−21 ¥95,000−
S−23 ¥180,000−
検知管(ホルムアルデヒド用)
710A ¥5,000− (20本入り)
<測定方法:アクティブ法>
30分の吸引を2回行いその平均値とする (例:午前中1回、午後1回)
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B
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XP−308B (新コスモス電機(株)) |
http://www.new-cosmos.co.jp/menu/menu.htm |
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定電位電解式センサ
●デジタル濃度表示。
●DNPHフィルタ採用により干渉ガスの影響を抑制。
●測定前準備は屋内でOK。
●濃度単位表示はmg/m3とppmの切り替え可能。
●AC(アダプタ式)、DCの2電源方式。
●レコーダー出力端子付。
<測定方法:アクティブ法>
30分の吸引を2回行いその平均値とする
(例:午前中1回、午後1回)
価格 ¥150,000−
フィルタ(消耗品:50回) ¥2,000−
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C
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91P及び91PL ((株)ガステック) |
http://www.gastec.co.jp/fp_top_japan.htm |
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91PLホルムアルデヒド検知管
価格 2,500− (10本入り)
91P、91PL共通
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GSP300FT(エアーサンプラー)
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GSP−200(エアーサンプラー)
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¥125,000
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¥95,000−
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<測定方法:アクティブ法>
30分の吸引を2回行いその平均値とする(例:午前中1回、午後1回)
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D
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TFBA−A ((株)住化分析センター) |
http://www.scas.co.jp/ |
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TFBA※を誘導体化剤とするサンプラー
◇
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キャピラリーGC法(検出:ECD又はMS)にて 高精度、高感度のデータ-取得が可能。 |
◇
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アルデヒド誘導体のみが溶出されます(TFBA試薬は保持)。 |
◇
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誘導体化試薬(TFBA)及びアルデヒド反応生成物の安全性が改善されました
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価格 1箱10本 ¥12,000−
※エアーサンプラー(流量ポンプ)を別途用意する必要有り |
<測定方法:アクティブ法>
30分の吸引を2回行いその平均値とする(例:午前中1回、午後1回) |
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