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船戸与一 作品詳細

2014-06-28更新

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No. 1
書名 メビウスの時の刻
著者名 船戸与一
評価 70
ジャンル 小説
出版社 中公文庫
評価日 2007/10/15
シビれるフレーズ  世のなかには分というものがある。

 何ごとにおいても、だ。

絶対にそれをわすれちゃならん。
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No. 2
書名 山猫の夏
著者名 船戸与一
評価 60
ジャンル 小説
出版社 講談社
評価日 2001/03/02
書評 船戸与一といえば,きな臭い外国での怪しげな日本人の物語.本作も期待を裏切らない.

南米のとある町,2つのファミリが常に小競り合いを続けている.語り手の日本人はそんな町で両家の緩衝地帯となっている酒場のマスタ.このマスタも怪しいが,主人公の「山猫」は日本人の癖に裏の世界で名が通っているという男.この男が町にやってきたことで,町がとんでもないことに..

策士「山猫」が町を混乱させていく過程が面白く,ぐんぐん読み進められる.最終的に誰が笑うのか,結末はここではかけないが,ちょっと物足りなかったな.
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No. 3
書名 砂のクロニクル
著者名 船戸与一
評価 40
ジャンル 小説
出版社 新潮社
評価日 2001/03/16
書評 イランの都市マハバード,クルド人の聖地として知られるこの町に2人の日本人が登場する.一人は武器商人,一人は元活動家.彼らが内乱,クーデターが渦巻く中で見たものは...

作者は,海外の日本人を書きつづけている作家だが,今回は,2人の日本人以外にも,ゲリラの指導者,元女性活動家,革命軍の若き将校など,いろんな人の視点でストーリが展開する.そのため,焦点がぼやけて消化不良になった嫌いはあるが,きな臭い中東の雰囲気の片鱗を味わうことができる作品である.
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