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酒見賢一 作品詳細

2014-06-28更新

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No. 1
書名 後宮小説
著者名 酒見賢一
評価 90
ジャンル 小説
出版社 新潮社
評価日 1996/05/20
シビれるフレーズ  昔、東洋文化圏では女は裸のところに闖入者があった場合、必ずといっていいほど乳房を隠さずに、下を隠した。理由はともかくそうした。西洋文化圏では絵画や彫刻を見ると分かるが、乳房を守るように隠す例が多い。
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No. 2
書名 陋巷に在り 11顔の巻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2004/12/02
読んで一句 洗練も量に押されて凡となる
シビれるフレーズ  嘘泣き、泣いたふり、媚術としての涙しか流せない女となっていたはずなのである。本物の涙など涸れ果ててしまっている。そう思っていたのに、この止めようもなく流れ落ちる液体はなんなのであろう。
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No. 3
書名 陋巷に在り 10命の巻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/12/10
読んで一句 天命が決めた相手と野合する
シビれるフレーズ  お前にとりおそろしい重荷となるが、これは決して罰ではない。お前が一番欲しているものである。生きる甲斐というものだ。もしそれがなければお前は不平不満を抱えたただの愚かな女として二十にならぬうちに死ぬだろう。
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No. 4
書名 陋巷に在り 6劇の巻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/06/12
読んで一句 又聞きを真に受けアイツ カラ恨み
シビれるフレーズ  どうも悪い夢を見ていたような気がする。この一月あまり、われらは迷った。どうしてああも迷ってしまったのかよく分らぬのだよ
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No. 5
書名 陋巷に在り 5妨の巻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/06/06
読んで一句 溺れかけ すがった藁に毒があり
シビれるフレーズ  どういう親切であれ、悪悦に親切にされる者は不幸になろう。かといって悪意を向けられるのも劣らずに不幸なのである。
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No. 6
書名 陋巷に在り 1儒の巻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/05/13
読んで一句 名も売れぬ影の力で君子立つ
シビれるフレーズ  その時も顔回は化けた。ふにゃふにゃの綿のような男と思っていたものが、突然岩壁にも似た険しい男に化けた。今もそうである。その後五六は魂消るような恐怖を味わった。命が残ったことだけでもめっけものであった。
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No. 7
書名 墨攻
著者名 酒見賢一
評価 80
ジャンル 小説
出版社 新潮社
評価日 1996/09/07
書評 中国戦国時代の宗教“墨子”の一員が弱小の城を守る話。史実として分かっているのは“墨子”が篭城の技術に長けていたというくらいで,それ以外は作者の創作であるが実にリアリティがある。前作“後宮小説”とともに読み応えのある一冊。コミックス版もある。中島敦記念賞受賞作。
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No. 8
書名 陋巷に在り 13魯の巻
著者名 酒見賢一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2004/12/08
読んで一句 真直ぐな 中庸の舞 旅舞台
シビれるフレーズ  「心配することはない。わたしは帰って来る。わたしのいる場所はここなのだから」
『陋巷に在り』
 と顔回は云った。「わたしは陋巷にいる者なのだ」
 と。
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No. 9
書名 陋巷に在り 12聖の巻
著者名 酒見賢一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2004/12/03
読んで一句 命を知り 惑いて立てぬ六畳間
シビれるフレーズ  志学も而立も不惑も知命も、積み重ねてきた学びの人生は今礼子の足元にがらがらと崩れ落ちてしまっていた。ただ、
(自分はいったい何をしてきたのだ)
と涙を流しながら己を責問する。
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No. 10
書名 陋巷に在り 9眩の巻
著者名 酒見賢一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/09/08
読んで一句 道がある まだ終らない 道がある
シビれるフレーズ  人を救ける方法などほんとうは簡単なことなのだよ。ただじぶんの全力と一生を使わねばならぬので、とうてい引き合わぬと、だれも尻込みしてやらないだけなのだ。みな自分が可愛いからの。よいか、無私のもののみ人を救けるのだ。
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No. 11
書名 陋巷に在り 8冥の巻
著者名 酒見賢一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 新潮文庫
評価日 2003/07/05
シビれるフレーズ  なんだか落ち着かないものを感じた。それが罪悪感だということは分からなかった。これまでそんなものを感じたことがない女なのであった。切なくなり涙が浮きそうな気分となり、自分の存在が呪わしいと感じる。
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No. 12
書名 聖母の部隊
著者名 酒見賢一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 ハルキ文庫
評価日 2006/06/20
読んで一句 山の夜 育ての親の乳の味
シビれるフレーズ  あの人がお母さんならしかたがないな、とぼくはへんになっとくしてしまったんだけど、ほんとうにあの人ならしかたがないな。それでもお母さんとよぶのになれるまで時間がかかった。それだってまたしかたがないことだ
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No. 13
書名 ピュタゴラスの旅
著者名 酒見賢一
評価 60
ジャンル 小説
出版社 講談社
評価日 2003/07/31
読んで一句 なんとなくやめられなくて雨宿り
シビれるフレーズ  テュウモス、お前は美しく賢い男だ。しかし、若い。いまだ経験が足りないのだ。真に必要なものが分かっていない。学問の全体の姿を見ることもできていない。
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