.Intro (ああっ!) (私たち、みんな死んじゃうわ!) (なんだって!?) (私たち、欲に溺れているのよ!) (地球温暖化でこの惑星は焼けてしまうんだわ。) (科学者達は本気なの?) (えっと...そうでもないみたい。) (地球温暖化の証拠...) (邪悪なCO2) (良いCO2) (後悔するよりは安全に行動するほうが良いけれどね?) (ええっと、そうね − でも、それにかかる費用が...) (その税金が第二次世界大戦以上なの − しかも、ほとんど無意味だし。) (ガーン!) (つまり、君が本当に言いたいのは、問題なんて無いってこと?) (はぁ...) (大丈夫だから。) (地球温暖化教会) .Church of Global Warming 地球温暖化は、行われてこなかった議論です。 20年前にニュースのヘッドラインに登場して以来、本当の意味で疑われることなく、 それ以来、我々はずっとこの話を聞かされ続けています。 日常的に教会に通うことが急速に少なくなり、 我々の精神的なものに対する内なる願望は、新しい教会に安住の地を見出しました。 地球温暖化教会です。 この教会は、我々の大量消費主義がこの惑星を破壊している、と教えます。 これは、古典的な、無意識下の罪悪感につけ込んでいます。 我々は生涯にあまりに幸福を追求しすぎており、 この為にあまりに多くの化石燃料を燃やしています。 これによって二酸化炭素が大気に放出され、 温室効果ガスとして働き、この惑星を加熱しているのです。 .Global Meltdown 消費をやめて、 この惑星を救いましょう。 とても力強いメッセージですし、 もし、真実であるなら、我々は耳を傾けなければなりません。 しかし、これが真実かどうかについては、大いに疑問があるのです。 .Church Heretics 地球温暖化教会は、人類起源の地球温暖化を教義としています。 しかしながら、大きな教会には異端者がいるものです。 何年ものCO2議論において、もっとも声高の異端者、あるいは、懐疑論者はVaclav Klausでしょう。 彼は、抑圧的共産主義体制を生きぬき、 有名な自由思想家であり、欧州理事会議長にまでなっています。 彼は、野心的環境主義を新たな共産主義と見ています。 これは、自由かつ自発的な人類進化を、 中央指令型経済の類で置き換えようとするイデオロギーなのです。 (これは気象学ではありません。) 地球温暖化教会の真の目的が支配にあると思うのか、 あるいは、これを正真正銘の環境への懸念であると思うのか、判断はあなた次第です。 しかし、この教会は、世界規模での経済取引やエネルギー生産に大規模な制限を要求しています。 そして、これには中央集権化された、世界規模での計画的開発が間違いなく必要です。 動機はさておき、我々がそれが必要としているかどうかを問い、 そして、結果がどのようになるかを分析しなければならない理由がここにあります。 .Aim - Science 我々が産業革命以来目撃してきた地球温暖化の主要な原因は、人類起源のCO2なのでしょうか? 始めに、我々は人類起源の地球温暖化(AGW)についての科学を検証します。 .Aim - Socio-Political 次に、我々は、おそらくは科学よりも決定的なものについて議論します −  悲しいことに、この議論において、それは政治なのです。 加えて、その行動の社会的・経済的なコストを掘り下げます。あるいは、行動しない場合についても。 .Source Material 我々を待ち受ける災害について、繰り返し報道されています。 この惑星は死にかけています。 行動を起こしましょう。 他に何があるでしょう。太字のヘッドラインの押し売りでしょうか。 地球規模の環境災害は差し迫っていないという内容は 面白味がなく、ニュースにする価値はありません。 しかしながら、私たちがめったに主要な新聞で見ることの無い広範囲の議論は、 人目につきにくいインターネット上で盛んに行われています。 この映画では、できれば受け入れ易い形で、これらの議論をできる限り凝縮して伝えましょう。 地球温暖化は、熱く、議論の余地ある話題です。 この分野の研究は膨大ですし、それゆえ、引用されるデータの数も膨大です。 それぞれの信頼性について、いつまでも議論を続けることになってしまいかねません。 そこで、可能な限り、最も議論の余地の無い、広範に受け入れられる情報を採用することにします。 例えば、人工衛星観測と地上観測の気温を選択できるならば、後者を選択します。 こちらのデータが、CO2起源の地球温暖化を信じる人に好まれているからです。 ただし、このようなデータからの分析結果には、 多少の議論の余地が残ることになります。 .Greenhouse Effect さて、地球温暖化とはなんなのでしょうか、そして、どうしてこれがCO2と関係するのでしょうか。 もっともな疑問です。 この場合、地球温暖化とは、惑星の全体的な不自然な温暖化であって、 温室効果ガス、特に人類起源のCO2によるもの、と定義できます。 温室効果それ自体は、害は無いものです。 それどころか、これによって30℃ほど暖かくなることで地球は居住可能になっています。 CO2は、この温暖化に関係する数多くある温室効果ガスのひとつに過ぎません。 水が最も重要な温室効果ガスなのです。 太陽の光が地表に当たって宇宙にまっすぐ跳ね返ってしまう代わりに、 大気と雲はこれを吸収し、地表に再放射することで温度を高めているのです。 温暖化ガスが無ければ、人類や、我々が知っている生物は存在し得なかったでしょう。 温室効果ガス自体は悪いものではないのです。 .Global Warming - so what? では、何を大騒ぎしているのでしょう? 温暖化ガスが人類生存に不可欠ならば、なぜこれがもう少し増えることを心配するのでしょう? この脅威の発見に携わった重要な科学者の一人であるJohn Houghton卿は、このように述べています。 地球温暖化のインパクトを、大量破壊兵器と呼ぶことに私は何のためらいもありません。 (行動を起こさねばなりません。可能な限り、迅速にです。) 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)における彼の指揮の下で、 私たちは我々自身が引き起こしつつある大災害について聞かされました。 強い影響力のあるIPCCは、地球温暖化動向についての国際的な専門家であり、 世界の多くの指導者が耳を傾けています。 .Effects of Global Warming George Bush大統領が使う誇張に匹敵するように、 John Houghton卿は地球温暖化を大量破壊兵器と呼んでいます。 これはさまざまな形で私たちに影響を与えるかもしれないからです。 すでに私たちが目撃しているように、激しい嵐のそばで大干ばつが起こるでしょう。 