別名:
PCl5
毒物:(五塩化燐及びこれを含有する製剤)
(性状) |
淡黄色の不快な刺激臭のある結晶。160℃で昇華し、分解が始まる。蒸気圧18@Hg(90℃)。潮解性がある。(四塩化炭素)、二硫化炭素に可溶。空気中の湿気により塩化水素ガスを発生し、発煙する。水により加水分解し、塩化水素のガス及び燐酸を生成する。不燃性。腐食性が強い。 |
措 置 |
風下の人を退避させる。飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは密閉可能な空容器にできるだけ回収し、そのあとを水酸化カルシウム、無水炭酸ナトリウム等の水溶液を用いて処理し、多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
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(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜を刺激し、炎症を起こす。はなはだしい場合には肺水腫を起こし、呼吸困難を起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を激しく刺激し、炎症を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激し、炎症を起こす。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ、うがいをさせる。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には、直ちに人工呼吸を行い、心臓が停止している場合には直ちに心臓マッサージを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.火災等で強熱されると分解して塩化水素のガスが発生する。ガスは有害なので注意する。
2.水と反応して塩化水素のガスを発生する。ガスは有害なので注意する。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、酸性ガス用防毒マスク
(火災時:空気呼吸器) |
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