2001年8月11日(土) HMV横浜VIVRE
7月25日発売の3-10chainのセカンドアルバム「Hello…」の販促イベント。今回のツアーの合間に大阪のHMV心斎橋でもインストアが行われたのだが、森若さんは当日THE BOOMのイベントで「HEAVEN」を歌っていたので欠席だったとのこと。今回は全員揃って出席となった。
会場はCDショップの一角にあるステージ。開始時間の1時間弱前には既に十名程度のファンが最前列を固めていて、異質な空間を作っている。僕もかろうじて「モリワカ前」の最前列をキープ。
ビックリしたのは、開演30分前にメルダックのスタッフから、「これからちょっとリハーサルをさせていただきます。」と告知があって、なんと水戸さんを除くメンバーが登場して音合わせを開始。森若さんは白地に黒っぽいプリントTシャツに黒のジーンズ。金属系のベルトがジャラジャラついているという、ロック姐さんスタイル。これがメチャクチャカッコイイ!
森若さんはセッティングに何の問題もないようで、ギターを抱えてコードをいくつか弾くと、すっかり仕事は終了したって状態。最前列のファンが浴衣を着ているのをみて、「みなさん浴衣を着てるんですか?なんかあるんですか?」とすっかり客席となごんで会話しちゃってる。「男の人も浴衣を着るんですね。なんかイロっぽい着方してますね。」なんて。
澄田氏のギターだけアンプからスゴイ音が出ちゃう状態だったのが、やっと落ち着くと、澄田氏はツイスト&シャウトを弾いて、早くロックしたくてたまらないご様子。
といいながら、『100万$よりもっとの夜景』のイントロのコードを弾いている。
澄田 ライブしよう! みんな歌ってくれる?(と何と客席に向かって呼びかけ。) 森若 キャハハハハ。だれか歌います?ヴォーカルの水戸さんが… 澄田 俺は行かないからって… 森若 言ってたんですけど。どう?リハーサルなんで。 澄田 『100万$よりもっとの夜景』歌える人!
これを聞いてぼくはマジで元気よく「はーい!」って言ってステージ上がりそうになったけど…あと0.5ポイントほどテンションが高ければ、絶対に行ってた。惜しいことしたなって、いまではマジで後悔。
ここでみなさん「OK?」とかっていいながら、引き揚げる。
と言ってからステージを降りる。
森若 じゃああとで。さっきポスターにサインをしたんですけど、みんなでヒゲとか書いておもしろいの作ったんで、好きなの選んでください。ではさようなら。 時間前にメルダックのスタッフの司会でイベント開始。3年前のアンジーの復活のときに水戸さん一人で、昨年の3-10chainのファーストのときには水戸さんと内田さんの二人で同様のイベントをやったのだとか。
その後、今回の「悩殺!ハローツアー!」のVTRが上映。「(ナミダ)2」、「ファンタジック」、「Romanticが止まらない」のライブ映像がスクリーンに
そして、お待ちかねメンバーの登場。
森若さんはリハのときから着替えて、アルバムのジャケット写真と同じ、赤のレースの縁取りのついた豹柄のキャミソールっぽいワンピースで登場。
水戸 今年はココ一本に集中しただけあって(笑)、景気がいいね。 メル 今日は女子のみなさん、浴衣を着て、気合を入れて。 水戸 ホントだ。なんで? メル このために着たそうです。気合を入れて。 水戸 (すっかり普段着のメンバーを見回しながら、)それは何か申し訳ない。(一同爆笑)
一応、森若さんは気を使ってポスターと同じ格好。澄田氏は茶色のギブソンSG。オレンジ色のブロンディーのTシャツに黒のピタピタのパンツ。いつもライブのときはデップでツンツンに立っている髪の毛は、ストレートに下ろしていてさわやかな感じ。
森若 分かりやすいように(笑)。
メル ということで、水戸さんの方からメンバーを紹介いただきたいと思います。 水戸 じゃ、端から順番に行きましょ。ギターの澄田健です。お父さんもお母さんも教師です。こう見えても、教員免許を持ってます。ちゃんと教育実習も行ったことあるそうです。
これが半そでのシャツにひざ上の短パン。どう考えてもステージ衣装ではない普段着でちょっとそこまで出てきたノリ。
水戸 ドラムの佐藤みのるです。意外とコンピュータが使える。こう見えても。ホームページを作っています。でもレベルが高すぎて、ウチのimacじゃ見れません。
これまた内田さんもTシャツ+ジーンズの完全普段着状態。
水戸 ベースの内田雄一郎です。もうね、助手席に乗る機会が一番多いです(苦笑)。いつもいっしょです。こんなに仲良しになるとは思ってもいませんでした(二人で苦笑)。 内田 仲良しでーす。