冠氷の融解は、ハリケーンカトリーナで私たちが目撃したように、低地の洪水につながるでしょう。 加えて、マラリアのような恐ろしい熱帯病が、現在は涼しい遠く離れた地方にまで広がるでしょう。 .History of Global Warming 地球温暖化を理解するためには、その歴史を理解しなければなりません。 地球温暖化の起源は、政治的に動機付けられたものなのです。 そのこと自体は、これが正しくないことを意味しません。 しかし、大体において私たちをよく導いてくれている世界中の政治家の多くが、 地球温暖化を信じる理由は分かるでしょう。 (我々は気候変動問題の解決策に参加することを決断しました。) (気候変動の議題に移りましょう。) (我々は、世界中の人々の行動も変えるように説得しなければなりません。) (世界中のすべての科学者が、気候が変動していると一致しており) それに賛同していない我々は何者なのでしょう? 仮に、これが地球規模のメルトダウンではなく、エネルギー安全保障の問題と考えれば、 政治家たちが喜んでこの方針に従う理由が理解できるでしょう。 1980年代までは、世界中の科学者たちは 来るであろう氷河期による大惨事について議論をしていました。 凍りついた世界は死の世界です。 うららかな暖かい世界とは全く異なります。 Maggie Thatcherは、彼女自身、大惨事の中で英国の首相になりました。 巨大な石炭産業が崩壊し、 炭鉱夫たちは、ストライキを行い、彼女の前任者を権力から追い払い、 そして、OPECは一晩で石油の価格を4倍にしました。 () 安い石炭と石油は過去のものとなったのです。 どうすれば、エネルギー供給を安全に守れるのでしょう? () 激しく評判は悪いながら、不可欠と予想される原子力が登場します。 奇妙な運命のよじれにより、右派の鉄の女Maggieと 左派の環境保護主義者の間でファウスト的な協定が結ばれました。 化石燃料を燃やすことで発生するCO2が悪ならば、 英国の人々はいやな原子力に賛成せざるを得ないのです。 (どの世代もこの地球を自由にしてよいわけではありません。) (我々は、生きている間、借用しているだけなのです。) Maggie Thatcher首相は気象学会(MET)にお金をまわして、 CO2が悪であることを証明しようとしました。 そして、左派の大政敵は彼女を支持できました。 従って、IPCCは政治的動機によって設立されたわけです。 その科学は、現在では公平なのでしょうか。 あるいは、これら動機は現在でもその発見に雲をかけているのでしょうか? .Consensus? IPCCはいつも、世界の一流の気象科学者の大多数を代表していると主張しています。 その視野は開かており、学派を超えており、そして、世界的に合意されているといいます。 しかし、彼らの構成を見れば、こんな質問をしたくなるかもしれません。 論文の主執筆者は、共同執筆をした同じ考えを持った科学者からチームを作ります。 彼らは対立する視点をもつ科学者の意見を受け入れることはほとんどありません。 IPCCのレポートのキーとなる第9章の53人の著者の2/3は、 共同執筆者の小集団に属しています。 米国上院によって懐疑論者として名前があげられた、 700人の一流の科学者の視点はどのようなものだったのでしょう? あなたが、CO2による地球温暖化を信じるとしても、あるいは信じないとしても、 ほとんどの科学者がこれを信じているということは公正ではありません。 コンセンサスなど無いのです。 また、仮にコンセンサスがあったとしてもほとんど意味はありません。 科学は証拠の上に成り立つものです。数の多さではないのです。 それでは、現在の証拠を見ることにしましょう。 .400,00 years of CO2 それでは、John Houghton卿や他のIPCCメンバーの 人類起源の地球温暖化に賛成するための発言を検証していきましょう。 彼らの挙げる証拠を示し、次に、それについて他の人々がどう言ったかを議論していきます。 どちらを信じるかはあなた次第です。 ただ、CO2が主要因であることを証明する責任は、 地球温暖化団体にあることを心にとどめておいてください。 地球温暖化、あるいは寒冷化の場合もありますが、これは普通に自然に発生する出来事です。 これは、多くの立証された働きによって説明できるのです。 従って、最近の気候変化が人類起源のCO2によるという主張は、ひとつの選択肢に過ぎません。 そして、これには多くの証拠があるのです。 周知の通り、映画「不都合な真実」で、Al Goreは過去40万年のアイスコアのデータを示しました。 氷は大気の状態の歴史的な記録を含んでいます。 極地方で氷の層が積み重なるにつれ、同位元素や空気の泡が捕獲されます。 これらを分析して、気温やCO2の状態を推定することが出来ます。 (コアの底から上までを気候用に分析することで、寒冷期から温暖期までを知ることが) Al Goreは、CO2と気温が常に一緒に変化することを我々に示しました。 そして、これは、CO2が気温変化を招いていることを暗示しているのだと主張したのです。 しかし、ほぼ例外なく、気象学者はこの暗示の誤りを暴いています。 彼らは、CO2が気温に対して800年遅れることで一致しており、 したがって、CO2は原因ではなくて結果なのです。 .CO2 multiplier acts on Temperature CO2の変化は、気温の変化に遅れているのです。 この証拠に対して、CO2団体は、CO2は確かに二次的かもしれないが、 その温室効果はその後正帰還するのだ、と主張します。 言葉を変えれば、CO2は気温変化を始めることはないかもしれないが、 わずかな気温変化をずっと激しくするのだ、ということです。 CO2は効果の小さな温室効果ガスです。 蒸気や雲の水滴といった形態で、水が温室効果の90%に寄与しています。 付け加えるならば、人類は大気中のCO2の最大で4分の1にしか関与していません。 したがって、多くの科学者で合意されている人類の直接の影響は2.5%に過ぎないのです。 しかしながら、この数字は前世紀に観察された0.7℃の地球温暖化を説明するには不十分です。 そこで、気象モデルはCO2の影響に2.5という倍数を用いて辻褄を合わせました。 この仮想の正帰還、あるいは、倍数はこの議論の最も重要な点になります。 これが無ければ、CO2による地球温暖化は存在しないことになるのです。 .CO2 multiplier explained CO2が気候に正帰還を起こすかどうかについては大いに議論があります。 これは、倍数として働くのでしょうか。そして、もしそうならどのようにしてでしょう? 提案されているメカニズムはこのようなものです。 CO2が増加すると、わずかに気温が高くなります。 