臭化水素酸

別名:ブロム水素酸
HBr・aq
劇物:(ブロム水素、ブロム水素を含有する製剤)
(性状) 臭化水素は刺激臭のある無色の刺激性、腐食性のガスである。沸点−66.7℃。水に極めて溶けやすい(25℃で水100gに193g溶ける)。市販の臭化水素水溶液は普通47〜49%水溶液で無色又は微黄色の液体である。腐食性が強く、強酸性である。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用する。風下では作業をしない。
漏えいした液はある程度水で徐々に希釈した後、消石灰、ソーダ灰等で中和し、多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合には、容器及び周囲に散水して冷却する。
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
のど、気管支、肺などを刺激し、粘膜が侵される。
(皮膚に触れた場合)
刺激性が強く炎症、かいようを起こす。
(眼に入った場合)
眼の粘膜が激しく刺激され炎症を起こし、失明することがある。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。
呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
1.大部分の金属、コンクリート等を腐食する。
2.臭化水素酸は爆発性でも引火性でもないが、各種の金属と反応して水素ガスを発生しこれが空気と混合して引火爆発する恐れがある。
3.直接中和剤を散布すると発熱し飛散することがある。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、酸性ガス用防毒マスク