酢酸エチル

別名:
CHCOOC
劇物(酢酸エチル)
(性状) 無色透明の液体で果実様の芳香がある。蒸気は空気より重く、引火しやすい。
引火点−4℃、爆発範囲2.0〜11.5%、沸点76.8℃、比重0.90。
水にやや溶けやすい(20℃で水100gに7.5g溶ける)。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。
(少量) 漏えいした液は、土砂等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、安全な場所へ導いた後、液の表面を泡等で覆い、できるだけ空容器に回収する。そのあとは多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
初期の火災には、粉末、二酸化炭素、乾燥砂等を用いる。大規模火災の際には、水噴霧を用いるか、又は泡消火剤等を用いて空気をしゃ断することが有効である。爆発のおそれがあるときは付近の住民を退避させる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
粉末、二酸化炭素、泡(アルコール泡)、水、乾燥砂
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
はじめに短時間の興奮期を経て、麻酔状態に陥ることがある。
(皮膚に触れた場合)
わずかに刺激があり、皮膚炎を起こすことがある。
(眼に入った場合)
粘膜を刺激して炎症を起こすことがある。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク