クロロピクリン

別名:
NO・CCl
劇物(クロルピクリン)
(性状) 無色(市販品は淡黄色)の液体で、催涙性、粘膜刺激性がある。
アルコール、二硫化炭素に溶けやすく、エーテルに溶け、水にわずかに溶ける(25℃で水100gに0.162g溶ける)。
沸点112〜113℃、比重1.656。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。必要があれば水で濡らした手ぬぐい等で口及び鼻を覆う。
漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。
(少量) 漏えいした液は布でふきとるか又はそのまま風にさらして蒸発させる。
(多量) 漏えいした液は土砂等でその流れを止め、多量の活性炭又は消石灰を散布して覆い、至急関係先に連絡し専門家の指示により処理する。
この場合、クロロピクリンが河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
気管支を刺激してせきや鼻汁が出る。多量に吸入すると、胃腸炎、肺炎、尿に血が混じる。悪心、呼吸困難、肺水腫を起こす。
(皮膚に触れた場合)
液が直接触れると水ぶくれを生ずることがある。
(眼に入った場合)
眼の粘膜を刺激し催涙する。結膜の炎症を起こし視力障害を起こすことがある。
の救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の手当てを受ける。呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。呼吸困難なときは酸素吸入を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに付着又は接触部を多量の水で十分に洗い流す。汚染された衣服やくつは速やかに脱がせる。速やかに医師の手当てを受ける。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の手当てを受ける。

注 意 事 項
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保 護 具
保護手袋(ゴム)、保護長ぐつ(ゴム)、保護前掛(ゴム)、保護眼鏡、有機ガス用防毒マスク