というか、そもそも水戸さんがいつになくやたらと素人っぽい。といいながら、両手を体の前で組んで上下に振りながら踊りだす。
水戸 で、モリワカ担当の森若です。 森若 よろしくおねがいします。 水戸 ま、この5月とかぐらいから参加し始めたんですが、もう馴染むを通り越して、すでにペースメーカーになってますね。このバンドのね。 森若 あ、そう。こないだ、すんなりとフェードインって感じで、「アレ!?ここ居る?私」みたいな感じで。 水戸 その割には、このバンドのペースはもうあなた次第。いつのまにか。 森若 何で!?そんなことないですよ。 水戸 女子と男子の割合は1:4なんですが、ときどき、男子が負けてます。明らかに。(メンバー一同大笑い) 森若 (水戸さんをニラミながら)失礼しました。 水戸 …ていう感じで。
メル ということで、7月25日に2枚目のアルバム『Hello...』が出たんですけど、どうですか? 水戸 いや、もうバツグンですよ。内容的には。ただ、なかなかね、めったに見る機会もないと思うんで、ぜひ今日なんか、買っておいたらどうでしょうか。 メル どうでしょうか。 水戸 たまたま、通りすがりの人たちもね、『ちょっといいかもな』と思ったらとりあえず買っとくというのはどうでしょうか。あとでもう『やっぱ良かったかも』と思っても多分遅いと思うんで。見た時に買おう。大事なことですね。 メル ではちょっと、話をみんなに聞いていこうかな…なんて。(突然)森若さん!いきなりですが。 森若 え?私ですか? メル どうですか、アルバム。今回ごいっしょに4人の男子とやられて。 森若 あ、ていうか、私ね、もう私がやったとき、もうできてたんですよ(笑)。だから私『今回から参加の…』とか言う割には、フリカケのようなものなんです。(一同爆笑。)
できてから、『コーラス入れてくれない』って言われて『あ、いいよ』って、『ヨーレイレイホ♪』って。水戸 そうだね、一番最初にやってもらったのが『ヨーレイレイヒ』だもんね。 森若 もう出来上がって、じゃあ『ヨーレイレイヒ♪』だけ言って、『失礼しま〜す』って帰ったら…そのまま次のライブに出てたっていう(爆笑)。最初はコーラスだけのはずだったんですけどね、なんか… 水戸 いや、ぼくはね、帰った後に、ウッチーが『そういえば、森若はギターを弾いてたよ。』って。でも、ゴーバンズ時代はサポートが入ってたよね、ギター。 森若 うん。弾いてなかった。 水戸 『サポートが入ってたと思うけど。いつの話?』って言ったら、(内田さんが)『いや、15年くらい前…』(爆笑)。そんな古い情報を嬉しそうに報告するウッチーも素敵だなぁと思ったの。 森若 15年くらい前、同じ事務所だったんですよ。ウッチー。それでね、知ってたんだと思うけど。 水戸 15年くらい前に弾いてたら、一応ジャーンくらいは弾けるかな、と。 森若 そう、ジャンくらいはね。 水戸 それで電話してみたんだけどね。 森若 そうなんですよ。だから、今回は、ちょっとコーラスで『ヨーロレリ』を聞いていただくってことで参加です。 メル どうですか、初めて、今回が初めての人も初めてじゃない人もいると思うんですが、メンバー、各、水戸さんをはじめ、第一印象ってどんな感じでした? 森若 (笑)第一印象…なんだろね。澄ちゃんが、なんか、水戸クンとウッチーは知ってたんですけど、最初にその『ヨロレリ』に行ったときに澄ちゃんが初めてだったんだけど、妙にフレンドリーで、『あ、どーもどーも』って。『こういう人ってバンドに一人はいるよな』ってウォッチングしてたんですが。 メル みのんちょさんは? 森若 みのんちょはね、最初はね、『二の線の人なのかな』って思ったけど、相当違いましたね(笑)。 森若 なんか、私ね、男の子とずっと一緒にいるでしょ。男の子っていうのも変だけど。 水戸 男の子って、おっさんだよ(笑) 森若 4人で歩いてると、男の子の会話ってあるんですよね。途中、全員ね、おっさんが立ち止まって、『クン、クン』って、もちろんみのんちょが先に言ったんだけど、『かぶとむしの匂いしない?』って(爆笑)。かぶとむしの匂いだよ。『ウソー』って思って、だんだん引いていったんですよ私は。みんな『うんうん、するする。』『クン、するねぇ』(爆笑) 水戸 徳山だね、あれは。 森若 あれは入っていけなかった。 水戸 なるほど。ぜんぜん、おかしい会話だと思ってなかった。 森若 あれはねぇ、女の子同士ではしない。 メル 気が付かないかもしれない。においには。(メルダックのスタッフも女性。) 森若 かぶとむしの『匂い』! 水戸 なんでかぶとむしの匂いしたんだろ。 佐藤 いや、火事で焼けてた家があって。 水戸 焼け跡のにおいだったんだ。 佐藤 焼け跡のにおい 澄田 でも、なんか甘いにおいがした。(このあたり、まさに(元)男の子の会話にまたしても入り込んでしまっている!) メル そんな澄田さんは、森若さんの第一印象は? 澄田 おもしろい声だなと思って。 森若 キャハハハハ 澄田 とりあえず『おもしろい声ですね』って言った覚えがある。
