トリフルオロメタンスルホン酸

別名:
CFSO
劇物:(トリフルオロメタンスルホン酸及びこれを含有する製剤。10%を超えるもの。)
(性状) 無色、強い刺激臭の液体。比重1.698。融点−40℃。 沸点162℃。蒸気圧57.5@Hg(91℃)。水に接触すると発熱する。空気中で発煙する。吸湿性が強い。水に可溶。アルコール、アセトンに可溶。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。必要があれば水で濡らした手ぬぐい等で口及び鼻を覆う。 漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。
漏えいした液を直接水で洗い流してはならない。
漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、密閉可能な空容器にできるだけ回収し、そのあとに霧状の水をかけ十分に希釈した後、消石灰等の水溶液を用い徐々に処理を行い、多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には、しゃへい物の活用等容器の破裂に対する防護措置を講じ、容器及び周囲に散水して冷却する。この場合、容器に水が入らないよう注意する。
(着火した場合)
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(消火剤)
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暴 露・接 触 時
急性中毒と刺激性
(吸入した場合)
鼻、のど、気管支等の粘膜が侵される。はなはだしい場合には肺水腫を起こす。
(皮膚に触れた場合)
激しい痛みを生じ、皮膚の内部にまで浸透腐食する。
(眼に入った場合)
粘膜等が激しく侵され、失明することがある。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、酸素吸入を行う。呼吸が困難な場合又は呼吸が停止している場合には直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに付着部又は接触部を多量の水を用いて洗い流した後、汚染された衣服やくつ等を脱がせる。更に付着部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
1.水に触れると激しく反応して発熱し、酸が飛散することがあるので、霧状の水をかけ十分に希釈してから中和する。
2.可燃物と混合すると発火することがあるので注意する。
3.火災等で強熱されると弗化水素のガスが発生する。ガスは有毒なので注意する。

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、空気呼吸器