これによって、特に熱帯の海からの水の蒸発が増加します。 この蒸発は、空の雲を増やします。 この水滴は強力な温室効果を持つので、更なる温暖化が進むのです。 つまり、CO2の放出は、CO2の温室効果を増すだけでなく、 水による温室効果を引き起こすので、倍数効果が発生するのです。 .CO2 multiplier - does it exist? 原理的には、2.5の倍数を説明する正帰還ループはもっともらしく思えます。 しかしながら、現実に利用可能な物理的な証拠からは、 この現象が起こっていることは確認できません。 あるとすれば、温暖化現象の後には、気候はもとの平衡状態に戻ろうとする傾向があるといえます。 我々にとって幸いなことに、負帰還のメカニズムが優勢なのです。 これはさまざまな意味で論理的に納得できることです。 なぜなら、この惑星の平衡にごくわずかの変化が生じると、 これが劇的な変化になってしまうというのでは、 気候は常に制御不能に陥ってしまい、我々が住めない状態になってしまうでしょう。 アイスコアのデータから、気温上昇の傾向が下降に変わったにも関わらず、 CO2水準は高いままであることが分かります。 CO2の正帰還が支配的であれば、この逆転現象は発生し得ないでしょう。 仮想の正帰還が無いならば、 地球温暖化の原因としてのCO2は温室効果の競争で勝算はありません。 ほとんどの研究者は、大気中のCO2が2倍に大増加したとしても、 気温はたった1℃しか上昇しないと合意しています。 これは、CO2は大気中ですでに飽和しており、 いくら増えたとしてもその効果はこれ以上増加できないからです。 .Climate Models show CO2 multiplier? 人類が自然の状態よりも大気中のCO2を25%増やしたことはおそらく本当でしょう。 しかし、これによって直接的に発生する温室効果は、 一般にごくわずかであると合意されています。 我々の環境に危険が迫るのは、二次的な正帰還のメカニズムを信じる場合の話です。 環境に危険が迫るのは、二次的な正帰還のメカニズムを信じる場合の話です。 CO2の増加は、制御不能na 温暖化につながるのでしょうか? この仮説を支持する過去の記録や観測された物理的証拠はほとんど無く、 このメカニズムは疑わしいといえます。 さて、なぜ我々は壊滅的な地球温暖化の心配をしているのでしょうか? その証拠はどこにあるのでしょうか? その証拠は、不透明で理解しにくい、気候モデルに組み込まれているのです。 近年の気候モデルは相対的に複雑です。 そして、開発者は、これがバック・テストされ、 世界中の30かそこらのグループと相互参照されていると主張しています。 なるほど、これらはおそらく相互参照されているのでしょう。しかし、これはほとんど無意味です。 2つの間違いから正解が得られるわけではありませんし、 後ほど分かるように、これらのバック・テストの品質には疑問があるのです。 さらに、気候モデルのチャンピオンであるIPCC自身が、コンピューターモデルには本質的に限界があり、 具体的には雲の帰還効果なのですが、これはきわめて重要な要素なのです。 .Climate Models: self-fulfilling prophecy モデル作成者は、CO2が地球温暖化の重要な要因と主張します。 この仮説がモデルに入力されることを考えると、 この仮説がモデルの逆側から結果として出てきても驚くには値しません。 これは、系をモデル化するのに健全なやり方ではありません。 気候は非常に複雑で、今のところ我々には正確にモデル化することは出来ません。 我々は来週の気候すらほとんど予測できませんし、来世紀は言うまでもありません。 我々は今のところ、モデルをかなり割り引いて捉えなければならないのです。 .CO2 multiplier - back-test 2.5の倍数の効果は、破滅的な地球温暖化を予測するモデルにとって不可欠の仮定です。 この仮説を肯定する証拠は今のところ疑わしいものです。 しかし、これらは最低限、現実の過去の傾向とあっているのでしょうか? つまり、これらは「バックテスト」しているものなのでしょうか? IPCCによれば、CO2への気候への感度には2つの部分があります。 通常の温室効果と、やや議論の多い正帰還効果です。 前者は、世界的に認知されており、議論の余地は在りませんが、後者は違うのです。 では、過去の気温をみると、 議論されている帰還の倍数が存在することを観測できるのでしょうか。 過去100年間で、実際に地球の温度は0.6〜0.7度上昇しました。 仮にこれがCO2のみによるものだとすると、 これはCO2の通常の温室効果によるものといえるだけで、倍数は必要ありません。 つまり、せいぜい地球温暖化がCO2によるものといえるだけで、 これが壊滅的な将来につながるわけではないのです。 しかし、IPCCは2100年までに3.4℃気温が上がるという壊滅的な未来を予想しています。 これには、2.5倍の倍数が必要です。 しかし、逆に過去100年に補外すると、この倍数は1.4℃の気温上昇が必要になります。 このようなことは起こっていませんし、従って、IPCCの倍数は「バック・テスト」出来ていないことになります。 IPCCはこのジレンマに対して、地球温暖化が、 化石燃料を燃やした際の副生成物である硫酸塩エアロゾルによって覆い隠されていると主張しています。 これは、地表に太陽光が到達することを妨害する為、全体として冷却効果があります。 しかし、これはとても議論の余地のある効果です。 なぜなら、硫酸塩は寿命が短く、局所的なものです。 ほとんどの硫酸塩は工業化された北半球で放出されていますが、 ほとんどの地球温暖化もそこで観測されています。 もし、この冷却効果が大きなものであれば、反対になるはずでは無いでしょうか? 壊滅的な地球温暖化は、CO2の2.5倍の倍数の仮説の上に成り立っています。 過去の気温を見る限り、つじつまが合っていないことが分かりますし、 従って、正帰還の存在は根拠が薄いといわざるを得ません。 .ClimateModels - predictive ability 地球温暖化の理論は、多くの雲の存在する地上10kmに「ホットスポット」を予測しています。 しかし、25年間の間に観測された大気温度ははるかに低いものです。 空に「ホットスポット」が無いだけではなく、 気候モデルは過去10年間の地球寒冷化も予測できていません。 気候変化に関して言えば、25年は比較的短い期間であることは事実であり、 複雑でさまざまな気温変動要因がお互いを覆い隠すことも有り得ます。 たとえば、地球規模の硫酸塩の冷却効果が 全体としての気温上昇傾向を覆い隠しているのでしょうか? そうかもしれませんが、ありそうに無いことです。 気候モデルは地球温暖化の主要な証拠ですが、 今のところは気温を予想できる運に恵まれておらず、注意深く扱わなければならないのです。 .600 million years of CO2 気候モデルは、CO2が気温を強力に変動させると主張します。 過去の記録はどうなっているのでしょう。 過去にさかのぼるにつれて、データの品質は低下してしまいます。 しかし、一般に受け入れられた、過去6億年間のCO2と気温の関係は、 興味深い事実を示してくれます。 我々の惑星の大気状態は変化に富むのですが、ほとんど生命に壊滅的になることは無いのです。 化石燃料の燃焼により、おそらくは60万年間で もっとも高い大気中CO2濃度である380ppmになりました。 しかし、これは異常なことなのでしょうか? これは、心配するようなことなのでしょうか? おそらく、そうではありません。 長い目で見ると、現在はきわめて低いCO2で相対的に寒冷な状態にあるのです。 しかし、生命はより高いCO2レベルのより暖かい状態で生きていました。 380ppmが比較的低いレベルであるだけでなく、 CO2と気温の関係は長い目で見れば比較的弱いものなのです。 たとえば、4億5千万年前の氷河期には、CO2は少なくなく、 実際には現在よりも15倍も多かったのです。 歴史的な視点にたてば、将来はずっと明るく見えてくるのです。 .The "Hockey Stick" IPCCの第3次報告書で、Michael Mannは、 有名な「ホッケースティック」グラフを提案しました。 このグラフは、世界に大きな波紋をもたらし、何度も引用され、 破滅的な地球温暖化が差し迫っていることを示す為に使われました。 彼は、過去50年間が1300年間でもっとも温暖であり、 これは自然変動の範囲に入らないと主張したのです。 しかし、彼のデータ源である、「ブリスル松」の年輪は、その後、信頼できないとされています。 彼は、地球の気温を示すものとして、年輪の幅を比較しました。 始めに、これは単一の地域的なデータに過ぎません。 次に、そして、おそらくはより重要なことに、年輪は気温とあまり関連が無いのです。 通常は、植物の成長を制約する要因は、水が十分かどうかであり、気温では無いのです。 そして、「ブリスル松」では、これは特に正しいことです。 松の証拠は完全に粉々になってしまいました。 このことは、破滅的な地球温暖化という概念についても同じことを暗示していないでしょうか? .The real "Hockey Stick" もし、過去数千年の気温変化を知りたいのであれば、 2007年のLoehleの研究を見れば十分です。 彼の結果は何度も再現されていますし、 また、彼自身が18の異なる地球規模に分布したデータを用い、 これらはお互いによく一致しているのです。 彼の発見は、我々が有しているすべての事例についての証拠と一致するものであり、 強い自信を与えてくれるものです。 Michael Mannによって提案された低い気温の平らな線ではなく、 過去数百万年間に大きな変化がありました。 「中世温暖期」には、バイキングが「Erik the Red」の下、 緑の肥沃な島「グリーンランド」に入植することが出来ました。 500年後、彼らは「小氷河期」の悪化する寒冷化によって完全に追い出されてしまいました。 この寒波は、1800年代初めに終わり、 ロンドンのテムズ川が凍結する「霜祭」も世界が暖まるにつれ終結します。 これが今でも続いています。 つまり、今日は特に暖かいわけではありません。 現在でもなお、中世よりも寒冷ですし、加えて、より重要なことに、 現在の温暖期は工業化よりも数百年早く始まっているのです。 .A century of CO2 産業革命以来、気温もCO2もいささか上昇してきました。 しかし、過去1000年程度を観察すると、 この気温変化は自然変動の範囲内であることが分かります。 また、この継続する傾向は、人類が激しくCO2を排出する200年も前から始まっています。 過去100年をさらに詳しく観察すると、気温とCO2は思ったほど関連していないことが分かります。 0.6℃の温暖化の多くは、20世紀の前半に起こっています。 しかし、このころはCO2の排出は依然としてわずかなものでした。 40年代から60年代の戦後急成長期には、CO2による大幅な地球温暖化が起こりそうですが、 逆に気温は下がっているのです。 これは地球温暖化の不連続につながる別の要因によるものかもしれません。 硫酸塩による寒冷化と主張する人もいますが、これは全く信用できなくなっていますし、 その他の要因はまだ提案されていません。 つまり、人類起源のCO2排出は、前世紀の気温とあまり関連が無いのです。 .A decade of CO2 地表の基地であっても、人工衛星であっても観測気球であっても、 地球温暖化は過去10年間とまっています。 前世紀には地球温暖化がありましたが、1998年以来、 過去最大のCO2排出にも関わらずその進行は止まっているのです。 これは、単に自然変動がCO2の効果を圧倒しただけであり、 これから何かを読み取るのは時期早尚という人もいるでしょう。 しかし、多くの懐疑論者はこの下降は完全に説明可能であり、 地球の気候を動かす本当の力がどこにあるかを示すものというでしょう。 これは、良く立証された地球気温の変動要因である太陽と海の組み合わせの結果なのです。 現在の寒冷化は、おそらくは、太平洋のラ・ニーニャのように、 海が予想された寒冷期に入ったことと、及び、非常に低い太陽黒点活動によるものでしょう。 歴史上最大の人類起源のCO2排出に直面しながら、 地球の気温は過去10年間で、予測されたような上昇はせず、低下しています。 これが、一時的な変動であるのかそうでないかに係らず、 IPCCが依存するどの気象モデルもこれを予想できなかったのです。 .Farewell to the ice caps (雄のホッキョクグマを支えるには、氷があまりに弱くなろうとしています。) (毎年、気候が温暖化するにつれ、北極の氷は少なくなっています。) (これは、ホッキョクグマにとって災厄です。) (しっかりとした基盤がなければ、生き残る為のアザラシ漁をすることができません。) (これは、すばらしい生物が直面している不安定な未来が垣間見えているのかもしれません。) 我々は常に、溺れるホッキョクグマのように、 母なる自然が脅かされているような不安をあおるイメージを見せられています。 あるとすれば、植物にとっても動物にとっても、 この惑星はより穏やかになり、より肥沃になり、よりすみやすくなっているのです。 因みに、ホッキョクグマの数は増えています。 .Effects of Global Warming この惑星は、トラブルを起こしているのでしょうか? 母なる自然は、我々がその扱いを誤って 破滅的な気候変化を招こうとしていることに警鐘を発しているのでしょうか? 多くの人々は、我々が環境をよりよく管理できたであろうことに合意するでしょう。 しかし、我々がここで提起する質問は、CO2の発生が環境的な破滅につながるかどうかです。 現在の温暖化の傾向がこの惑星の環境を悪化させるという証拠はほとんど無く、 実際には全く反対なのです。 しばしば我々が聞かされる、ハリケーンや洪水、干ばつの増加など 大げさな演説にも関わらず、 温暖化はよいことで、寒冷化は悪いことなのです。 過去300年間の連続的かつ安定した温暖化は、生命を助け、我々をより繁栄させています。 証拠を見てみましょう。 過去100年間、ハリケーンの数は増えているでしょうか。 いいえ。 干ばつは増えているでしょうか? いいえ。 氷河はより多く溶けているでしょうか? はい。しかし、これは人類の工業化よりもずっと前に始まっています。 従って、自然現象であって人類起源ではありません。 同様に、北極の氷はより多く溶けているでしょうか? はい。しかし、この傾向も同じく工業化前からであり、従って、自然現象です。 加えて、南極は実は広がっています。 仮のこの温暖化傾向が200年続いたとすると、 海面は30cm高くなるに過ぎず、ほとんど心配することはありません。 この惑星は、我々の救助を求めて泣いてなどいません。 これは、巨大なエコシステムであり、 人類からの悪影響を受け止めているだけではなく、むしろ積極的に繁栄させてくれているのです。 .Climate Change - alternative hypothesis 気候モデルは、将来利用できるものであり、現時点では無力なものです。 いつか、我々は環境を作り上げるすべての基本的なプロセスを含むモデルを手にするでしょう。 そのときでさえ、このダイナミックシステムの本質的に備える混沌の為に、 我々はおそらく、ある程度自信があるという程度にしか気象を予想できないでしょう。 CO2は現在の流行ですが、いろいろな意味で、 これが気候を変動させる主要な力であることを正当化することは困難です。 我々には、これを支持する十分な証拠が無いのです。 我々が証拠を手に入れるまでに、せめて定性的にでも 現在の地球温暖化を起こす原因について説明することは出来ないのでしょうか? 幸いにして、答えは「イエス」です。 そして、CO2と異なり、これを支持するかなりの量の証拠があるのです。 どのような力が有り得るのでしょうか? 植物がCO2を吸収する。 氷が太陽光を反射する。 温室効果ガスが太陽光を吸収する。 そして、雲が太陽光を吸収したり反射したりする。 これらはすべて温室効果に影響し、気温にも影響します。 しかし、これらは地球気候の主要な変動要因なのでしょうか? システムに本当にエネルギーを与えているのはなんなのでしょう? 太陽と海なのです。 特に、強力な磁気的現象のフレアである太陽黒点の周期と、海流に注目できるのです。 地球の気温は、太陽のエネルギーに支配され、 そして、とてつもないエネルギーの貯蔵庫である世界の海で変調されているようなのです。 太陽と海の周期はあるときには相殺し、そしてあるときには補完し合っています。 他の多くの影響、例えば、人類起源のCO2は、比較的小さいもので、 しばしば打ち消しあったりしているのです。 .Alternative hypothesis - 100 year back-test 太陽黒点活動や大洋周期と地球気温の間の関係を示す証拠は大量にあります。 しかし、それら気候強制力はどのように、現在の地球温暖化を説明するのでしょう? このグラフには、太陽黒点活動と、海流の大振動である太平洋の10年周期振動(PDO)が、 結果としての地球気温に対してプロットされています。 これらに関連は、そして、因果関係はあるのでしょうか? 前世紀において、第二次世界大戦前のように太陽が活動的で かつPDOが温暖期である時にはいつでも、顕著な地球温暖化が起こりました。 しかし、これらの力が干渉するとき、 例えば、戦後の1950年代には、これらはお互いにキャンセルしました。 結果として、気温は安定しました。 より最近、過去10年間は、太陽は活動的ですが、PDOが寒冷期にはいって中和しました。 これにより、更なる温暖化はとまり、わずかな寒冷化が見られます。 最も重要なのは、太陽と海の仮説は最近の気温を正確に説明する一方、 気候モデルはこれを出来ないことです。 従って、証拠を見る限り、太陽黒点活動が過去300年間の地球温暖化の主要な要因であり、 海がこの全体的傾向を短期的に変調しているように思えます。 CO2は関係しています。 これは温室効果を有しており、これによる温暖化は真実です。 このことは全く軽視されていません。 しかし、立証されていない2.5倍の倍数が存在しないならば、 CO2による温暖化は相対的に小さいものです。 これまで見てきた過去300年間の地球温暖化の量の大半は、 太陽活動によって説明できるのです。 最近の、人類起源のCO2はその上にのった薄いクリームに過ぎません。 .Alternative hypothesis - 400 yr back-test 太陽活動が極端に低下した1600年代のマウンダー極小期は、 バイキングの社会をグリーンランドから追い出してしまいました。 つぎの太陽活動低下期であるは、1800年代のダルトン極小期は、 ロンドンの霜祭り(テムズ河の凍結)が特徴です。 それ以来、地球の天候は暖かくなり、 同様に太陽黒点活動も活発になっていますが、これは偶然でしょうか? 太陽黒点活動と気温の相関は、古くから知られており、時間をかけて証明されたものです。 1801年までさかのぼると、William Herschel卿は 穀物価格と太陽黒点記録の顕著な関係に言及しています。 太陽黒点が気候変化の主要な要因であるという証拠は注目に値するものです。 なぜ、我々は突然CO2を非難しているのでしょうか? 原因は、太陽黒点なのです。原因であるものに、原因を求めなければなりません。 証明からは程遠いものの、人類起源のCO2が 気温を破滅的な制御不可能状態にするきっかけになる可能性はあります。 しかし、現在の地球温暖化に関する限り、 これよりは、納得性があり、実証された原因があります。 まず、太陽黒点であり、そして、海なのです。 これらによって引き起こされている今日の温暖化は、 破滅からは程遠いもので、利益になるものなのです。 .Data integrity - CO2 measurements これまで、可能であれば、議論の無い、広く受け入れられるデータを引用してきました。 地球温暖化は「熱い」話題であり、いつでも議論は存在することでしょう。 しかし、我々は偏向の無い中立的なデータに集中してきました。 例えば、我々は、200年間にわたる指数的なCO2増加を示している IPCCによるCO2データを使用してきました。 