別名:青化第一金カリウム、ジシアノ金( I )酸カリウム
K〔Au(CN)2〕
毒物:(無機シアン化合物及びこれを含有する製剤)
(性状) |
無色結晶。加熱すると分解する。水に可溶。アンモニア水、シアン化ナトリウム水溶液に可溶。 |
措 置 |
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとに水酸化ナトリウム、ソーダ灰等の水溶液を散布してアルカリ性(pH11以上)とし、更に酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等)の水溶液で酸化処理を行い、多量の水を用いて洗い流す(pH8ぐらいのアルカリ性ではクロルシアン(CICN)が発生するので注意する)。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
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(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
多量の水を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水 |
(吸入した場合)
シアン中毒(頭痛、めまい、悪心、意識不明、呼吸麻痺)を起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚より吸収されシアン中毒を起こすことがある。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激する。 |
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかみ、うがいをさせる。呼吸困難又は呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.火災などで強熱されると分解して、酸化金( II )の煙霧及びCN成分を含有するガスを発生する。煙霧及びガスは有毒なので注意する。
2.シアン化物は酸と接触するとシアン化水素を発生する。ガスは有毒なので注意する。
3.CN成分を吸収した場合は至急医師による亜硝酸ナトリウム水溶液とチオ硫酸ナトリウム水溶液を用いた解毒手当てを受ける。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、防じんマスク
(火災時:空気呼吸器) |
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