別名:メタンチオール、メルカプトメタン
CH3SH
毒物:(メチルメルカプタン及びこれを含有する製剤。)
(性状) |
無色で腐ったキャベツ様の強い不快臭のガス。融点−123.0℃。沸点5.96℃。水にやや溶けにくい(20℃で水100mlに2.3g溶ける)。アルコール、エーテル、石油ナフサ等によく溶ける。蒸気は空気より重く、引火しやすい。引火点:−17.8℃。爆発範囲3.9〜21.8v/v%。 |
措 置 |
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず空気呼吸器その他の保護具を着用し、風下で作業をしない。漏えいしたボンベ等を多量の水酸化ナトリウム水溶液中に容器ごと投入してガスを吸収させ、処理し、この処理液を処理設備に持ち込み、酸化処理を行う。
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消火作業の際には必ず空気呼吸器その他の保護具を着用し、風下で作業をしない。
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、しゃへい物の活用等容器の破損に対する防護措置を講じ、容器及び周囲に散水して完全に消火されるまで冷却を続ける。容器が火炎に包まれた場合には爆発の危険があるので近寄らない。
(着火した場合)
噴出したガスに着火し、かつ、容易に噴出を止められない場合には消火せず燃焼させる。
(消火剤)
粉末、泡、二酸化炭素、水、強化液 |
(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜を刺激し、炎症を起こす。咳、息切れ、頭痛、嘔気、嘔吐を起こす。はなはだしい場合には肺水腫、呼吸麻痺、昏睡、メトヘモグロビン血症を起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚を刺激し、炎症を起こす。直接液に触れると、凍傷を起こす。皮膚から吸収されるので注意する。
(眼に入った場合)
粘膜を刺激し、炎症を起こす。直接眼に入ると、眼のかすみ等を起こすことがある。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行い、心臓が停止している場合には心臓マッサージを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.可燃性の気体であるので注意する。
2.加熱・火花等により着火することがある。
3.スチーム、酸等と混合すると硫化水素ガスが発生する。硫化水素ガスは引火性で、かつ、有毒なので注意する。
4.火災等で強熱されると硫黄酸化物のガスが発生する。ガスは有害なので注意する。
5.メチルメルカプタンは、少量の吸入であっても危険なので注意する。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器 |
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