議論を行う為、我々はこれを真実として受け入れてきたのです。 我々は、彼らのデータを用いて問題を議論してきましたが、 異なる結論が得られる可能性があることが示されました。 ここで、泥沼にはまりすぎないことを希望しつつ、一歩さかのぼってみることにしましょう。 第2の疑問は、IPCCの議論の基礎となっている、基礎的なデータ、 つまり、気温とCO2のデータについてです。 IPCCの過去200年間のCO2記録は、2つの部分から出来ています。 1957年までの低品質のアイスコアデータと、その後の高品質の赤外分光器によるものです。 なぜ、彼らはせいぜい20年間の平均程度しか得られないアイスコアデータを使ったのでしょう? 他に手段がないのであれば、これは十分公正です。 しかし、このケースでは違います。 ノーベル賞受賞者を含む多くの国際的なグループによって、 化学的手法で得られた非常に高精度なデータがあるのです。 どうして、この最高品質の多くのデータが無視されてきたのでしょうか? 結果の違いを見れば、その回答は明白になるかもしれません。 アイスコアのデータはCO2による地球温暖化を裏付けます。 我々は、第二次世界大戦以来、大変な量のCO2を排出してきました。 しかし、高品質の記録によれば、大気中のCO2はわずかながら減少しているのです。 今日の、危険なレベルといわれる380ppmは、1940年代や1820年代よりもずっと低いのです。 これは、地球温暖化の理論をはっきりと否定するものです。 加えて、CO2の変化は気温変化に5年遅れています。 このようなことがどうして起こりえるのでしょう? 気温がCO2変化を起こすのであって、その逆ではないのです。 良く知られたメカニズムは次のようなものです。 海は惑星にある大部分のCO2を含んでいます。 気温が変化すると、海が保持できる量がゆっくりと変化し、 こうして大気に残る量が変化するのです。 IPCCは200年間の高品質のCO2測定を無視してきました。 これらの測定は、CO2は自然に大きく変動するものであり、 気温変化に遅れることをはっきりと示しています。 CO2によって変化が起こるのではなく、CO2が変化させられるのです。 .Data integrity - Temperature measurements IPCCは、人工衛星や気球による気温観測よりも地表での観測記録を支持しています。 これら3種のデータ収集法について大変な議論があることは事実です。 人工衛星は1979年からしか連続的なデータがありません。 気球は正規の計器を備えていません。 しかし、これらの組み合わせで、1958年以来の、正確で汚染されていないデータが得られます。 地表観測の気温は、1800年代後半からあるのですが、クリーンからは程遠い状態です。 近年、観測所の数は大幅に減少していますし、その品質もしばしば疑問があるものです。 多くの観測所は、地域環境によって汚染されています。 例えば、滑走路のアスファルト舗装のそばや、ごみ焼きドラム缶の隣などです。 加えて、100年前には緑の平原であった多くの観測所は、現在では町になっています。 建物は熱を保持し、自然の背景レベルに対して気温を人工的に引き上げます。 この、都市ヒートアイランド現象はIPCCによって無視できるとされていますが、 多くの研究者は、これによって気温が20%も誇張されている、と主張しています。 ヒートアイランド現象は、良く立証されたものであり、 地球の気温データが誇張されていることを示唆しています。 しかし、IPCCはこれを無視することを選択しました。 結局のところ、これは地球温暖化の理論を支持するものですから。 もっとも、記録が20%も誇張されているとしても、なお、地球温暖化は起こっているのです。 ここでは、このことについて、問題視しているわけではありません。 問題視しているのは、地球温暖化が彼らが言うほど大きなものではなく、 また、工業化のずっと前の300年前から、気温が上がり続けていることです。 つまり、地球温暖化はほとんど自然変動によるものであり、 CO2の排出とはほとんど関係が無いようなのです。 .Is CO2 a climate forcing - summary? 科学の美点は、めったに白黒はっきりしないことでしょう。 しばしば灰色で、最後には我々は蓋然性の高い理論を信じるのです。 そこで、人類起源のCO2が 現在の地球温暖化の主要因だとする主張のいくつかを見ていくことにしましょう。 CO2が気温と非常に良い関連を示すことは事実です。 しかし、これは800年遅れており、つまり、CO2は結果であって原因では無いことが示唆されます。 (CO2は気温と関連がある?) (はい、でも気温に遅れています。) この遅れは重要では無いという者もいます。 気温に正帰還が働き、これが地球温暖化を招くという理由です。 これも事実かもしれませんが、この効果についての物理的証拠はほとんどありません。 (CO2は正帰還を起こしますか?) (今のところ証拠がありません。) 温室効果ガスによる地球温暖化の証拠として、 熱帯の対流圏にホットスポットの存在が予測されていました。 しかし、過去25年間にわたって、これらははっきりとは観測されていません。 (気候モデルはホットスポットを予言しています。) (何も発生していません。) 我々は、破滅的な地球温暖化に向かっているということになっています。 過去50年は、1300年間でもっとも暑く、自然変動の範囲では無いといいます。 しかし、すでに見てきたように、現在はもっとも暖かい50年でないばかりか、 現在の温暖化傾向は普通の範囲内での珍しさに過ぎません。 これは、自然変動の中に容易に収まるものです。 (過去50年は、1000年でもっとも暑かったでしょうか?) (いいえ、平均程度です。) 気候モデルは、過去のデータと物理的な振る舞いについての仮定から導かれており、 破滅的な地球温暖化を予測しています。 しかし、これらのバック・テストには疑問の余地があります。 正帰還のメカニズムは、前世紀に1.4℃の温暖化を必要としますが、 0.6℃しか実際には観測されていません。 加えて、これらの予測は的中しませんでした。 連続的な地球温暖化が予測されていましたが、過去10年は実際には寒冷化したのです。 (気候モデルは働いていますか?) (いいえ、バックテストもしていなければ、予想も出来ていません。) これらのことから、CO2が地球温暖化の主要因だといえるのでしょうか? そうかもしれません。有り得ないということは有り得ないですから。 しかし、現在のところ、その確率はほんのわずかに見えます。 あまりにも証拠が薄弱すぎます。 .The sceience is irrelevant? 影響力のあるIPCCのような組織は、この問題はすでに終わっているものというでしょう。 CO2が地球温暖化を引き起こしており、科学は決着したというのです。 () もちろん、米国上院の反対意見書に署名した700人の一流科学者のような他の者は、 懐疑的であると言い、同意しないでしょう。 そこで、議論の為、両方の立場のものがいると仮定しましょう。 よって、科学は決着しておらず、合意はないとするのです。 仮にあらゆる科学がまがい物であったとしても、 CO2排出を制限する法律が作る環境的な利点は、我々にとって有益ではないのでしょうか。 そこで、科学は忘れてしまいましょう。 我々にとって、気候変化の「良い、悪い、醜い」を区別するのは何なのでしょう? 社会的、政治的、そして、経済的なコストはなんなのでしょう? 気候変動の立法は、我々の生活を向上するのでしょうか? Obama大統領は、「この4つの言葉を思い出しなさい: 仕事、仕事、仕事、仕事」 と「ときの声」をあげて、下院で排出権取引スキームを得ました。 (これによってアメリカに」何百万もの新しい職を作ることが出来ます。) (これらは海外に輸出することが可能で・・・) 2007年には、彼は別の動機を述べています。 (外国の石油への依存を減らす為に・・・) Obama大統領の2番目の論点である、エネルギー保障は、とても理にかなったものです。 これは、Maggie Thatcherを、IPCC設立に向けて動かした動機を思い起こさせるものです。 () エネルギー保障はきわめて重要です。 加えて、化石燃料は有限であり、避け得るのであれば、 これを生産に使うのではなく、エネルギーとして燃やしてしまうのは無駄に思えます。 しかし、気候変化の立法の実質的な効果は、人類にとって有益なのでしょうか? これは、本当に雇用を作る絶好の機会なのでしょうか? .Climate economics - Precautionary Principle CO2がこの惑星を破壊していると信じるか否かに係らず、 分別ある行動で危険を最小化できないのでしょうか? 後悔するよりも、安全に行動する方が良くは無いでしょうか? そうです。「予防原則」といわれますが、これはしばしば分別ある方策になります。 しかし、予防に要するコストが、リスクよりも大きければどうでしょう? 加えて、そのコストが法外に大きいのみならず、事実上効果が無いものならどうでしょう? 類似の話として、あなたは自動車を購入して、 その自動車の実際の価値よりも高い保険をかけるでしょうか? さらに、この高すぎる保険が、全損事故の際にドアミラーの交換しか保障しないならどうでしょう? 奇妙なことですが、多くの点で、議論の双方がこの点を認めています。 例えば、オーストラリアでは、保守派と環境保護派が珍しく合意しています。 両者とも、排出権取引スキームに「ノー」というのです。 保守派は、このスキームは、ほんのわずかのCO2の削減のために、 経済を損なってしまうものと信じています。 全く同じ理由で、環境保護派は、彼らの言うところの十分でない、 ほんのわずかの削減のためのスキームに賛同しません。 () 社会主義者のみが満足感の為に賛同するのですが、 これはむしろ害のある、ある意味効果的でないスキームなのです。 .Climate economics - Costs では、CO2削減のコストとは何なのでしょう? Obama大統領が米国の排出権スキームを通す為に使ったスローガンは、 「グリーンジョブ」(環境関係職業)でした。 このスキームは、有名な「捕捉と売却」の形で導入されます。 つまり、すべてのCO2排出を捕捉し、余った割り当て量を、 最高額の入札者に売却するということです。 こうして、非効率的な会社は基本的に効率的な会社を助成することになります。 これは、理論的には良いもののように聞こえます。 しかし、「排出権スキーム」とはなんなのでしょう? 単純明快で、これは税金なのです。 そして、これは小さな最低限の税金ではありません。 他の先進国の中で米国は、歴史上最大の税金を提案しているのです。 それは、第二次世界大戦の支出である、毎年3000億ドルを超えるものなのです。 Obama大統領は、「グリーンジョブ」の利点を宣伝し、 関連するコストを控えめに言おうとしてきています。 彼自身、こう言っています。 (電気料金は急上昇させるしかない) 西欧の我々は、とてもこれだけ支払うことは出来ないでしょう。 一方、発展途上国にとっては、これは全く問題外です。 安価なエネルギーが無ければ、彼らは貧困から抜け出すことが出来ないからです。 欧州連合は、排出権スキームを2005年から導入していますが、これの公平な批判もしています。 研究によれば、スペインで作られた「グリーンジョブ」ひとつ当たり、2.2の仕事が無くなったばかりか、 「グリーンジョブ」をひとつ作る為にほとんど100万ドルの費用を要しているのです。 () 税金で作られた仕事は、一般に必要の無い仕事です。 それらは、非効率で、しばしば必要の無いものです。 共産主義の100%雇用政策が、究極的には経済崩壊につながったことには理由があったのです。 機能しません。何も無いところから価値のあるものを作り出すことは出来ないのです。 本当に排出を最小化し、エネルギー効率を高めるには、技術革新が必要で、 技術革新には、安定した、自由な経済が必要なのです。 排出権取引スキームは、政府にその市民に損害を与える力を与える、 膨大な税金のスキームなのです。 これらは、本質的に非効率で、その経済を常に停滞させる、 社会民主主義国を作ってしまうでしょう。 .Climate economics - Costs (cont.) 非生産的な、現在のCO2削減政策のいくつかは、実際にはCO2を増やしてしまいます。 サトウキビやヤシ油から得られるようなバイオ燃料は、 自動車での石油消費を減らす為に増やされています。 これは、基本的には良さそうに聞こえます。 しかし、この方策は、基本的な食用作物を、換金作物に変えてしまうことにつながります。 つぎにこれは熱帯雨林の破壊につながり、 その土地はバイオ燃料用現金作物と食料の両方の為に開墾されることになります。 熱帯雨林の破壊はCO2の放出につながります。 そして、地域の持続可能性にダメージを与えます。 さらに、排出権取引は多くの点で産業にダメージを与えます。 発電事業者や、アルミニウム精錬業者のような、 炭素依存産業や、鉱工業は特に影響を受けます。 これらに重い税金が課せられ、市場が不安定になり、 そしてさらにこれらの価値を低下させるでしょう。 価値の低下はこれらの信用各付けを落とし、 これらは倒産するか、あるいは少なくとも海外へ行くでしょう。 インドや中国のような国は、それら自信の経済を守る為、 米国の環境目的に対抗しないと何度も述べています。 彼らは、こうして我々のアウトソース損失からの受益者になることでしょう。 