四弗化硫黄

別名:
SF
毒物:(四弗化硫黄及びこれを含有する製剤)
(性状) 無色の刺激性のある気体。沸点−40.4℃。融点−121℃。水により加水分解し、弗化水素酸及び二酸化硫黄のガスを生成する。不燃性。腐食接が強い。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。水で漏らした手ぬぐい等で口及び鼻を覆う。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず空気呼吸器その他の保護具を着用し、風下で作業をしない。漏えいしたボンベ等を多量の水酸化カルシウム水溶液中に容器ごと投入してガスを吸収させ、処理し、その処理液を多量の水で希釈して流す。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、しゃへい物の活用等容器の破損に対する防護措置を講じ、容器及び周囲に散水して冷却する。容器が火炎に包まれた場合には爆発・破裂の危険があるので近寄らない。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜を激しく刺激し、炎症を起こす。はなはだしい場合には肺水腫を起こし、呼吸困難を起こす。
(皮膚に触れた場合)
直接液に触れると激しい痛みを感じ、皮膚の内部にまで浸透腐食する。
(眼に入った場合)
粘膜を激しく刺激し、炎症を起こす。直接液が入ると粘膜を激しく刺激し、腐食する。はなはだしい場合には失明することがある。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、酸素吸入を行う。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には、直ちに人工呼吸を行い、心臓が停止している場合には直ちに心臓マッサージを行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつ等を脱がせ、付着部又は接触部を多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
1.水と接触すると弗化水素のガスを発生する。ガスは有毒なので注意する。
2.水と接触すると多量の熱を発し、弗化水素酸が飛散することがある。
3.水が加わると大部分の金属、ガラス等を激しく腐食する。
4.四弗化硫黄は少量の吸入であっても危険なので注意する。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器