虎毛山塊 ワルイ沢ー赤湯又沢   平成16年7月10日〜12日

1日目 水上林道6:15ーワルイ沢出合6:45ー13:10虎毛山従走路13:20ー赤湯又沢下降点13:30ー16:40温泉テン場
2日目 テン場7:00ー赤湯又沢遡行ー10:45従走路11:00ー12:35登山口
3日目 湯の又温泉ー鬼首温泉ー古川駅


ワルイ沢 中流部
前夜、古川駅9時30分、車で来た、高城さんと合流して、湯の又温泉を目指して移動をする。鳴子温泉で新庄方向に直進して、かなり進んでから気が付き、引き返す。秋の宮温泉の手前が工事中で、紛らわしいが無事、水上林道に着く。整地された駐車場があり、早速テントを張り、星空を眺めながら、恒例のビールで乾杯してから就寝する。
朝起きると、まあまあの天気です。踏み跡をツブレ沢に沿って進む、草に覆われているが堰堤の見えるところまで行くと、左側にワルイ沢が出会う。10m滝を左側を直登する。ゴーロでイワナの走るのを見たので3m滝の釜で竿を出してみるがアタリ無し。ゴルジェの中の5m滝
は少し手前の左側の藪を這い上がる。早めに滝口に寄るが藪が濃く、諦めて大きく巻くことになった。右側がスラブ帯になり、沢が左に曲がると、1:1の二俣となる。



ワルイ沢中流部のナメと釜
左股を行くと。沢床に亀甲模様が見えるナメとなり、気分よく遡行できる。樋状の滝が目立つようになって来る。20m2段滝の下で休憩を入れる。ここは下段は右側を無理なく越える。上段は念のためザイルを出して右側を登る。やがてV字状の流れが多くなると、水も消えて、急傾斜の笹のトンネルを行く。やがて潅木が出てきて、登山道に着く。重いザックを背負っての詰めは苦しい。予定より時間がかかっているので、小休憩で赤湯又沢の下降をはじめる。1025m付近の鞍部から下降すると直ぐに沢形が現れる。ナメの小道を快適に下りる。20m滝は懸垂で下降する。笹竹と潅木を利用しながら二俣まで下りるとゴーロ状になる。しばらくすると、硫黄の臭いと煙が見えて来てテン場に到着する。同時に雷と夕立が降出し、急いで増水にも対処出来る所にターフを張り雨宿りをする。小止みになるのを待ったが、その後、一晩中、大雨に襲われてしまった。



赤湯又沢の二俣落合の滝
沢靴を履いたままレスキューツエルトにもぐりこんで寝る。初体験の事でしたが、何とか眠れる事が出来るものだ。翌朝の天気予報ではこの後も雨が降りやすいようである。急いで昨日の沢を登り返すことにする。期待した、温泉は沢靴で足湯だけとなってしまった。二俣の出合の滝も、昨日は水流の無かった右側にも流れ落ちている。登り返しで気が緩んだためか、最後の枝沢を1本間違えてしまい、昨日、ワルイ沢を詰め上がった所に出てしまった。高松山に向かうと、湯の又沢の沢沿いにショートカット道あったので、そこを下りる。何回か渡渉を繰り返す。下流部はきれいな乳白色のナメが続き、沢下降をしたい気分になる。湯の又温泉の一軒宿に泊まり交渉をして、車の回収に宿の車を出してもらい、助かる。



鬼首温泉 滝が温泉です
駐車場に濡れたものを干させてもらい、風呂に飛び込む。道路のような乳白色のナメ沢と、岩トレに良さそうな岩場を恨めしそうに窓から眺めながら夕食までを過ごす。結局、この日も1日雨が降り続いた。翌朝は駐車場に干したものをまとめて、帰京する。途中、鬼首温泉峯雲閣に寄るが日帰りの利用は10時からとで、しばらく、待ってから入れてもらう。滝が温泉になっていて、昨日の増水でちょっとぬるめでした。ここでも沢登りの習性で直登を試みてしまった。温泉ファンには知られたところのようで、温泉ツアーの団体さんと入れ違いました。古川駅手前の「あ、ら、伊達な道の駅」でみやげ物を買い、食事をして古川駅で解散となった。