2007/02/06:renewal
アンケート調査
アンケート調査の失敗例

 
アンケート調査の失敗例
後悔や反省 原因と対策
(1)
 配布あるいは郵送した調査票の数に比べて、回収された調査票の数が少なすぎた
  • 調査票の回収率が低く、調査不能な回答者が特定のそうに偏っている場合には、引き出される情報(結論)の信頼性が低くなる
  • 調査の実施方法の選択に問題があったと考えられる
  • (2)
     回答をどのようにして解析したらよいのか、また、解析結果をどのように分析したらよいのか困ってしまった
  • 手作業で行うか、コンピュータを用意するかで、データ解析の準備作業や準備に要する費用や時間が異なる
  • 利用できるプログラムパッケージ(ソフトウェア)によって、適用可能な解析手法が異なる
  • 調査票を作成する前に綿密な集計計画や分析計画を立てどのように解析をすすめるかを決めておかなければならない
  • (3)
     ある質問に対して無回答の調査票が多かった、この質問は「……」のようにすれば良かったのではないか、また、「……」という回答選択肢も加えておくべきだった
  • 調査の実写と回答者を結ぶ唯一の媒体は調査票であり、調査票に記載された質問に対してのみ回答が得られる
  • 質問が不適切であれば、意図した内容の回答を得ることができないばかりか、ときには意味の取り違えなどにより、真の回答からかけ離れた回答が得られることもある
  • 調査票を作成する段階で、慎重に質問を作成する
  • 質問の妥当性を確認するために予備調査を行う
  • (4)
     クロス集計のため「……」という質問も加えておくべきだった
  • 得ることのできるデータは、調査票に記載された質問に対する回答のみである、質問しなければ何も得ることはできない、
  • 調査票を作成する前に、データのタイプを考慮に入れて集計・分析計画を立て、慎重に質問項目を設定しなければならない
  • (5)
     コンピュータ割り要してデータの解析を行うと考えていたのが、回答を入力する段階で手間取り、入力ミスが多く発生した
    コンピュータに回答を入力するためには定性的な回答を数字に変換するコーディングの作業が必要となる。
  • 質問に回答選択肢を設けて、コーディングの手間をできるだけ省くようにする
  • 調査票に回答記入欄を設けるなどして、データの入力作業が容易になるよう配慮し、入力ミスの発生を少なくする
  • (6)
     多変量解析の手法を適用したのだが、その解析の結果をどのように解釈すればよいのかわからなかった
    データを入力してやれば、データ解析用プログラムパッケージは指示した解析手法を適用して解析結果を出力してくれる
  • 計算結果を解釈するのはわれわれ自身であり、適用した手法を理解していなければ、結果は単なる数字の羅列にしか過ぎない
  • (7)
     標本調査を行ったのだが、どのようにして推定や検定を行えばよいのかわからなかったので、標本データから引き出された情報をそのまま用いて結論とした
  • 標本調査には、一部の調査対象者しか調べないので、調査対象に関する結論を引き出すためには、推定や検定が必要になる
  • 推定や検定を行うためには、標本が無作為(ランダム)に選び出されていなければならない
  • 標本調査では、標本誤差の発生は避けられないが、この誤差の大きさを確率的に評価することは可能である
  • (8)
     本調査の実施までに予想以上の時間がかかり、それ以降の段階での時間的余裕がなくなり、満足できる内容の調査報告書を作成することができなかった
  • アンケート調査を行う際には、予算と調査報告書を提出するまでの期間が決められることが多い
  • 「調査企画」の段階で、調査の日程を計画し、調査の進捗状況を管理する