別名:石炭酸
C6H5OH
劇物:(フェノール)
(性状) |
無色又は白色の結晶性の塊で特有のにおいがある。空気中で容易に紅色に変化する。固体は湿気を吸収して潮解する。融点40.95℃、引火点79.4℃、爆発範囲(下限)1.8%。エタノールに溶ける。水にやや溶けやすい(20℃で水100mlに8.5g溶ける)。 |
措 置 |
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。
(固体の場合) 飛散したものは、速やかに掃き集めて空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(液体の場合)
(少量) 漏えいした液は、土砂等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、土砂等で表面を覆い、放置して冷却固化させた後、掃き集めて空容器にできるだけ回収する。そのあとは多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。 |
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤、水噴霧等を用いる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、泡(アルコール泡)、二酸化炭素 |
(吸入した場合)
倦怠感、おう吐等の症状を起こすことがある。
(皮膚に触れた場合)
皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。皮膚を刺激し、激しいやけど(薬傷)を起こすことがある。皮膚に付着した直後には異常がなくても数分後に痛み、やけど(薬傷)を起こすことがある。
(眼に入った場合)
粘膜を刺激して炎症を起こす。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。鼻やのどに刺激があるときは、うがいを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
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保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク |
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