しかもさ、コーラス入れてるとき…とそのときの森若さんの振りを(照れくさそうに)再現。
森若 (爆笑)『ヨーレヒ』のコーラスでしょ?だって私一番最初に、電話で『コーラスお願いします。』『あ、そんなに上手じゃないですよ。どういう感じですか?3度上でハモるんですか?』『いや、とりあえずヨーデル。』とか言われて(爆笑) 水戸 いや、でもちゃんとね、その『ヨロレリヒ』を、こう、照れくさそうにやるんじゃなくて、こう… 全員、水戸さんの、たしかに油断しきっているとしか思えない普段着スタイルに目が点になった後に爆笑。水戸さんは、サンダルをはいた足を客席に見せる。
水戸 ノリノリでやってくれたから、『これはいいな』と思った。 森若 見てたんですね(笑)。 メル さすがですね。(←なにが?) メル みのるさんはどうですか?森若さん。 佐藤 森若さんはね、すごい、スクーターに乗ってそうだな。 一同 ?? 佐藤 俺だけかなぁ?(一同爆笑)
メットかぶって。メル 得意げな感じで? 森若 得意げな感じ? 佐藤 わかんないけど。 メル そんな3-10chainなんですけど… 森若 そんな?ってどんな? 水戸 どんな皆さん? メル こんな(笑)。じゃぁ、早速ですが、ガンとカッコイイライブを。 水戸 そうね、カッコイイライブをしないと。俺、ものすごい油断して、ものすごいラフな恰好で…
水戸 しかも相当履き古してる。もう白くないからね。(とサンダルのナイキマークを指差す。)
しかもこれ、2年前かな。2年前か3年前の誕生日に、加奈ちゃん(森若さんの前に3-10chainのメンバーだった元プリプリの中山加奈子さん)にもらったの。それまで俺、安〜いサンダルしか履いたことなくて、『やっぱナイキのサンダルいいな』って、ずーっと夏は必ず。このフィット感とかがね、健康サンダルとはちょっと違う。ただしでもね、これは言っておきたいんだけど、もらって一週間目にね、ウンコ踏んだ。すごいよ。ウンコ踏むと。メル どんな感じ?感触ってあるんですか? 水戸 いや、ウンコってすごいね。気づかなかったのね、踏んで。で玄関のとこ通ったときにウンコの匂いがすごいして、ネコが入ってきてウンコしてったのかなって思って。『あ、もしかして!』てみたら、『うわぁ!』って。普通、自分が買ったのなら捨てるんだけど、加奈ちゃんにもらって、一週間も履いてないから、『やっぱりこれは洗わなきゃしょうがねぇな』と思って、覚悟を決めて洗いましたよ。それ以来ずっと、夏場は。ケッコウ匂いが、簡単には落ちないです。匂いってね、フラッシュバックするよ。3日間くらい。ホントに強烈な匂い嗅ぐと。ご飯の途中とかにね。久々にウンコ踏んだけど、だめだなって思いましたよ。 メル そんな水戸さん… 水戸 それを『そんな水戸さん』って… メル そんな水戸さん率いる3-10chainのライブをお願いしたいと思います。
水戸 はい。サンダルはサンダルとして、それなりに緊張感を持って、がんばってやっていきましょう。じゃ、『イエ・イエ』という曲から。
イエ・イエ 3-10chainのライブのオープニングのいつもの曲、イエ・イエから。ギターとベースの3人は20ワットくらいの小さなアンプに、佐藤さんはスネア一個だけ。でも、スネアのワイアがギターアンプに共振して、ハイハットぽくて、結構雰囲気が出ている。客席も最前列近辺はライブハウスと同様のノリ。
そうそう、CDショップの一角でやっているから、店内には、3-10chainとは全く異次元の人(というか、3-10chainの一角の方が異次元)がたくさんいる。
水戸 気味がいいね。気味がいい。去年はね、ウッチーと二人でね。 森若 そうなんだ!? 水戸 寂しい感じが。それはそれでおもしろかったんだけど。これは気味がいいね。全然何事もないかのように試聴している人も含めて(笑) といって爆笑しながら水戸さんを見る。確かに普段、目の周りを黒く隅取っている水戸さんが、なんとノーメイクで、フツーのサラリーマンみたいなメガネをかけている。なんかフツーっぽいと思ってはいたが、確かにフツーすぎる!
