臭化エチル

別名:ブロモエタン、ブロムエチル
Br
劇物:(ブロムエチル)
(性状) 無色の揮発性の液体で、エーテル様のにおいがある。蒸気は空気より重く引火しやすい。引火点−2℃以下、爆発範囲6.8〜8.0%、沸点38.4℃、比重1.46。水に溶けにくい(20℃で水100gに0.914g溶ける)。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。必要があれば水に濡らした手拭等で口及び鼻を覆わせる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。
(少量) 漏えいした液は、土砂等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、土砂等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
粉末、泡、二酸化炭素
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
鼻、のどを強く刺激し頭痛、視力障害、口がもつれたり、発音がはっきりしくなったり、顔面紅潮、瞳孔拡大、動悸を起こす。はなはだしい場合は呼吸困難、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青黒くなる)などを起こす。
(皮膚に触れた場合)
皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。
(眼に入った場合)
眼の粘膜が激しく刺激され炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。呼吸困難又はチアノーゼ症状を起こしたときは直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
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保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、空気呼吸器又は有機ハロゲン防毒マスク