『リスク管理のテクニック』
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◆ 【危機管理のノウハウ_T】
【困難な問題に直面したとき方】
ピンチに立たされたときにこそ、その人の真価が問われます。管理者としての評価も、こういった危機管理の場面での応対力で決まることが多くあります。
- 立ち向かっていく
- 戦略面からの検討
@直面している問題が重要なら方法をよく考える。
重要でなければ、適宜処置、もしくは中止
A戦略的に考えると、ピンチこそチャンス
- 水平思考;違う面からの解決を試みる、他の人のアドバイスを求める
- 応急処置だけでなく、原因を根本的に取り除く恒久的処置を考える
【要点】
逃げるとよけい困難になります。困難から逃げる心が新しい困難を生みます。人は、困難を乗り越えることによって成長します。例えば、「難しい仕事をねらえ、そして、これを成し遂げるところに進歩がある」(電通;小林社長)の格言のように、成功者は、ピンチを利用して独占を完成したり、平常時で生えられないようなチャンスを招いています。
【壁にぶち当たったとき】
業績が上がらない、上司とそりが合わない。部下の動かし方がわからない、自分の性格が厭になった。仕事がつまらない、会社を辞めたくなった‥‥‥と、壁にぶつかる機会はいっぱいあります。一見、いままでの自分の生き方に疑問符のつけられないマイナス現象のように見えますが、この壁を乗り越えれば自分の器は一回り大きくなります。壁とは、人が成長していくからこそぶち当たる関所のようなものです。
壁にぶつかったときの手の打ち方は、それが打開できるかどうかで決まります。
- 壁にぶち亜多炉路炉路ツタ原因、問題点を冷静に検討
- 従来の延長で解決するしかないかを判断
@解決可能であれば、意を決して徹底してやる。
A解決不可能であれば、水平思考を試みる
〔要点〕
壁にぶつかったときは、まずその原因を考えます。答えが出る場合も、また答えの見つからない場合もありますが、自分のおかれた状態を見つめることが、自分の成長に役立ち、問題解決の糸口を与えてくれることが多いのです。また、解決不能の様相が見えるときは、根本的に異なったアプローチを試みるのも一法です。
【複雑な問題に直面したとき】
こんがらかってしまった糸(問題)は、下手にいじくると、益々複雑になって手をつけられなくなってしまいます。そこで、次項の1〜7までの「問題解決の手順」にそって手を打っていく必要があります。
- 問題を分解する
- 各部分の中心点を探す
- 前項の各部分の中心点を総合し、問題全体の中心点を探り出す
- 問題に関連して自分の戦略の確認をする
- 戦略にのっとった3項の「問題の中心点」にたいする解決策(戦術)を策定する
- 戦術の実施計画を策定する
- 実践
〔要点〕
総合的な全体の問題を、多数の立場、多数の問題、多数の部分に分けてみます。複雑な問題を一挙に解決しようとしてはいけません。分解していけば、やさしいことの積み重ねになります。
広い視野からの判断が可能になるよう、極力上位レベルのスケールの大きな戦略までさかのぼります。
下図の「複雑な問題に直面したときを参照」
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【いやな仕事の処理の仕方】
- 立ち向かっていく
- 逃げずに戦略面から検討する
- 仕事のやり方を改善する
- 単純作業の中にも工夫を織り込む
- 一挙に片づける
〔要点〕
逃げると余計にいやになります。たとえ重要でなくても、処置がよければ、将来、芽が出てくるこのが多いのです。
反対に、処理をいやがって後回しにしていると、その仕事がネックになって他の仕事まで期限内に終わらなかったり、放置していた「いやな仕事」から、また別な問題が派生、2倍〜3倍も苦しめられることになります。その仕事と会社の戦略との関わり合いを理解することによって、重要性が認識されます。
仕事に問題があるため”やる気がない”なら、改善案を検討します。
問題点を探し出し、工夫改善することで、単純作業がおもしろい仕事に変わります。また、いやな仕事は、人数を増やして短期間にさっと片づけるのもコツの一つです。
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