アーティスト | chee's |
収録作品 | ガラガラゲッチュ (シングル:PHCL-20017) |
発売日 | 2000年5月7日 |
提供曲 | ガラガラゲッチュ |
作曲 | 森若香織 |
作詞 | 森若香織 |
編曲 | 吉田健 |
トピックス | 森若さんがサポートギターでTV出演 |
chee'sはチェキッ娘が「卒業」した後、メンバーの一部が結成したバンド。メンバーは変遷しているが、ガラガラゲッチュ当時は、dr:藤岡麻美、bass:新井利佳、key:上田愛美。
ゴーバンズと同じ女の子3人組なんだけど、とにかく本人たちに力が入っていない。若かりし頃のゴーバンズには、パンクロックへの思い入れ、カワイイ乙女になりきれないひねたところ、「女の子だからってなめんなよ」みたいな反骨心、などなどが溢れていたんだけど、chee'sにはすべてカケラも感じられない。そんな意味で全然力が入っていない。でも、それはゴーバンズはパンクから始まっているし、chee'sはアイドルそのものだっていうそれだけのこと。いみじくも森若さんもイベントで彼女たちに「力が入っていないのがイイ(笑)」と指摘している通り、別に良いとか悪いとかそういう問題ではない。
さて、ガラガラゲッチュはそんなchee'sの2枚目のシングル。タイトルは歌詞の「I gotta gotta get you !」から来てるんだけど、これはなかなかナイスなネーミング。2000年のフンイキがなんとなく出てるでしょ!? 世間でもchee'sを見聞きしてゴーバンズを思い出したとか、ガラガラゲッチュはゴーバンズのカバー曲だと思ったとかいう人は多いけれど、それほど、ゴーバニックな歌ができちゃった。ゴーバニストに説明するには、「曲は、『ダイナマイト・ガイ』から毒気を全部抜いて底抜けに明るくした感じ。歌詞は、『愛をこめて、もっと!もっと!』に『スペシャル・ボーイ・フレンド』の微妙なもの哀しさを振りかけた感じ。」といえばよいだろうか。ソロになってからの森若さんは内省的な曲が中心だったけど、恋愛に夢中のハイティーンっていう思いっきりのラブソングを久しぶりに書いてくれた。「聞いてて元気が出そう!」っていうような女の子の歌であるところが「ゴーバンズらしい」と思わせたのだろう。
初登場と2週目にチャートで30位前後をキープしたものの、残念ながらそこからは伸びなかったが、森若作品がチャートを賑わし、TV等の媒体に露出したのは、森若ファンとしては本当に嬉しい出来事であった。
そして!!特筆すべきは、サポートギターとして森若さん本人がライブやTV出演を果たしたこと。HEY!HEY!HEY!やMUSIC STATION等のゴールデンアワーにその雄姿がOAされたのであった。タモリ氏が「森若久しぶりだな」って画面のスミでぼそっと言っていたのが印象的だった。ぼく個人的には、森若さんのKaolyricsの会場でやたらカワイイ女の子とすれ違って「なんでこんなとこにアイドルみたいな娘がいるんだ??」って思ったらchee'sだった(ホントにアイドルだった)ってことがあったっけ。
残念ながらchee'sはその後2001年7月に解散。ガラガラゲッチュもchee'sと運命をともにしてお蔵入りになってしまうのだろうか(涙)......と思っていたらここで朗報。水戸華之介&3-10chainが2001年10月28日イベントでカバーしてくれました。
水戸さんによれば、あるときコンビニで買い物をしていたら、この曲が流れていて、イイ曲じゃんって思って意識していたら、後に森若さん作詞作曲だと知って覚えていて、今回、嫌がる森若さんを水戸さんが説き伏せて、3-10chainで演奏してくれたとのこと。このまま3-10chainの持ち歌になるかも!!水戸さん毎度ありがとうね!!