メトミル

別名:メソミル、S−メチル−N−[(メチルカルバモイル)−オキシ]−チオアセトイミデート
劇物:(S−メチル−N−[(メチルカルバモイル)−オキシ]−チオアセトイミデート及びこれを含有する製剤。)
(性状) 白色粉末。融点78〜79℃。5×10−5@Hg(25℃)。水にやや溶けやすい(25℃で水100mlに5.8g溶ける)。アセトン、エタノール、メタノールに溶けやすい。

措  置
漏 え い 時
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを消石灰等の水溶液を用いて処理し、多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤、水噴霧等を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、泡、二酸化炭素
暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
倦怠感、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、多汗等の症状を呈し、はなはだしい場合には、縮瞳、意識混濁、全身けいれん等を起こすことがある。
(皮膚に触れた場合)
放置すると皮膚より吸収され中毒を起こすことがある。
(眼に入った場合)
軽度の結膜発赤・浮腫、虹彩充血等を起こすことがある。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ、うがいをさせる。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
中毒症状が発現した場合には、至急医師による硫酸アトロピン製剤を用いた解毒手当てを受ける。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク(火災時:空気呼吸器)