硫酸カドミウム

別名:
3CdSO・8H
劇物:(カドミウム化合物)
(性状) 無水物のほか、数種類の水和物が知られている。8/3水和物が一般に流通している。8/3水和物の性状は次のとおり。無色結晶。風解性。融点1,000℃。41.5℃で1水和物に108℃で無水物になる。水に溶けやすい(20℃で水100mlに76.4g溶ける)。

措  置
漏 え い 時
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを消石灰、ソーダ灰等の水溶液で処理し、多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
カドミウム中毒を起こすことがある。
(皮膚に触れた場合)
刺激作用がある。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激する。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
鼻をかみ、うがいをさせる。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
強熱すると酸化カドミウム( II )の煙霧及びガスを発生する。
煙霧及びガスは有害なので注意する。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク
(火災時:空気呼吸器)