別名:クロロブタジエン、β−クロロプレン、2−クロロ−1、3−ブタジエン
CH2=CCl−CH=CH2
劇物:(クロロプレン及びこれを含有する製剤。)
(性状) |
特徴的な臭気のある無色の液体。比重0.958。沸点59.4℃。蒸気圧250hPa(20℃)水に極めて溶けにくい。エタノール、アセトン、トルエン等に可溶。蒸気は空気より重く、引火しやすい。
引火点−20℃。爆発限界4〜20Vol%(空気中)。クロロプレンは不安定な化合物で、特定の状況下で過酸化物を生成して激しく重合することがあり、安定剤を添加し低温下で貯蔵される。
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措 置 |
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものは速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、密閉可能な空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。洗い流す場合には、中性洗剤等の分散剤を使用して洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
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(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、しゃへい物の活用等容器の破損に対する防護措置を講じ、容器及び周囲に散水して冷却する。容器が火炎に包まれた場合には、容器の破裂の危険があるので近寄らない。
(着火した場合)
消火剤又は多量の霧状の水を用いて消火する。消火作業の際には、必ず空気呼吸器その他の保護具を着用し、風下で作業をしない。
(消火剤)
粉末、泡、二酸化炭素、水、乾燥砂。 |
(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜を刺激し、炎症を起こす。はなはだしい場合には、肺水腫を起こすことがある。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を刺激し、炎症を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激し、腐食する。はなはだしい場合には失明することがある。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ、うがいをさせる。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行い、心臓が停止している場合には直ちに心臓マッサージを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.引火性の液体であるので注意する。
2.加熱により重合し、容器の破裂を起こすことがある。
3.過酸化物及びフッ素と反応し、火災や容器の破裂の危険をもたらす 。
4.火災の際には、有害な塩化水素ガスを発生するので注意する。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク
(火災時:空気呼吸器) |
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