クレゾール

別名:
CHOH
劇物:(クレゾール)
(性状) 黄無色又は黄褐色の透明な液体又は固体でフェノール様のにおいがある。蒸気は空気より重い。
  o−  m−  p− 
比重  1.047  1.034  1.034 
融点  31℃  11.9℃  34.7℃ 
沸点  191℃  202.7℃  201.9℃ 
引火点  81℃    86℃  86℃ 
爆発下限界  1.4%  1.1%  1.1% 
水にやや溶けにくい。一般に流通しているものは、メタ、パラの混合物のものが多く、メタ分60〜70%であり、凝固点は約9℃である。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業しない。
(少量) 漏えいした液は、土砂等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、土砂等に吸着させて回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
初期の火災には粉末、二酸化炭素を用いる。更に必要があれば、水噴霧、泡を用いる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
粉末、二酸化炭素、泡、水
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
倦怠感、おう吐等の症状を起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。皮膚を刺激し激しいやけど(薬傷)を起こすことがある。皮膚に付着した直後には異常がなくても、数分後に痛み、やけど(薬傷)を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を刺激して炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。鼻やのどに刺激があるときは、うがいを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク