別名：
Ｚｎ３Ｐ２
劇物（燐化亜鉛及びこれを含有する製剤）
| （性状） |
黄暗灰色の結晶又は粉末。融点４２０℃。空気中では分解する。水で徐々に分解する。酸により急激に分解する。水に極めて溶けにくい。エタノールに不溶。ベンゼン、二硫化炭素に可溶。 |
措 置 |
多量に飛散した場合には風下の人を退避させる。飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散した燐化亜鉛の表面を速やかに土砂等で覆い、密閉可能な空容器にできるだけ回収して密閉する。燐化亜鉛で汚染された土砂等も同様の措置をし、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
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（周辺火災の場合）
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器及び周囲に散水して冷却する。
（着火した場合）
初期の火災には土砂等で覆い、空気をしゃ断して消火する。大規模火災の場合には霧状の水を多量に用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。消火の際、棒状の水を注ぐと燐化亜鉛の細かい粒子が飛び散るので注意する。
（消火剤）
土砂、水 |
（吸入した場合）
頭痛、吐き気、嘔吐、悪寒、めまい等の症状を起こす。はなはだしい場合には肺水腫、呼吸困難、昏睡を起こす。
（皮膚に触れた場合）
放置すると皮膚より吸収され中毒を起こすことがある。
（眼に入った場合）
異物感を与え、粘膜を刺激する。 |
（吸入した場合）
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかませ、うがいをさせる。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行う。
（皮膚に触れた場合）
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
（眼に入った場合）
直ちに多量の水で１５分間以上洗い流す。 |
1.火災等で燃焼すると酸化亜鉛の煙霧及びホスフィン（燐化水素）ガスを発生する。煙霧は亜鉛熱を起こし、煙霧及びガスは有毒なので注意する。
2.酸と接触すると有毒なホスフィンを発生する。ホスフィンは少量の吸入であっても危険なので注意する。
3.水と徐々に反応して有毒なホスフィンを発生する。
4.土砂等と混合した回収物についてはホスフィンを発生するおそれがあるので、速やかに廃棄処理を行う。 |
| 保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器 |
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