アクリルアミド

別名:
CH=CHCONH
劇物:(アクリルアミド)
(性状) 白色の結晶又は結晶性粉末。融点84.5℃。エタノールに溶けやすい。水に極めて溶けやすい(30℃で水100mlに215.5g溶ける)。

措  置
漏 え い 時
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。飛散したものは、速やかに掃き集めて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
粉末、二酸化炭素等を用いて消火する。大規模火災の際には水噴霧、泡を用いる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
泡(アルコール泡)、粉末、二酸化炭素、水
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
吸入することは少ないが、万一吸入した場合は、口がもつれたり、発音がはっきりしなくなったり、手足がしびれ歩行困難を起こすことがある。
(皮膚に触れた場合)
放置すると皮膚を刺激し、皮膚がむける。また皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。
(眼に入った場合)
角膜等を刺激して炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
呼吸困難又は呼吸が停止している時は直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
直射日光や高温にさらされると重合・分解等を起こし、アンモニア等を発生する。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク
(火災時:空気呼吸器又は青酸用隔離式防毒マスク)