塩化エチル

別名:クロロエタン
Cl
劇物:(クロルエチル)
(性状) 無色の揮発性の液体で、エーテル様のにおいがある。蒸気は空気より重く引火しやすい。引火点−50℃、爆発範囲3.5〜15.4%、沸点12.3℃、比重(6/4℃)0.917。水に溶けにくい(20℃で水100mlに0.574g溶ける)。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。
(少量) 漏えいした液は、速やかに蒸発するので周辺に近づかないようにする。
(多量) 液状で漏えいしたときは、土砂等でその流れを止め、液が広がらないようにして蒸発させる。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
漏出を止めることができる場合は漏出を止める。漏出が多量で火災が発生している場合には、容器及び周囲に散水すると共に至急関係先に通報し延焼防止に努める。なお火災時には分解を起こし、有毒なガスを発生するので消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、二酸化炭素
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
麻酔作用が現われる。多量を吸入すると、めまい、吐気、おう吐が起こりはなはだしい場合は、意識不明になり呼吸が停止する。
(皮膚に触れた場合)
直接液に触れると、しもやけ(凍傷)を起こす。
(眼に入った場合)
眼の粘膜が侵される。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
意識不明、呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、有機ガス用防毒マスク
(火災時:空気呼吸器又は有機ガス用防毒マスク)