オーストラリアは、その排出権取引スキームを実行すると、 2020年までに500億オーストラリアドルを費やすことになるでしょう。 これにより、たいしたことの無い10%のオーストラリアの排出の削減につながることでしょう。 (汚染物質でもなく、害も無い二酸化炭素を減らす活動は、的外れで高価で効果も無く・・・) これほどに、高いコストと、これほどにわずかの利益でも、 「予防原則」である「後悔するよりも安全を」は実行可能な選択肢なのでしょうか? たとえ、人類起源の地球温暖化を信じているとしても、 とてつもなく高価なCO2削減スキームは、最高の対応策なのでしょうか? .Alternative sources of energy 人類の美点は、適応力でしょう。意思があるところには、たいてい道があるものです。 エネルギーの生産は現代文明の基盤です。 安価なエネルギーが無ければ、現在の豊かなライフスタイルに別れを告げることになります。 英知を結集すれば、おそらく、我々は古い、汚れた石炭や石油を 頼らないようにできるに違いありません。 今が、風力や太陽光による、よりクリーンで、グリーンな世界を実現するチャンスです。 いつか、人類の英知は、間違いなく無制限のグリーンエネルギーをもたらすことでしょう。 しかし、その日は今日ではありません。 化石燃料に変わる再生可能エネルギーはまだ利用可能ではありません。 石炭に変わる安価な技術は存在していないのです。 原子力は使える技術です。 そして個人的には、過大広告をにだまされず、 現実に向き合い、真剣にこれを検討する時と思えます。 もし、人類起源の地球温暖化を信じるなら、 そして、これに真剣に対処するのならば、 原子力を推進しなければならないでしょう。 重要な点は、再生可能エネルギーは、石炭と置き換えられないということです。 石炭は単に非常に安価なだけでなく、きわめて信頼性が高いのです。 石炭が、1日24時間、週7日間稼動する一方で、 太陽光発電は太陽が必要ですし、風力は風が必要ですから、間欠運転しか出来ないのです。 クリーンな石炭はすばらしいコンセプトですが、現時点では空想に過ぎません。 これが現実に見えてくるには、何十年もかかるでしょう。 仮に、石炭よりクリーンで、グリーンで、 経済的に少なくとも何とか対抗できる手段があれば、すぐさまそれを利用することでしょう。 不運にして、これはまだ発明されていません。 従って、予想可能な程度の将来において、 現実的な代替手段が発明されて置き換えるまでは、石炭が我々の生活を向上することでしょう。 .Take Home points 地球温暖化の議論は、非常に複雑です。 しかし、ここで、人類起源のCO2が深刻かどうかを考える材料になり得る点をあげてみます。 地球温暖化は、しばしば語られるように前世紀に始まったのではなく、 工業化が始まる数百年前に始まっています。 従って、CO2は温暖化の原因ではなさそうであるといえます。 この温暖化の明白な原因も、やはり可能性がある、というものです。 これは、太陽に海の影響が加わったもので、CO2ではありません。 ところで、温暖化はよいことであり、 新聞が信じさせようと誘導しているように悪いことではありません。 温暖化は、この惑星に活力を与え、生物の多様性を助けるのです。 科学というものは、仮説と、これを支持する証拠で回っていくものです。 これがCO2の議論ではほとんどありません。 CO2による温暖化を見つける為に、1990年代から500億ドルが費やされてきましたが、 ほとんど何の成功も得られていません。 この議論は、不透明で、ほとんど公表されない気象モデルに集中しています。 このモデルは、過去のデータにあまり整合せず、 また、過去10年の寒冷化を予測することも出来ませんでした。 これらはCO2を非難しますが、我々はこれらを本当に信じてよいのでしょうか? これらは、時間と共に間違いなく向上するでしょうが、現時点では、注意深く取り扱わなければなりません。 気候モデルは、時間と共に間違いなく向上するでしょうが、 現時点では、注意深く取り扱わなければなりません。 たいてい、後悔するよりは安全に行動する方がよいものです。 ならば、CO2が問題である可能性に備えた行動を採るべきではないのでしょうか? しかし、そのコストはあまりに大きく、 ほんのわずか気温を低下させるために、世界の貧困者を殺すことになり、 また、西欧の経済を破滅させてしまいます。 CO2は不当に悪評をつけられました。 これは、全く汚染物質ではありません。 実際には、大気の欠かせない要素であり、重要な肥料でもあります。 これにより、1950年代と比べて、穀物の収穫高は15%も向上しました。 もちろん、我々は穀物をより少なくでは無く、より多く生産しなければなりません。 .Conclusion 地球温暖化教会は、人類起源のCO2による地球温暖化について 疑うことの無い信仰に関するものであり、議論ではありません。 しかし、これは信仰に関することではなく、開かれた議論に関することであるべきです。現在、この議論は徐々に表に出てきており、このことは本当によいことです。 なぜなら、地球温暖化防止に関連する社会的・経済的なインパクトは膨大なものだからです。 多くの人々が地球温暖化の議論に対して、態度を決めかねるのは当然でしょう。 メディアにあまりに過度に取り上げられるので、自然に無関心な態度になりがちです。 しかし、仮に問い詰められれば、多くの人々がこの問題に懸念を示すでしょう。 この惑星は死にかけているのでしょうか? 何か出来ることは無いのでしょうか。 世界的な金融引き締め政策の下、人々の生計が回復しつつある事実は、 地球温暖化から関心を取り去ってしまいました。 これは、長期間にわたる漠然とした概念ですから、我々にとって直ちに重要なことではありません。 しかし、政治家は依然として、 地球温暖化防止の排出権取引スキームにより、世界経済を崩壊させようとしています。 経済的不況という天候に入ることは賢明なことでしょうか? 仮に我々がこの惑星を破壊しているのであれば、そして、そうかもしれないのですが、 このことは現在の経済危機に優先するでしょう。 しかし、仮にCO2が問題で無いなら、 そして、この仮説がはるかにもっともらしいことなのですが、今すぐやめましょう。 我々のお金を、生活を悪化させるのではなく、より向上させる為に使いましょう。 予測できる範囲の未来に、破滅的な地球温暖化はありません。 グリーン技術に投資をしましょう・・全くです。 化石燃料への依存を減らしましょう・・その通りです。 しかし、世界経済を、立証されていない科学に基づく「炭素税」で崩壊させてはなりません。 自由貿易を促進し、世界的な経済発展を助けましょう。 この開発が真に我々が生活を向上させる方法であるだけでなく、 皮肉なことに、究極的には共通目標である、この惑星へのインパクトを最小にすることにつながるのです。