別名:青化ソーダ、青酸ソーダ
NaCN
毒物:(シアン化ナトリウム)
(性状) |
白色の粉末、粒状又はタブレット状の固体。融点563.7℃。酸と反応すると有毒でかつ引火性のシアン化水素(青酸ガス)を発生する。水に溶けやすい(20℃で水100mlに58.0g溶ける)。水溶液は強アルカリ性である。 |
措 置 |
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
飛散したものは空容器にできるだけ回収する。砂利等に付着している場合は、砂利等を回収し、そのあとに水酸化ナトリウム、ソーダ灰等の水溶液を散布してアルカリ性(pH11以上)とし、更に酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等)の水溶液で酸化処理を行い、多量の水を用いて洗い流す(pH8ぐらいのアルカリ性ではクロルシアン(CICN)が発生するので注意する)。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。また、前処理なしに直接水で洗い流してはならない。
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(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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(吸入した場合)
シアン中毒(頭痛、めまい、悪心、意識不明、呼吸麻痺)を起こす。
(皮膚に触れた場合)
濃厚液は皮膚を侵す。皮膚より吸収されシアン中毒を起こす。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激して結膜炎を起こす。
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(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、鼻をかみ、うがいをさせる。呼吸困難又は呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。 |
1.シアン化物は酸と接触するとシアン化水素を発生する。ガスは有毒なので注意する。
2.空気中では徐々に炭酸ガスと反応してシアン化水素を発生するので注意する。
3.CN成分を吸収した場合は至急医師による亜硝酸ナトリウム水溶液とチオ硫酸ナトリウム水溶液を用いた解毒手当てを受ける。 |
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器 |
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