トルイジン

別名:
CHNH
劇物:(トルイジン)
(性状) 無色又は褐色の液体(o−、m−)又は固体(p−)で特異臭がある。
  o−  m−  p− 
引火点  85℃  86℃  87℃
融点  α−24.4℃  −31.5℃  43.5℃
  β−16.3℃     
沸点  199.7℃  203.3℃  200.3℃
比重  1.004  0.989  1.046
o−トルイジンは水にやや溶けにくい。m−、p−トルイジンは水に溶けにくい。

措  置
漏 え い 時
風下の人を退避させる。漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。風下で作業をしない。
(液体の場合)
(少量) 漏えいした液は土砂、木粉(おが屑)等に吸着させて、空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(多量) 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、土砂、木粉(おが屑)等に吸着させて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。
(固体の場合)
飛散したものは速やかに掃き集めて空容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。
出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
粉末、二酸化炭素等を用いて消火する。大規模火災の場合は水噴霧、泡を用いる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
粉末、二酸化炭素、水、泡
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
皮膚や粘膜が青黒くなる(チアノーゼ)。頭痛、めまい、眠気が起こる。はなはだしい場合は、こん睡、意識不明となる。
(皮膚に触れた場合)
皮膚からも吸収され、吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。
(眼に入った場合)
角膜などを刺激して炎症を起こす。
医師の処置を受けるまでの救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。チアノーゼ症状を起こしたとき又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石けん水又は多量の水で十分に洗い流す。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

注 意 事 項
---------------------------------------------

保 護 具
保護眼鏡、保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、有機ガス用防毒マスク