別名:クロロ酢酸クロライド、塩化クロロアセチル
CH2ClCOCl
劇物:(クロロアセチルクロライド及びこれを含有する製剤。)
(性状) |
無色、淡黄色の液体。刺激臭。比重1.498。沸点106℃。融点−22℃。水とは激しく反応して強い発熱があり、塩化水素又は塩酸が生じる。腐食性が強い。アセトン、トルエンに溶ける。 |
措 置 |
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、密閉可能な空容器にできるだけ回収し、そのあとを水酸化カルシウム等の水溶液で中和した後、多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
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(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲を散水して冷却する。この際、容器内に水が入らないように注意する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
(着火した場合)
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(消火剤)
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(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜を激しく刺激し、炎症、激しい咳、嘔吐を起こす。はなはだしい場合には肺水腫を起こし呼吸困難になることがある。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を刺激し、炎症を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激し、炎症を起こす。はなはだしい場合には失明することがある。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ、うがいをさせる。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行い、心臓が停止している場合には直ちに心臓マッサージを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに付着部又は接触部を多量の水を用いて洗い流した後、汚染された衣服やくつ等を脱がせる。更に付着部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.水が加わると大部分の金属等を激しく腐食する。
2.水と反応して塩化水素ガスを発生する。ガスは有害なので注意する。
3.火災等で強熱されると分解して塩化水素ガスが発表する。ガスは有害なので注意する。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、酸性ガス用防毒マスク
(火災時:空気呼吸器) |
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