田代山 帝釈山     平成16年7月1日  晴れ

コース 猿倉登山口6:15ー田代山7:55ー9:40帝釈山10:10ー12:50猿倉登山口


田代山 木賊温泉との分岐点、
後ろに会津駒ケ岳
前夜8時30分東北道、浦和ICの入ると、あり難いことに、混雑はまったく無く、塩原西那須野に着く。国道400号、121号、352号と進み舘岩村で、湯の花温泉の案内板にしたがって左折する。田代林道は水引集落まで舗装されている。その先、猿倉登山口までもダートだがいい道です。手前の駐車場には1台止まっていた。奥の駐車場まで行き仮眠する。12時になってしまったが、明日はのんびり出発でいい行程です。寝酒と話に夢中になり、2時になってしまいあわてて寝る。ゆっくり寝ているつもりが、5時30分に登山者の車の音で起こされてしまう。今日は寝不足登山となりそうです。車を木陰に移動してから出かける。

湿原のワタスゲ
駐車場の奥に登山届け入れの冷蔵庫がある。登山者名簿が入っていた。沢を渡りミズキの花が残る、沢沿いを登り、やがてブナ林のジグザグ道を急登する。笹が目立ち、コメツガ、ダケカンバの林になると、後ろ側が開けて。日光連山と塩原の山並みが見えてくる。平坦な小田代に出ると目の前がパッと開ける。木道を少し進み、潅木帯をもう一登りすると、田代山湿原に飛び出す。湿原はタテヤマリンドウの紫色とワタスゲの白い綿玉が一面に広がる。よく見るとチングルマの花の後の痩果が沢山ある。ヒメシャクナゲが咲き始めている。コバイケウソウ、ハクサンシャクナゲ、ニッコウキスゲ、ウラジロヨウラクも見られる。北側には会津駒ケ岳の緩やかな山並みも見えてくる。

燧ケ岳と至仏山、 帝釈山から
湿原の端に田代山避難小屋建てられていて、小屋の中には弘法大師が祭られている、変った小屋です。小屋の左手から樹林の中を下る。この辺りの林床にはオサバグサが一面に群生している。花の盛りは過ぎているが密生している様子は見事なものだ。下りきったところで沢を渡り、尾根を巻くように登ると、帝釈山の頂上に出る。山頂には6人ほど先客がいた。皆さん、桧枝岐村から林道を使い、歩きは30分だそうです。小さな岩場の頂上はほぼ360度の展望を得られるが今日は西側と北の一部がかろうじて見えるだけです。会津駒ケ岳、燧ケ岳、至仏山とその奥には雪のついた、平ヶ岳、巻機山付近が見える。30分は頑張って雲の切れるのを待ったが、ますます雲に覆われてしまった。

枝折峠を過ぎた辺りから見た、越後駒ケ岳
これ以上待ても無駄のようなので、田代山に引き返す。湿原の木道でしばらく休憩をして様子を見たが、ガスは消えてくれません。結局、その後展望は下山で塩原の高原山と女峰山が見られただけです。登山口に下りたら、今朝、写真を撮って出かけた登山口の標識が新しくなっていました。丁度、取替え作業が終わったところで、親方がしきりに自慢して、写真を撮るように進めるので、シャッターを押してもらい、新標識の元で記念撮影をする。帰りは幾つかの登山口を確かめながら、小出経由で帰る。以前、銀山平に流しっぱなしの無料風呂があったが無くなっていて、残念、新しく施設を作ったらしい。湯之谷村の交流センターの風呂に入って帰る。山登りの時間より車に乗っている時間のほうが長い山行でした。