水戸 非常におもしろい。 森若 ていうか皆さん。黒くないの見るの…
森若 フツー! 水戸 でもね、自分で言うのもなんだけど(といって後ろのメンバーを振り返る。)
フツーのおっさんが何歌ってんだろう?って。町内会みたいなね。(一同大爆笑)森若 お盆だしね(笑)。 水戸 この人たちは。ていうけどね、森若だけだよ。今、俺こうやって振り返ってみて思うに。ま、澄ちゃんはね、かろうじてね、ブロンディーでちょっといいと思うけど。 森若 (笑い死にしそうな勢いで)かろうじて…(爆笑) 水戸 真中のトライアングルね。(と水戸・内田・佐藤の普段着トリオを見て大爆笑。)
商店街の夏祭りに出るバンド以下だよ!ファッション的には(笑)森若 あ〜もうやだ(笑)!(森若さん笑いすぎて苦しそう。) 水戸 おもしろいので、もうちょっとイキオイのある曲を。クエスチョンやろうか。 ? a go-go
水戸 (ノリノリの客席を見て)大阪でね、一本やったんだけどね。結局、曲決めて出てったんだけど、すごい変えちゃって。こういう場だから、バラードとかがいいのかなと思ったんだけど、意外とみんなイキオイのあるのがいいみたいなんで。ま、練習も全然してないし(笑)、このスタイルで、ま出たとこ勝負なんですけど。とりあえず何か何でもできるんだけど、何しよう?何がいい? 客席 ナミダナミダやって! 水戸 あ、やってみよう! 森若 コードがむずかしい(泣)!(と、ここで声のしたほうの客席をにらみつける(フリ)。) 水戸 (笑)これね、あの、ツアーでもう10本くらいやったけどね、未だにいっぱいいっぱい。 森若 ごめんね、私『ハァ』(といってポーズを決める)とかできないのね(笑)。 水戸 この曲の森若のコンセプトは、一生懸命弾いてるところを見せるというね。動きとか余裕ないから。 森若 一歩も動けないから(笑)。 水戸 ぎゃはは。その、一番難しい曲をやってみましょう。
(ナミダ)2 たしかにさすがのモリワカ担当森若さんも左手を見ながらギターに集中の一曲。でも、客席の「オッケー今日もサイコーだ!」の大合唱に、一生懸命笑顔を見せてくれた!
水戸 ホントね。知らない人がたまたま入ってみたら『何を盛り上がってんだろう?』って思うと思うよ。ホント今自分で一番気になっているのは、『それなりにオーラはでてるのかな』って(笑)(水戸さん、自分はすっかり素人スタイルだし、たんなる通りすがりの通行人もたくさんいるので、それをおもしろがっているご様子。) 森若 でも歌い出したら、ちょっと普通よりは… 水戸 ちょっと? 森若 全然上手だと思う。ただ、ただ私が気になってるのは目の周りね(笑)。大丈夫かなって思ったんだけど(笑)。大丈夫みたい。 水戸 (ここで水戸さん、残り時間を確認。)
よし、全員の歌声を。ロックンロール・スウィンドル。やってみよう!
ロックンロール・スウィンドル
最後の「ロックンロール・スウィンドル」の繰り返しのところで、水戸さんが懐かしいアンジーの「素晴らしい僕ら」のエンディングの「素晴らしい、素晴らしい」を歌ったのが印象的。
水戸 最初の目的がインストアイベントで、レコードを売るための、活動でしたので、最後はやっぱり新しいアルバムから、やらないといけないと思うので、タイトルナンバーでもあります『Hello Hello』を。
Hello Hello 間奏明けの森若さんと内田さんのコーラス「ハロー」に客席も大呼応。「有言実行ロックンロール」を声かれるまで合唱して大満足のライブ終了。
水戸 サンキュ!じゃぁ、19日にeggsiteで会いましょう。 といってメンバーがステージを降りて終了。
その後、開始前にメンバーが直筆サインをしたポスターの引き換え、ウソラジオのCDの配布が行われた。