N−ブチルピロリジン

別名:
17
劇物:(N−ブチルピロリジン)
(性状) 無色、魚肉腐敗臭の液体である。比重は0.817で水より軽い。引火点34.7℃、爆発範囲0.82〜5.35V/V%、沸点156℃。ブタノールその他アルコール類、ベンゼン等有機溶剤には溶けるが水とは混ざらない。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用し、吸入や接触を絶対に避け、風下で作業をしない。
漏えいした液は土砂等で流れを止め、安全な場所に導き、空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。洗い流す場合には中性洗剤等の分散剤を使用して洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤、水噴霧等を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、泡、二酸化炭素、乾燥砂
暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
呼吸器を刺激し、吐き気、嘔吐が起こる。
はなはだしい場合はけいれんを起こし、意識不明となる。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を刺激し、皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こすことがある。
(眼に入った場合)
粘膜を刺激して炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
呼吸困難又は呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器