別名:
C6H2(ONH4)(NO2)3(2、4、6−)
劇物:(ピクリン酸塩類。ただし、爆発薬を除く。)
(性状) |
輝黄色の安定形と輝赤色の準安定形があり、急熱や衝撃により爆発することがある。融点254℃。水にやや溶けにくい(20℃で水100mlに1.02g溶ける。) |
措 置 |
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
作業の際には保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
なお、回収の際は飛散したものが乾燥しないよう、適量の水を散布して行い、また、回収物の保管、輸送に際しても十分に水分を含んだ状態を保つようにする。
用具及び容器は金属製のものを使用してはならない。 |
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
容器が火炎に包まれた場合は爆発のおそれがあるので近寄らない。
(着火した場合)
多量の水を用いて消火する。
消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、乾燥砂 |
(吸入した場合)
鼻、のどの粘膜を刺激し、はなはだしい場合は意識不明となり、呼吸困難を起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚が黄色に染まり、皮膚からも吸収され、頭痛、めまい、悪心、嘔吐、皮膚疹を生じる。
(眼に入った場合)
粘膜等を刺激し、角膜障害などを生じる。 |
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
呼吸困難又は呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。鼻やのどに刺激があるときは鼻をかみ、うがいをさせる。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
ガソリン、アルコール類など燃焼しやすい物質と接触させることを避け、火気に対 し安全で隔離された場所に貯蔵する。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク
(火災時:空気呼吸器) |
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