大洞川 荒沢谷ーアシ沢    平成16年6月9日〜10日 曇り

コース 1日目 荒沢橋9:40ーオオカミ谷出合13:00ー大雲沢、北雲沢出合14:10ー登山道17:25ー17:35雲取小屋
     2日目 小屋6:40ー大ダワからの枝沢出合8:20ー11:00荒沢谷出合12:00ー13:05荒沢橋


小滝の連続する荒沢谷
2日前の天気予報では雨の確率が高く、何とか雨にならないことを願って、前夜、出発する。移動中は雨も降りましたがビバーク地の大滝温泉につく頃には止んでくれた。
明日の予定を雲取小屋泊と決めたので、持ってるアルコールは寝酒に飲み干してもOK、沢談義に盛り上がり、つい遅くなってしまう。翌日は大洞林道を荒沢橋まで車で入る予定でしたが途中、崩壊で通行不能となり、1時間の林道歩きする事になった。入渓してまもなくミニゴルジェに合う、左の巻き道を行く、しばらくはゴーロの間に滝があるのが続く。
左から(1:1)の水量を持つ桂谷が落ち合う。

心配な小鹿
ナメの小滝を連続して超えると、左にアシ沢が入ってくる。水量は(1:2)帰りはこの沢を下降に使う予定。まもなく、8mのベンガラの滝が現れるが薄暗くて印象に残る滝ではない。左のまき道で超えると、ゴーロが続く、CS滝はトップが足を支えてもらって、越える。後続にはお助け紐を出す。左に枝沢が入り、テン場に良さそうな平地を過ぎた先で、小鹿がうずくまっているのを発見する。後ろ足に怪我をしているようで立てないらしい。こんな事は初めてで、今回の山行の印象深い出来事でした。

大雲沢
テン場に好適地の菅ノ平通ると、右から2本と、左に1本枝沢が入る。更に、その先で右から水量の多い枝沢(1110m)が入り込むと谷は狭まり井戸淵というゴルジェ帯になる。左のまき道を使って超えると、右からオオカミ谷が入ってくる。
ナメ滝の連続している中、右に枝沢を2本合わせて、その先の3mのナメ2本は右から高巻く。1320mの枝沢が左から会うと、大雲沢と北雲沢の二俣になる。左の大雲沢を詰める。
左に2本枝沢をあわせた後、4mを右から巻くと、水量は少なくなってくる。滝もすじ状となって来る。最後は正面に崩壊地を見ながら、ひたすら、ガレを詰め、右の小尾根に取り付く事にした。

樋状の滝  アシ沢
垂直岩にぶつかり尾根に乗るのに苦労する。獣道を拾って登山道に出た時は5時を過ぎてしまった。10分の歩きで雲取小屋に着く。小屋では予約もなしに遅く着いたこともあり、苦情を言われたが、何とか2食付でOK、ホットした。本日の客は我々3人の他は、女性登山者が一人でした。

アシ沢 20m滝の懸垂下降
2日目、小屋の都合で、朝5時30分食事をする。こんなに早くなくても良いのに。小屋から大ダワに向かい、最初のの鞍部から
アシ沢に下りる、獣道を拾って行くと問題なく沢形まで降りられた。上部から水が流れている。苔の青さが朝日に映えて気持ちよい。水線の苔が滑り止めとなるので、出来るだけ、水の中を歩く。20mで初めて懸垂下降をする。その先で、大ダワを源頭とする、ナメ状枝沢が急傾斜に落ち込む。滝口が小さくYの字4段の30m滝を懸垂下降する。この滝がこの沢の大滝のようだ。

Yの字滝4段 アシ沢
CS、4m滝と懸垂して、流れの緩やかな広場に出る。左に崩壊地を見て、ゴーロになる。この巻き道でTさんが転んで顔面着地で鼻の頭をすりむくが、支障も無く、荒沢谷の落合に到着する。ここで、1時間の昼食タイムを取る、後は昨日と同じと思ったら、懸垂をするところがあった。大岩とスラブの間の4mチムニーを懸垂する。細い紐が残置されていたがとても使う気になれません。荒沢橋に着いたときは晴れていい天気になっていた。