N−エチルメタトルイジン

別名:
CHNHC
劇物:(N−アルキルトルイジン及びその塩類)
(性状) 淡黄色ないし淡褐色の液体で刺激性の臭気がある。蒸気は空気より約4.7倍重い。引火点93℃、沸点222〜223℃、比重0.938。水に難溶。エタノール、エーテル、ベンゼン等と任意の割合で混和する。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
洗い流す場合には中性洗剤等の分散剤を使用して洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤、水噴霧等を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、アルコール泡、炭酸ガス
暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
頭痛、めまい、吐き気、チアノーゼが起こる。はなはだしい場合は意識不明となり、昏睡状態に陥る。
(皮膚に触れた場合)
皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。
発疹することがある。
(眼に入った場合)
激痛を伴い、角膜の炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
チアノーゼ症状を起こしたとき又は呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク(火災時:空気呼吸器)