硫 酸

別名:
SO
劇物(硫酸及びこれを含有する製剤。10%を超えるもの)
(性状) 無色無臭、油状の液体。濃硫酸は水と接触して激しく発熱する。

措  置
漏 え い 時
漏えいした場所の周辺には、ロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
作業の際には必ず保護具を着用する。
(少量) 漏えいした液は土砂等に吸着させて取り除くかまたは、ある程度水で徐々に希釈した後、消石灰、ソーダ灰等で中和し、多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は土砂等でその流れを止め、これに吸着させるか、又は安全な場所に導いて、遠くから徐々に注水してある程度希釈した後、消石灰、ソーダ灰等で中和し、多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(皮膚に触れた場合)
激しいやけど(薬傷)を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激し、失明することがある。
救急方法
(眼や皮膚に付着した場合)
直ちに付着又は接触部を多量の水で15分間以上洗い流す。汚染された衣服やくつは速やかに脱がせる。速やかに医師の手当てを受ける。

注 意 事 項
1.可燃物、有機物と接触させない。
2.水と急激に接触すると多量の熱を発生し酸が飛散することがある。
3.水で薄めて生じた希硫酸は、各種の金属を腐食して水素ガスを発生し、これが空気と混合して引火爆発することがある。
4.直接中和剤を散布すると発熱し、酸が飛散することがある。

保 護 具
保護手袋(ゴム)、保護長ぐつ(ゴム)、保護衣(ゴム)、保護眼鏡