塩化金酸

別名:テトラクロロ金( III )酸
H〔AuCl〕・4H
劇物:(無機金塩類)
(性状) 淡黄色結晶で強い潮解性がある。腐食性がある。加熱すると塩化水素を失って塩化金( III )になる。水に可溶。エタノールに可溶。

措  置
漏 え い 時
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収し、ソーダ灰、消石灰等の水溶液を用いて処理し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
鼻、のど、気管支の粘膜を刺激する。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を刺激する。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激する。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
鼻をかみ、うがいをさせる。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
1.皮膚に触れた場合、そのままに放置すると皮膚の赤色の斑点を残す。
2. 強熱すると酸化金( III )の煙霧を発生する。煙霧は有害なので注意する。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク
(火災時:空気呼吸器)